お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

一人暮らしに最低限必要な調味料は? おすすめレシピ

須賀いづみ(フードデザイナー/フードライター)

篠崎夏美

一人暮らしを始めて、最初の難関のひとつとも言えるのが自炊。特にそれまで料理をしたことがないと、調味料をそろえたいけれど何を買っていいか分からない人もいるでしょう。一人暮らしに最低限必要な調味料や、少ない調味料でできるおすすめ簡単レシピを、フードコーディネーターの須賀いづみさんに教えてもらいました。一人暮らしを始めて、最初の難関のひとつとも言えるのが自炊。特にそれまで料理をしたことがないと、調味料をそろえたいけれど何を買っていいか分からない人もいるでしょう。一人暮らしに最低限必要な調味料や、少ない調味料でできるおすすめ簡単レシピを、フードコーディネーターの須賀いづみさんに教えてもらいました。

一人暮らしの調味料は何が必要?


一人暮らしでこれだけは用意しておくべき! という調味料と、少し料理に慣れてきた場合にあると便利な、おすすめ調味料をそれぞれご紹介します。

そろえるべき一人暮らしの調味料セット

醤油

和食の調味料の代表でもある醤油。納豆、冷奴、お刺身などなど……。和食のあらゆる食べ物に醤油で味付けをしますよね。こちらは調味料の中でも一番といっていいほど消費の早い調味料です。一人暮らし調味料のマストアイテムと言えます。

味噌

味噌を使う料理と言えばやっぱり味噌汁ですよね。味噌汁は毎日の食卓に並んでも飽きないほど馴染みのあるものだと思います。冷蔵庫に余っている野菜を味噌汁に入れてしまえばそれだけで一品完成。栄養も摂れるので一人暮らしの人こそ毎日作るべき料理です。そんな味噌ですが、味噌汁以外にも幅広い料理に使えるのも魅力。味噌炒め、味噌煮込みという料理があるほど、とにかくどんな食材とも相性がいい! さらに赤味噌、白味噌、合わせ味噌など、地方によって使う味噌の種類が違うのもいいですよね。実家で使っていた味噌を買って「おふくろの味」を楽しんでみてください。

和洋中関わらず、とにかく相当な確率で出てくる調味料が塩。最後の味の調整まで、とにかく出番が多いです。また、サラダを食べるときのドレッシングは、おいしいオリーブオイルと塩があれば十分とも言われています。塩とコショウはペアで使う場合も多いので、コショウも合わせてそろえておくと安心です。
「しょっぱい」調味料、つまり塩味のある調味料は、それ単体で使うことができます。例えば酒やみりんなどはそれだけ使うことはなく、他の調味料と合わせて使うことが基本。しかし、塩味のある調味料は味付けの核となるので、とても重要なものになります。まずは醤油、味噌、塩の3つを揃えてから、和洋中のメニューに合わせて他の調味料を買い足していくといいですね。

慣れてきたらそろえたいおすすめ調味料

めんつゆ

めんつゆは「だし」が入っている万能調味料。うどんやそばなど麺類にはマストアイテム。一人暮らしで困った時は麺! という人も多いはず。疲れたときに、乾麺とめんつゆさえあれば立派なご飯に。また最近ではめんつゆを使ったレシピも多く、主菜も副菜も幅広く作れます。

鶏ガラスープの素

顆粒の鶏ガラスープの素は、お湯に溶かすだけで中華風スープになり、炒め物に加えるとどんな具材を合わせても中華風の味になります。特に鶏ガラスープとごま油の相性は抜群! ごま油で炒めた食材に鶏ガラスープの素と少しの塩コショウを加えれば、ごはんによく合うおかずの完成です。

コンソメ

コンソメは洋食のレシピではマストアイテム。洋風スープ、グラタン、パスタなど、さっと溶かすだけで一気に味が整います。こちらも鶏ガラスープ同様に、最後に塩コショウで味を整えれば、立派な一皿が完成しますよ。
和洋中のそれぞれのパターンの料理が作れるようになったら、一人暮らしの料理も一気に幅が広がります。しかもひとつのアイテムで味が概ね決まれば、失敗することも少ないはず。自分で調味料を合わせて作る手間もないので、便利な調味料にはここぞとばかりに頼ってしまいましょう!

