文化祭や学園祭で正直、「いらない」と思っていたイベントは?
企画を立てて、みんなで協力し合って成功させる文化祭や学園祭。通っている学校だけでなく、他校に遊びに行くこともありました。模擬店や演劇など、いろんなイベントを楽しめたのが思い出です。でも、中には「つまらない」「必要ない」と感じるものもあったのでは? そこで働く女性たちに、ひそかに不評だったイベントを聞いてみました。
あまりありがたみを感じない「模擬店」
・「模擬店。だいたいみんな同じメニューで『すごくおいしい!』というわけではない。それに値段も高い」(28歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)
・「揚げアイス屋。正直そんなにおいしくなかった気がする」(32歳/自動車関連/事務系専門職)
・「たこ焼き屋。生焼けが多いので」(24歳/その他/事務系専門職)
・「ヨーヨー釣り。さすがに高校の文化祭では必要ないと思う」(24歳/食品・飲料/専門職)
・「揚げ物は中まで火が通っていないことがある」(29歳/学校・教育関連/技術職)
やきそばにお好み焼き、おでん、チョコバナナ……。模擬店が多いと学園祭がにぎわいます。友人がやっていたら売り上げに協力したいし、開放的な雰囲気にのまれて、ついアレコチ買い食いしてしまいます。とはいえ、味のほうはイマイチ。プロが調理するわけではないから当然ですが、せめて値段は安くしてほしいものです。
「体感型」の施設やイベントはショボイ
・「プラネタリウム。あまりにも小さくて中はとても暑いし」(28歳/学校・教育関連/専門職)
・「お化け屋敷。ぜんぜん怖くない」(32歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
・「フォークダンス。誰も参加しなかった」(32歳/その他/事務系専門職)
「お化け屋敷はおもしろくない」と答えた人が目立ちました。暗い教室の中で迷路じみた通路を歩いていると、あちこちから学生扮(ふん)するお化けが飛び出してくるイメージです。いきなりなので驚きますが、怖いかといえば微妙。プラネタリウムはロマンティックな発想ですが、室内が暑いのはカンベンですね。
結果に疑問がわくこともある「勝ち負け系イベント」
・「カラオケ大会。正直、各クラスの歌自慢が歌ってもつまらない」(26歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「ミスコン。本当の美人はなかなか選ばれないから」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「我慢大会。誰かが我慢してるのなど見ていて特に楽しくはない」(32歳/建設・土木/事務系専門職)
コンテスト関係は出場している本人が楽しんでいても、客席で見ている側はそれほど意識を集中できません。周囲にあわせてなんとなく拍手したりしますが、結果にピンとこないことも。でも見事、優勝の座を射止めた人は、後々社会人になってからも、学生時代の栄光として語りそうです。
「展示物」はつい素通りしそうになる
・「1年生が行う教室展示。クオリティも低いし、おもしろくもないし、ちがうことをしたらいいのに……と思っていた」(27歳/金融・証券/専門職)
・「文化系クラブの展示。映画部や漫画部など。自分の趣味の垂れ流しでエンターテイメント性がなさすぎる」(29歳/商社・卸/事務系専門職)
・「何かの研究をした発表会のスペース。たいしておもしろくもない……」(32歳/不動産/専門職)
ライブなどとちがっていつでも見ることができるし、模擬店みたいにお金も必要ない。けれど、足が向きづらい展示関係。この日のために制作チームは何カ月もがんばってきたに違いないのですが、関心を持てません。未来の偉大な芸術家や研究者の作品が展示されているかもしれないのに……。
意外だったのが、「文化祭自体いらない」と答えた女性がけっこういたことです。あまりよい思い出がないのでしょうか。同級生だけでなく、先輩や後輩とも交流を深められる貴重な時間ですが、多少「やらされている」感はあったような気がします。それも今ではよい思い出かも?
(中澤美紀子/OFFICE-SANGA)
※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数162件(22~34歳の働く女性)
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