禁断症状が止まらない。ドーパミンだだ漏れのうにく #残業後のギルティ飯
今宵のギルティ飯は、ローストビーフうに重。
色っぽいローストビーフ。オレンジが鮮やかなうに。きれいに整えられたネギ。見ているだけで、口の中がじゅわっとする。
お肉の布団が重箱いっぱいに敷き詰められていて、下のごはんがまったく見えない。
なまめかしいピンクの断面には、惚れ惚れしてしまう。
ローストビーフに使われているのは、田村牛のウデサンカク。赤身なのにほどよくサシが入っていて、噛むたびに旨みが広がる。低温でじっくり仕上げているので、表面もしっとり。
そして、美しいローストビーフに鎮座しているうに。尊い。
口に運べば、舌の上でとろとろと溶けていく。臭みは一切なく、甘い。脳内に快楽物質が放出される。
当たり外れが大きいうに。大好きだけど、外したときのうにの生臭さは尋常じゃない。
でも、ここのうにの威厳は、スタッフさんの手によって守られている。というのも、業者から届いたらすぐに開封して、味を確かめるそう。もし、彼らの御眼鏡に適わないときは、日の目を見ずに終える。なので、外れのうにがローストビーフたちの上に乗ることはありえない。
うにの甘みとローストビーフの旨み。この悪魔のような組み合わせを食べたら、もう昔の自分には戻れない。もはや麻薬。1週間くらい経つころには禁断症状が出そう。
ごはんは、ミルキークイーンというお米の種類を使っているそう。粘り気があって甘みも強い。しかも、土鍋の炊きたて。おいしさに畳みかけてきた。大しておいしくないお米だって、土鍋の力にかかれば3割増し。それをブランド米と合わせたら……相乗効果がすさまじい。
甘めのタレも、食欲増加にしっかり加担。ごはんが進む進む……。家に1本常備しておきたいくらい、万能なタレ。
なんとこのローストビーフうに重、お値段2,500円。「え、高くない?」と一瞬思うかもしれないけど、お肉・うに・ごはんの質を考えたら、むしろ恐れ多い価格設定。涙ぐましい企業努力を感じる。
年度末で仕事の量が増えるこの季節。明日も、疲弊した体に鞭を打って出社する。それなら、仕事終わりにおいしいものを食べたって罰は当たらないはず。今日は少し早めに退社して、うにくを食べに行こう。
(文:マイナビウーマン編集部、撮影:出川光)