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歯科医おすすめ! 原因別の効果的な口臭ケア

清水百合

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ふとした瞬間に口臭が気になるときってありますよね。周りの人に「口が臭い」と思われないために、普段から口臭には気をつけたいもの。タブレットやスプレーなど、さまざまな口臭ケアアイテムがありますが、どんな口臭ケアが効果的なのでしょうか。歯科医の清水百合先生に教えていただきました。

口臭のセルフチェック方法

口臭には自覚がない場合もありますよね。自分の口臭を確認する方法について、清水先生に聞いてみました。

清水:口臭は、実は自分自身ではわかりにくいものです。口臭に対する個人の感覚の違いがあったり、風邪などで体調が悪いときはにおいを認識する力が鈍ったりします。また、たまに「自分は口臭がひどい」と思い込んでいる人もいますが、客観的にはそうでない場合もあります。

もし自分で口臭を確かめたいと思ったら、市販の口臭チェッカーを使用したり、口に手を当てて息を吐いてみたりしてください。家族にチェックしてもらうのもひとつの方法でしょう。ちなみに、夜中は唾液の分泌が抑制されて雑菌が繁殖しやすいため、朝の口臭はきつくなりがちです。

口臭の原因

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口臭にはさまざまな原因が考えられますが、具体的にはどのようなものが挙げられるのか、清水先生に教えていただきました。

清水:口臭の原因は、主に以下のことが挙げられます。

(1)口の雑菌
(2)歯磨き不足による食べものの残りカス
(3)不適合なほてつ物(歯の詰めものや被せもの)
(4)ドライマウス
(5)手入れが不十分な入れ歯
(6)胃からのにおい(刺激のあるものを摂取したあとや体調不良時など)

にんにくやキムチなど、食べものが原因で起こる口臭もありますが、多くが口腔内環境の悪化が原因だといえるでしょう。

効果的な口臭ケア

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もし自分に口臭があったときは、どのように対処すればいいのでしょうか。効果的な口臭ケアについて教えていただきました。

口腔内環境が原因の場合

清水:まずはていねいに歯磨きを行いましょう。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを活用してください。また、忘れがちなのが舌のケアです。舌の表面にも汚れが付着しているので、舌ブラシを使って磨きましょう

ドライマウスで口が乾いてしまう場合は、こまめに水分補給をして口腔内を潤してください。治らない場合はデンタルクリニックで治療を受けることをおすすめします。

体調が原因の場合

清水空腹時や緊張時に、一時的に口臭がする場合があります。アメやガムを食べたり、リラックスできる環境を作ったりして唾液の分泌を促しましょう。また、胃腸に問題がある場合もあるので、改善しないときはクリニックを受診してください。

食べものが原因の場合

清水:食後のにおいが気になる場合は、アロマのオイルプリングをしたり、マウスウォッシュでうがいしたり、タブレットやスプレーなどの口臭ケアアイテムを活用するとよいでしょう。一時的な効果ではありますが、口臭をカバーしてくれます。

口臭を防ぐ方法

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最後に口臭を予防する方法について、清水先生に教えていただきました。

清水:こまめな歯磨きやうがいで、口腔内環境を整えることです。ずっと同じ歯ブラシを使っている人もいますが、歯ブラシは毛先が広がってきたら寿命だといわれています。1カ月程度で交換するようにしましょう。デンタルクリニックで歯石を除去し、劣化したほてつ物(詰めものや被せもの)を新しくすることも大切です。体調不良が原因で起こる口臭もあるので、しっかり体調管理を行い、刺激物の摂取を控えるようにしましょう。

まとめ

口臭の一番の原因は、口腔内環境の悪化です。普段から歯磨きや舌磨きを行い、口腔内環境を清潔な状態に保ちましょう。また、虫歯がなくても歯垢や歯石がある場合もあります。定期的にデンタルクリニックでケアしてもらうと安心できるでしょう。

(取材協力:清水百合、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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