彼氏に「距離を置きたい」と言われたときの正しい対処法
付き合っている彼氏に、突然「距離を置きたい」と言われたらびっくりしますよね。そんなとき、女性はどう対処すればいいのでしょうか。「距離を置きたい」と言う男性心理や、彼氏と距離を置く最適な期間、距離を置いている間の正しい過ごし方について、心理コーディネーターの織田隼人さんに解説していただきました。
「距離を置きたい」と言う男性心理とその効果
まずは男性が彼女に対して「距離を置きたい」と言うときの心理状態や、彼氏と距離を置くことで得られる効果について、織田さんに聞いてみました。
「距離を置きたい」と言う男性心理
織田:男性が「距離を置きたい」と言うのは、「このまま付き合っていても泥沼だけど、別れるにはまだ早い」と思っているからです。いったん距離を置くことで、2人の間にある「悪い状態」が収まって「いい状態」に戻るのではないか、という希望から出る言葉だと言えます。つまり「まだ別れたいとは思わない」という意思が込められているのです。
ただし、そこで女性が「離れるなんて嫌」「話し合いたい」と言って不満をぶつけてしまうと、男性は「やっぱり無理だったか」と思って諦めてしまう可能性があります。焦って対応を誤らないようにしましょう。
彼氏と距離を置くことで得られる効果
距離を置くメリット
織田:メリットとしては、距離を置いている間に、お互いにヒートアップしている感情を落ち着かせることができることです。また、その間に自分の悪い部分を反省して、今後の対応を考えることもできます。
距離を置くデメリット
織田:彼氏と距離を置くことで、その間に彼氏の気持ちが離れてしまう可能性があります。距離を置くと冷静になれるので、改めて彼女のことを考えたとき、「あれ、思ってたほど好きじゃなかったかも」と気づいてしまい、別れに発展してしまうこともあります。
彼氏に「距離を置きたい」と言われたときの対処法
それでは、彼氏に「距離を置きたい」と言われたときに女性はどうするべきなのか、一般女性のみなさんにアンケート調査をしてみました(※)。また、織田さんにも対処法について教えていただきました。
一般女性の意見
ひたすら待つ
・「言われた通りに距離を置く。それで別れるなら仕方ない。あるいは離れてみてお互いに必要だと思えれば、結果よし」(35歳/その他/その他)
・「ひたすら待つこと。時間が経てば話し合えるかもしれないから」(22歳/アパレル・繊維/その他)
彼氏の言う通りに距離を置き、時間が解決してくれるまでひたすら待つという意見です。結果的に別れることになっても、それはそれで仕方ないと考える女性もいました。
理由を聞く
・「その場で理由を聞くことが一番。そこで解決できるかもしれない」(26歳/その他/その他)
・「その理由をちゃんと聞き出して話し合いをすること。相手の気持ちを理解しないまま距離を置くと、戻れない可能性もあるから」(24歳/その他/販売職・サービス系)
なぜ彼が距離を置きたいと思ったのか、その理由を聞きたいという女性もいました。しっかりと理由を確認することで、自分の改善点を見つけることができますよね。
自分の言動を振り返る
・「自分が恋人にしたことで、何か嫌なことをしてないかと探る」(29歳/小売店/クリエイティブ職)
・「自分を見直す。どこが悪かったか自覚する必要がある」(29歳/小売店/クリエイティブ職)
まずは冷静に自分の言動を振り返り、改善点を探るという意見。彼氏に距離を置きたいと思わせてしまった原因がわかれば、ちゃんと改善することができますよね。
別れの準備
・「一切連絡を取らないこと。別れるコトも想定して身辺整理」(39歳/学校・教育関連/事務系専門職)
・「次の人に移るための心構え。距離を置いたところで復活なんて無理」(28歳/学校・教育関連/専門職)
彼氏との別れを覚悟するという女性もいました。まだ彼氏に「別れる」と言われたわけではありませんが、心の準備をしておくことで、もしそうなったときのショックを軽減できるかもしれません。
いっそのこと別れる
・「距離を置くくらいなら、あとはどうせ別れてしまうのだから、早く別れてしまいたい。新たな出会いに期待したいので、別れ話をしてしまいます。その時間がもったいないです」(22歳/小売店/販売職・サービス系)
・「そのまま別れる。面倒くさいから」(27歳/その他/その他)
彼氏とヨリを戻せるかどうかわからない状態で待つよりも、別れて新しい恋を探したいという意見も。無理に2人の関係を続けるよりも、新しい恋人を探したほうが幸せになれるかもしれません。
白黒つける
・「遠まわしに振られた可能性があるので、別れるか別れないかはっきりさせる」(30歳/その他/その他)
・「自然消滅のように穏便に別れるほうに持っていきたいのか、忙しくてほんとに距離を置きたいのかはっきりさせたい。自然消滅はすっきりせず、別れるならはっきりと別れると言いたいから」(31歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
