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仕事も、恋愛も。メンタルを強くする方法

平井妙子

唐沢未夢(ライター)

すぐに心が折れてしまったり、ここぞというときにマイナスな考え方をしてしまったり。仕事や恋愛、あらゆる場面で「メンタルを強くしたい」と願ったことはありませんか?

気持ちを強くするにはどうしたらいいのでしょう。メンタルチェンジトレーナーの平井妙子さんに「メンタルの強い人の特徴」と「メンタルを強くする方法」を聞きました。

「メンタルが強い」を定義する特徴

人は予想していた結果や期待が得られないとき、想定外のマイナスな出来事が起きたとき、また、努力が報われないときなどは、落ち込んで悲しみの感情を味わいます。

この感情を持つことなく過ごす人はいません。

ただし、メンタルが強い人と弱い人は、頭の使い方にちがいがあります。そこで、メンタルが強い人に共通する特徴を3つ紹介しましょう。

 

(1)強くポジティブな信念がある

信念とは自分が信じていること。例えば、仕事でミスが続いてしまったとき、メンタルが弱い人は「自分には無理かもしれない」「ダメな人間だ」など、ネガティブな信念が出てきてしまいます。

一方でメンタルが強い人は、「やりたくて就いた仕事、必ずできる。乗り越えられる!」「成長するために、何事も修行だ!」「ピンチはチャンス!」など、自分を奮い立たせるような、ポジティブな信念が現れます。

(2)気持ちの切り替えが得意

メンタルが強い人は、気持ちが低迷している状態から脱出するスイッチを活用しています。

気持ちの切り替えができる人は、日ごろから自分と向き合い、自分を大切にしているからこそ、自分が何をすれば気分転換できるのかを知っているのです。

切り替えスイッチは、自分自身を元気にする言葉でもあれば、音楽、読書、映画、食事、睡眠、スポーツ、リラクゼーションなど、人それぞれちがいます。

失敗を乗り越えるパターンが複数ある

メンタルが弱い人は、ミスや失敗したことに対してその原因を探り、落ち込みます。

逆にメンタルの強い人は、乗り越える方法を見つけようとします。うまくいかないことが起きても、「どうすればうまくいくだろうか?」と、複数のパターンを描くのです。

メンタルを強くする方法

では、メンタルを強くするには何をすればいいのでしょうか。ここでは、その考え方のコツや日々の習慣について教えてもらいました。

(1)「悩む癖」を「考える癖」に変える

「悩む」のは、心が凶である状態であり、マイナスな感情に浸っているだけで、改善や前進はありません。一方で「考える」は、物事に対して考察する、知恵を駆使する状態であり、問題を解決しようとする思考です。

悩んでも心はさらにツラくなり、悲しくなるだけ……。「どうすればその状態(気持ち)から脱却(改善)できる?」といった、「考える」癖を身につけることで、問題解決思考が習慣化されますよ。

 

(2)他人と比較しない

メンタルが落ち込みやすい人の共通点として、「他人と比較する」パターンが多く見受けられます。隣の芝生は青く見えるもの。それと比べて自分が劣っていると思うため、自信を消失しがちです。

この比較する習慣が身についていると、自分の判断基準で他人より劣っているとジャッジすることが続きます。その結果、コンプレックスとなり、メンタルは弱まってしまいます。

(3)プラスの解釈を見つける

出来事に対してひとつの解釈しかないと、それが思い込みになります。例えば、他人と比較する習慣のある人が、大好きな人に振られたとしましょう。

振られたのは、「私はブスだからだ……」と思いました。さて、誰と比べて自分をブスだと決めつけているのでしょうか? 振られた原因は本当にブスだからなのでしょうか? ほかに理由があるだろうし、それを考えてもどうしようもないことです。

「出会うタイミングではなかった」「もっと自分に合う人と巡り合う切符を手に入れた」「もっと素敵な自分になろうと決意させてくれた」など、自分にパワーを与えてくれるような解釈ができるとメンタルは強くなれます。

(4)姿勢を整える

メンタルを強くするために、自己暗示を取り入れるなど方法はいくつかありますが、続かない人が多いです。そこで簡単にできておすすめなのが、身体の姿勢を変えること。

メンタルの弱い人と強い人の姿勢を想像してみてください。弱い人は猫背で目線が下に向きがちで、強い人は背筋が伸び、前を見て堂々としていませんか?

具体的には胸を張り、目線をやや上向きにして両手を腰に当て、そのまま仁王立ちで2分間過ごすことで、メンタルが強くなるという研究データもありますので、活用してみましょう。

(5)出来事から学びを得る習慣

ネガティブな出来事は、ネガティブな感情を生み出し、メンタルが弱っていきます。

そのネガティブな感情から脱出するのに効果的なのが、「学び」を得ること。

「あのとき、あの体験があったから今の自分がいる」というような発言をよく耳にしますよね。あるいは、「自分に足りないものを教えてくれた」「○○を知ることができた」など、出来事から学びを得る習慣が身につくと、ネガティブな感情からいち早く脱出することができるはず。

日々の生活の中でメンタルを鍛えるには?

人間誰でもミスや失敗はするもの。肝心なのは失敗した後にどうとらえるかです。

「自分はミスばかりする人間」と落ち込むよりも、「この失敗を生かして次は成功させよう」と奮起できるようになりたいですね。平井さんが教えてくれたメンタルを強くする方法は、毎日の生活の中で簡単にできることばかりです。

メンタルが弱くいつも落ち込んでしまう人や一度失敗したら立ち直るのに時間がかかるという人は、ぜひ試してみてください。

(監修:平井妙子、文:唐沢未夢)

※画像はイメージです

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