一人暮らしの調味料の収納・保存で気を付けるポイント


一人暮らしの自炊で困るのが、せまいキッチンで収納場所がなかったり、せっかく買った調味料を使い切れかったりすること。調味料を収納するコツと、意外と知らない冷蔵庫に入れた方がよい調味料を紹介します。

調味料収納のコツ

小さめのボトルを買う

調味料で場所を取るのはボトルに入ったものではないでしょうか。そんなボトル入りの調味料は大きいボトルで買う方がお得。しかし、ここはぐっとこらえて、多少経済的でないように感じてもまずは小さめのボトルを買うのをオススメします。小さい冷蔵庫では調味料がかなりのスペースを取ります。大きいボトルを買って使いやすいように小さい容器に移し変えても、入れ物が2つに増えて更に場所を取ってしまうだけ。それならば、自分の家の収納に合う大きすぎないボトルを購入したほうがいいですね。徐々に自炊に慣れてきたら、使うペースの早い調味料だけは大きいものを購入するようにしましょう。

調味料ゾーンを作る

置き場所を決めないとしまいにくく、使いにくい調味料。冷蔵庫の中では「調味料ゾーン」を作って一箇所にまとめて保管しましょう。どの調味料が減っているかも一目瞭然です。

常温? 冷蔵? 調味料保管の注意点

常温

塩やコショウなど粉末系の調味料は冷蔵庫に入れる必要はありませんが、湿気を吸って固まりやすくなります。これらは密閉容器に入れて保管するようにしましょう。

冷蔵

冷蔵庫に入れた方がよい調味料は「醤油」、「味噌」です。粉末以外の調味料は基本的には冷蔵庫に入れて保管するのがおすすめ。「常温保管」と容器に書いてある場合もありますが、一度開封したものは空気に触れて傷みも早くなります。なるべく冷蔵庫で保管しましょう。

少ない調味料でできる! 一人暮らしにおすすめレシピ


調味料の種類が少なくても、美味しく簡単に作れるおかずが知りたいですよね。そんな一人暮らしの人必見のレシピをご紹介します。材料が少ないうえに、電子レンジを作って15分程度でできるので、仕事から帰ってぱぱっと作れますよ。

鶏肉と野菜の照り焼き

材料

・鶏もも肉 1枚(200~250g程)
・かぼちゃ 50g
・パプリカ 1/3個
・醤油 大さじ1★
・みりん 大さじ1★
・酒 大さじ1★
・砂糖 大さじ1/2★

作り方

1.鶏肉はひと口大にカット、かぼちゃは薄切り、パプリカは2~3cm角にカットする。

2.★の調味料はすべて合わせておく。

3.中火で熱したフライパンにサラダ油を少量ひき、1の食材を入れる。この時、鶏肉は皮面から焼く。食材に焼き色がついたらひっくり返して反対の面も焼く。

4. 両面に焼き色がついたら弱火にして、蓋をして3分程蒸し焼きにする。

5.2で合わせたタレを加え、水分が飛ぶまで火にかける。この時、食材にタレがよく絡むようときどき裏返す。とろみが出てきたら完成。

照り焼きのタレさえ作れたら、家にある食材でいつでも応用可能です。鶏肉ではなく豚肉でもOK! 野菜も冷蔵庫にあるものを食べやすい大きさにカットして加えるだけ。白いご飯にもよく合うので、ちょっと頑張ってお味噌汁も作れたら、それだけで立派な定食になりますよね。和食の味付けはやっぱりホッとするもの。疲れて帰ってきたときこそ、簡単に作れる和食の味付けを活用しましょう。

一人暮らしの自炊は限られた調味料でも美味しくなる


一人暮らしであると便利な調味料とその保管方法、また少ない調味料でできる簡単レシピをご紹介しました。最初からあれこれそろえようとすると大変なので、まずは基本のセットを「小さな容器」で購入。料理に慣れてきたらめんつゆや、鶏がらスープの素など、ダシ系をそろえるのがいいようです。限られた種類の調味料でも、工夫すればいろいろな料理が作れます。ぜひ挑戦してみてくださいね。

(文:須賀いづみ、構成:篠崎夏美)

※画像はイメージです

SHARE