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飲み会が苦手な人が損していること&克服する方法

小日向るり子

ファナティック

「コミュニケーション下手だから」「大人数が嫌いだから」……など、飲み会が苦手な人は少なくないでしょう。しかし心理カウンセラーの小日向るり子さんによると飲み会が苦手な人は損をしているのだとか。一体どういうことなのでしょうか? 今回は飲み会が苦手な理由や苦手意識を克服する方法について、社会人男女にとったアンケートや専門家のアドバイスを元に紹介します。

ワイン

会社の飲み会、「苦手」な人はどのくらい?

まずはじめに、飲み会を苦手だと思っている人はどれくらいいるのか調べてみました。

Q.会社の飲み会は苦手ですか?Q

はい56%
いいえ44%

アンケートの結果、会社の飲み会が苦手だという人は56%にも上ることがわかりました。「苦手」と回答した人の理由を詳しく見ていきましょう。

会社の飲み会が苦手な理由

コミュニケーションが苦手だから

・「人とコミュニケーションを取ることが苦手なので、コミュニケーション目的がメインとなった飲み会はつらい」(男性/33歳/その他/その他)

・「人とコミュニケーションを取るのがそもそも好きじゃないし、お酒も苦手だから」(男性/29歳/マスコミ・広告/事務系専門職)

コミュニケーションが苦手な人にとって、飲み会はまさにサバイバル!? 職場なら仕事を黙々とこなしていればOKですが、飲み会の場で黙々と食べたり飲んだりするのはちょっとさびしいですよね。

大勢が苦手だから

・「大勢だと嫌いな人が必ずいるので嫌です」(男性/33歳/その他/営業職)

・「大勢が集まる場所が嫌い、嫌いな上司と顔を合わせたくない」(男性/25歳/団体・公益法人・官公庁/その他)

大勢で集まると、その中に嫌いな人や苦手な人がいることも少なくありません。とくに会社の集まりでは「上司と同席する確率が高いため、苦手……」という人が多くいました。

気を使うので疲れる

・「上司に気を使いながらコミュニケーションをとるのが面倒くさい」(女性/24歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「上司や部下に挟まれている環境がしんどいです」(女性/25歳/医療・福祉/専門職)

気の置けない友人同士の飲み会とは異なり、職場の飲み会には色々な立場の人が参加します。上司に先輩に、それぞれ気を使わなければいけない環境は、正直面倒くさいですよね。

話題に困るから

・「友だち以外と飲む場合、何を話せばいいのか困るから」(男性/27歳/人材派遣・人材紹介/営業職)

・「話題がないし、楽しい話を振ることができないから」(男性/29歳/その他/事務系専門職)

会社の飲み会では、職場の人と話すことになるため、ある程度節度を持って話す必要があります。そのため何を話せばいいのか、迷いに迷ったあげく、全く話せなくなる人も。

<飲み会が苦手な理由>
・コミュニケーションが苦手
・大勢が苦手
・気を使うので疲れる
・話題に困る

「飲み会が苦手」で損することって?

誰にでも苦手なものってありますよね。飲み会が苦手なのもしかり……しかし、社会人として、「飲み会が苦手なまま」でいても、問題ないのでしょうか? ビジネス的なデメリットしては「昇進に響きそう」「仕事の人脈を広げるチャンスを失う」といったことが考えられそうですが、心理カウンセラー・小日向るり子さんによると、メンタル面で2つデメリットがあると言います。それは一体どんなことでしょうか?

生

飲み会のたび“ゆううつ”に

飲み会が苦手……残念ながらこの問題を解消するには実践を重ねるしかありません。書籍やネットから知識だけを仕入れても、実際にトライしてみなければ、苦手意識をなくすことはできないのです。しかし実践に移すには「克服したい!」という強い意志が必要です。それができなければ、飲み会への苦手意識をずっと抱えて生きていくことになるため、飲み会があるたびに“ゆううつな気分”になるデメリットがあります。

とはいえ「プライベートな時間を犠牲にしたくない」「お酒が苦手だから」といった理由から、飲み会が苦手な人もいるでしょう。このような場合、無理に克服する必要はありません。むしろ、出たくない場に出てストレスをためると体に悪いので、「飲みの場には出ない」と割り切ってしまっていいでしょう。

自己否定感情が強くなる

飲み会を楽しそうに過ごす人の様子を見て、「自分は別に行きたくないし……」という妬みや「楽しそうな人はいいよね」という嫉妬の感情が沸く場合は要注意です。

こうした感情は、「みんなは楽しめているのに自分は楽しめない」という自分自身への嫌悪につながり、自己肯定感を下げてしまいます。他人は他人、自分は自分と割り切れない場合は、飲み会への苦手意識を克服した方がいいでしょう。

飲み会への苦手意識を克服する方法

「飲み会が苦手」だと損することについて見てきました。いかがでしたか? 最後に、飲み会への苦手意識を克服する方法を紹介します。「飲み会嫌いを克服したい」「飲み会を楽しめるようになりたい!」と思った人はぜひ参考にしてみて。

飲み会

「○○すべき」という意識を捨てる

飲み会が苦手な人は、飲み会に対して必要以上に気負う傾向があります。「盛り上げるべき」とか「周りの人と話をするべき」といった○○すべき思考です。そのような気負いを持ってしまいがちなタイプは、盛り上げ上手な人やおしゃべりな人の横に座って、適当にあいづちを打つことからやってみましょう。○○すべき思考から離れ、純粋に飲みの場を楽しむことで、自然と苦手意識も減っていきます。

自分の中でタイムリミットを決める

飲み会に行く前に「今日は一次会で帰る」「○時○分の電車に乗る」と決めておくのも手です。二次会に誘われたとき用に、断る理由を前もって考えておくのも◎。

あらかじめ飲み会を切り上げる時間を決めておくことで、「今夜は何時帰宅になることやら……」と、行く前からテンションが下がるのを防ぎ、飲み会を楽しめます。マラソンや登山などもゴールがあるとそこに向かって頑張れますよね。それと同じです。

メリットに目を向ける

飲み会に参加することはメリットもあります。アルコールによるリラックス効果で、普段言えないような本音を言ったり聞けたり、これまでとちがったその人の一面が見えることで、意気投合することも多かったり……。自分にとって有益な情報や知識が得られることもあります。「面倒くさい」という意識に支配されるよりも、そうしたメリットに意識を向けることも大切です。

まとめ

飲み会が苦手な人が損していることや克服する方法について紹介してきました。いかがでしたか? 飲み会への参加は、めんどうくさかったり疲れることもありますが、自分の視野や人脈を広げるチャンスでもあります。無理やり苦手を克服する必要はありませんが、苦手……とばかり思わず、そうしたメリットにも目を向けて、飲み会に参加してみるのはいかがでしょうか。

(監修:小日向るり子、文:ファナティック)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時2017年5月16日~2017年5月18日
調査人数:318人(22歳~34歳の働く男女)

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