彼の本心では、距離を置くことで自然消滅したいと思っているのかもしれません。あいまいな状態で終わってしまうくらいなら、白黒はっきりさせたいという女性もいました。
まとめ
彼氏が「距離を置きたい」と言うのは、現状の付き合いに何らかの不満や不安を感じているから。もし彼氏との関係を続けたいなら、しっかりと理由を聞いて、原因を改善することが大切なのかもしれません。また、距離を置くくらいなら白黒はっきりさせたいという女性は、別れの覚悟をしておく必要もあるでしょう。
専門家の意見
織田:まず、彼は真剣に考えて「距離を置きたい」と言っているはずなので、いきなり拒否するようなことはやめましょう。大切なのは、彼の言葉を受け入れる準備があることを伝えて、そのうえで理由を聞くことです。「距離を置くことはわかったから、理由を教えて」と冷静に伝えましょう。ここで冷静さを失ってしまうと、どんどん泥沼化してしまいます。最後まで彼の言い分をしっかり聞いてあげることで、のちのちヨリを戻しやすくなりますよ。
彼氏と距離を置いている間の「正しい過ごし方」
それでは、彼氏の気持ちを受け入れて距離を置くことにした場合、その期間中の正しい過ごし方について、織田さんに解説していただきましょう。
彼氏と距離を置く最適な期間
織田:おすすめは2カ月くらいです。この間にしっかりと距離を置く原因になったことを反省し、そして繰り返さないための準備をしておきましょう。何が2人の関係を悪くしたのかを考え、対策を立てることが重要です。
距離を置いている間、彼氏に連絡してもいい?
織田:彼氏に連絡しても大丈夫です。しかし、最初の2週間くらいは、あえて連絡を取らないようにしましょう。連絡を取らない期間を確保することで、「距離を置いた」ということを暗に示すことができます。
2週間後に連絡を入れるときは、「返信の必要のない癒し系のLINE」を送ることがポイントです。「今日はすごくいい天気だったよ」とか「猫と遊んだよ」というように、見ていてストレスがなく、癒されるような内容がベストです。写真を送ってもいいでしょう。このようなメッセージは返信の必要がなく、男性も心の落ち着きを取り戻しやすいです。
彼氏と距離を置いている間に女性がすべきこと
織田:しっかりと反省すること、そして2人の間の危機を取り除くための対策を練ることです。男性が「距離を置きたい」と言ったということは、2人が冷静になって考えを改めなければ、うまくいかないと思ったからです。つまり、まずはあなた自身がしっかりと変わる必要があります。
恋愛は、関係が深くなればなるほど相手に依存したり、相手に自分の意思を押しつけたりするものです。お互いに適度な心の距離を保てないと、どんどんボロボロになってしまうので、どうすれば2人で幸せになれるのかを冷静に考えてみましょう。
彼氏と復縁する方法
彼氏と距離を置いている間に、自分の悪いところを反省して改善できたら、ちゃんとヨリを戻したいですよね。彼氏と復縁するために女性がすべきことについて、織田さんに解説していただきました。
織田:のんびりLINEを送りつつ、2カ月くらいしたらデートに誘うとよいでしょう。そこで2人が楽しく過ごせれば、復縁できます。大事なことは「楽しく」そして「幸せ」になることです。そもそも男性は「不幸」だと思ったから距離を置いたのです。つまり、2人で幸せになれば距離を置く必要はなくなります。彼に幸せを感じてもらい、あなたも幸せになることで、2人の関係をよりよいものにしていってください。
自然消滅しそうなときの対処法
彼氏と距離を置いている間に、連絡が取れなくなって自然消滅してしまいそうになったら、女性はどう対処すればいいのでしょうか。織田さんに聞いてみました。
織田:自然消滅しそうなときは、焦らずに「癒し系のLINE」を送り続けてください。ここで彼氏に「どうして連絡をくれないの?」とか「私のこと嫌いになったの?」と言ってしまうと、余計に関係を悪化させてしまいます。彼があなたと一緒にいて「幸せ」だと感じるようになれば、彼は自然とあなたのもとに戻ってきます。彼を幸せな気持ちにするためにできることは、あなたの幸せそうな姿をのんびりと伝え続けることです。焦らずに、そして彼を責めずに努力してください。
まとめ
彼氏に「距離を置きたい」と言われたら、その場で彼を責めたりせずに、まずは考えを受け入れたうえで理由を確認しましょう。彼氏と距離を置く最適な期間は約2カ月。この間に原因を解消し、彼氏と2人で幸せになる方法を見つけることができれば、きっと彼氏とヨリを戻すことができるでしょう。
(監修:織田隼人、文:ファナティック)
※画像はイメージです
(※)マイナビウーマン調べ
調査期間:2017年1月
調査人数:201人(22歳~39歳の働く女性)