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皮膚科医が教える! ニキビがかさぶたになったときの対処法

高麗惠理

この記事では、ニキビがかさぶたになったときの対処法について専門家に解説してもらいました。

「ひっかいてしまったニキビが後日かさぶたに……」そんな経験、誰しも一度はあるのでは? ニキビがかさぶたになってしまったら、どうするのがいいのでしょうか? 今回はニキビがかさぶたになったときの対処法について皮膚科医の高麗恵理先生の解説を紹介します。

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<目次>

ニキビが「かさぶた」になる原因

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そもそもニキビが「かさぶた」になるのにはどんな原因があるのでしょうか? また、かさぶたを作らないためにはどうしたらいいのでしょうか。高麗先生に教えてもらいました。

傷つけて出血させたことによる

ニキビの症状として、かさぶたになることはありません。かさぶたができるのは、ニキビをひっかいたり、つぶして傷つけたことによる出血によります。血管から漏れ出た血液成分の一部などが皮膚表面で固まり、付着して「かさぶた」になります。

ニキビが「かさぶた」に! やってはいけないこと

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気がついたらニキビがかさぶたになっていた……そんなときもあるでしょう。高麗先生によると、そんなときやってはイケナイことがあるといいます。いったいどんな行動がNGなのでしょうか。

(1)ニキビを触る

もっとも重要なことは、ニキビが大きくなる前の早い段階で適切な治療を受けることです。ニキビが大きくなることで、気になって触ってしまう確率も増えます。傷つけてかさぶたになってしまった場合は、とにかく触らないことが重要です。

(2)かさぶたを剥がし、またかさぶたを作る

ニキビができる→ひっかいてしまう→かさぶたになる→かさぶたを剥がす→かさぶたになる、ということを繰り返しているといつまでたってもニキビが治らないだけでなく、ニキビ跡が色素沈着してしまったり、クレーターになってしまう原因になります。ニキビにかさぶたができたときは、どんなに気になってもかさぶたを剥がさないよう気をつけましょう。

ニキビのかさぶたを早く治す方法

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ニキビのかさぶた気になりますよね……。できるならば早く治したい女性は多いはず。そこで次にニキビのかさぶたを早く治す方法について紹介します。

(1)自然に剥がれるまで触らない

ニキビにかさぶたができた際、気になって仕方なかったり、早く治ってほしいと焦ってしまう人が多いでしょう。しかしそんなときこそ、「触らないこと」が早く治すための近道となります。新陳代謝によってかさぶたは自然に剥がれます。辛抱強くそのときを待ちましょう。

(2)ニキビができないよう予防する

もっとも重要なことはニキビができない環境を作ることです。規則正しい生活を心がけシーツや枕カバー、スポンジやパフなど直接肌に触れるものは清潔を保ちましょう。ニキビができてしまった時には悪化させないように早めの治療が必要です。

現在では面皰(コメド、白ニキビ)に作用して毛穴のつまりを改善し、炎症を起こした赤いニキビになる前の状態の治療ができるお薬も登場しています。なかなか症状がよくならない場合、自分のニキビにはどの薬が合うのかは、皮膚科を受診し医師に相談しましょう。

かさぶたが取れてしまった時の対処法

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かさぶたが治る前に取れてしまった! そんな時はどうすればいいのでしょうか? かさぶたが取れてしまったときの対処法について高麗先生に教えてもらいました。

触らず清潔にしておく

かさぶたが治る前に取れてしまった時も対応はかさぶたが付いている時と同じです。触らず清潔にしておきましょう。かさぶたが取れて傷のようになってしまっている時はニキビの炎症を抑える薬を塗りましょう。

かさぶたニキビ時のメイク

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ここからはニキビがかさぶたになっているときのメイクについて紹介します。どうしてもメイクをしなくてはならないときに、実践する方法や注意点について紹介します。

メイク方法

アイメイクなどのポイントメイクをしっかりとすることでニキビに視線がいかないようにすることができます。また、油分の多いリキッドファンデーションを使用したり、ニキビを隠そうとしてファンデーションを重ね塗りすると毛穴をふさいでしまいます。補色(反対の色のこと。赤ニキビなら緑)のコンシーラーを使ってニキビを目立たなくしましょう。もちろんメイクを落とさず寝てしまうなどはもってのほかです。

注意点

ニキビ部分にメイクする際はかさぶたがスポンジやブラシでこすれて取れないよう、優しくメイクしましょう。万が一かさぶたが取れてしまった場合は、その部分はメイクを乗せないようにしましょう。低刺激で「ノンコメドジェニック」と表記されている化粧品を使うのもおすすめです。

まとめ

ニキビがかさぶたになったときの対処法について紹介してきました。いかがでしたか? まちがってニキビを引っかいてかさぶたを作ってしまったときは、絶対に触らないように気をつけましょう。そしてかさぶたが自然に剥がれるのを待ちましょう!

(文:高麗恵理、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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