実は結婚への遠回り!? 「尽くす女」を辞めるコツ
「好きな彼を手放したくない……」
「私が尽くせば彼は結婚を意識してくれるかも……」
彼に献身的になることで幸せな未来が手に入るとは限りません。
必死に尽くすことで相手からも愛されるという保証はないのです。
むしろ彼に奉仕すればするほど彼からの愛をもらえなくなる可能性の方が大きいかもしれませんよ。
今回はあなたが“尽くす愛”で自滅しないように、恋愛コラムニスト・神崎桃子がレクチャーしましょう。
尽くす女ってどんな女性?
尽くす女性に共通する5つの特徴
あなたはこんなふうに彼中心、彼優先の生活になっていませんか?
1.既読スルーなんてありえない! いつでも即レス!!
尽くす女は彼からの連絡にソッコー対応できるよう四六時中スマホを手放しません。
深夜でも朝方でも仕事中でもいつだってどこにいたって返してしまう。自分の睡眠時間が削られようが、仕事を中断させられようがお構いなし。
それはスマホ依存でなく彼依存なのです。
2.友だちの誘いを断る、いつでも予定を空けておく
彼からデートの約束を取り付けられていなくとも休日は彼のために空けておくのが基本。女友だちからショッピングや映画に誘われても“彼と会えるかもしれないことを夢見て”断ってしまう。
向こうが頼みもしないのに勝手に待ちぼうけ……。一日中家にこもり、彼からお誘いのない週末の夜、虚しさに襲われるのです。
3.自分が悪くなくともすぐ謝ってしまう!
自分が悪いってわけでないのに彼と揉めたくないということから自ら謝ることを選んでしまう……。
「彼が機嫌悪いから」
「彼が怒ってるから」
「そんな彼を見てるのがイヤだから……」
という理由で「ごめんね」が口癖に。
一応自分が謝りさえすればコトを荒立てなくて済む、というのは丸く収まってることにはなりません。
4.彼のお世話を焼いてしまう
尽くす女は家政婦のごとく、彼の身の回りのお世話係を買って出ます。
料理を作って彼の帰りを待つことはもちろんのこと、彼の部屋の掃除、洗濯、アイロン掛け、下着や靴下の買えを揃えたり、しまいには銀行や郵便局に行き振込みまで……。
彼の「これもやっといて」はどんどん拍車がかかります。
これでは“彼氏”でなく“大きな子ども”でしょう。
5.彼の意見に逆らわない
尽くす女の辞書には「ムリ」「ヤダ」「イヤ」という言葉はありません。
彼の提案に「なんでもいいよ」「あなたが良ければそれで」と答えてしまう……。
自分の意見を言わないでいることで彼は「大事な彼女」として扱うのでなく「俺の言うことをなんでも聞く女」として扱うように……。
尽くす女は幸せなの?
尽くすことで彼の喜ぶ顔が見られたらそれは女冥利に尽きるかもしれません。
ただ尽くしすぎることで「彼を何もしようとしない男にしてしまう」のは本末転倒!
“尽くす”ということが本当に彼のためになるのでしょうか?
尽くすことばかりが能ではありません。
7割の男性が「尽くす女が好き」という事実
男性は尽くしてくれる女性をそばに置いておきたがりますが、こちらが尽くした分だけ愛されるというわけではありません。
Q.母親のように尽くしてくれる女性は好きですか?
「好き」……67.9%
「嫌い」……32.1%
※有効回答数112件
母親のように尽くしてくれる女性がいいのは、多くの男性がマザコンたるゆえんです。
男の子は生まれたときから母親に溺愛されて育っています。たとえ父親の言うことは聞かなくとも、母親の影響はダイレクトに受けているでしょう。
近年では「ママっ子男子」も増加しており、“親離れ子離れできない問題”も取り出たされています。
母親の息子への愛は無償です。
もしあなたが彼の母親のように尽くしすぎてしまえば彼の第二のお母さんになってしまうのです。
そうなると彼は無償の愛を受け取るだけ……。
自分のワガママを女性が受け入れてくれることに味をしめると、男性は相手に関心を抱かなくなり自分から動こうとしなくなります。
尽くす女は飽きられる?
男が女の愛に安心しきってしまうとロクなことになりかねません。
「してくれて当たり前」「我慢してくれて当たり前」になってしまうのです。
俺に尽くす女は自分の粗相をも許してくれることを知っているのです。
だからこそ、ほかの女性に魔が差したり、よそ見をしてしまうのです。
ただひたすら尽くしても彼の愛は勝ち取れないのです!
尽くすのをやめたいと思ったときにすべきこと
母親ならば自分を犠牲にして無償の愛を注いでもその親子関係は破綻しませんが、こと恋愛においては一方的なボランティアをしていれば男女関係は破局を迎えることになるでしょう。
献身的に尽くした結果、付き合う男をダメ男にしてしまう女性もいるのです。
好きな彼に対しての“尽くしすぎ”には充分注意しましょう。
なぜ尽くしてしまう? 尽くす女の心理
大好きな彼に尽くすことに使命感を覚えてはなりません。
相手のことを考える時間が増え、“自我関与度”が高まり相手に対しての思い入れがますます強くなるのです。
彼に捧げた時間、またはお金……「彼のためにしてあげた」をすればするほど、自分がエネルギーを注げば注ぐほどどんどんハマってゆく……。
手間暇掛けた分だけ執着してしまうのです。
「馬鹿な子ほど可愛いもの」とはよくいったもの。
「私の彼は手がかかるけど、その分愛おしいの……」となるでしょう。
「まったくも~しようがないなぁ」「もう、私がいなくちゃダメなんだから~」と言いながら、本当に彼に依存しているのは「尽くされてる側の彼」でなく「尽くしている側のあなた」の方なのです。
尽くすのをやめるには
自分の時間を確保すること
彼の世話を焼かないためにも自分の時間と彼との時間をちゃんと区別する必要があります。
尽くす女性はダラダラと彼と過ごしたがりますが、結婚もしていないのに、“自分の時間のほとんどを彼のために費やしている”のは自立している女性とは言えません。
できるだけ彼にさせること
彼ができるコトには手を出さないことが鉄則!!
努力すればできそうなことも手出ししないで見守ることです。
あなたがなんでもやってあげることで“それが当たり前化”されてしまいます。
彼は自分では“やろうとしない人”になってしまうのです。
彼の支えになることと尽くすことはまったくちがうことなのです。
許さないこと
どれだけ好きでも彼を許し続けてはなりません。
ダメなことはダメ、ムリなことはムリ、イヤなことはイヤと言うのです。
あなたの我慢の上に成り立つ恋愛は長続きしません。
「彼とこれからもずっと一緒にいたいな」……と思うのであればムダに甘やかしてはいけないのです。
尽くしすぎると彼も愛も失う……
あなたは彼の喜ぶ顔が見たいと自分ばかりが何かしてあげてはいませんか?
あなたは彼から何をもらっていますか? どんなことをされてますか?
恋愛では見返り、つまり恩恵が必要なのです。
恋愛は「自分がしたら、相手からもされる」「されたら、お返しする」ことで公平感が保たれます。
長く続くか、すぐに終わるかはそこにかかっているのです。
一方が奉仕するのではなく“彼からも”あなたが喜ぶことをしてもらわなくてはいい関係とはいえません。
恋愛とは“相手に何かすることで一層愛しさが増す”のです。
彼が「彼女のためにしてあげた」「やってあげた」をすればするほど、彼のあなたへの思いはどんどん強くなります。
メールやLINEの頻度、デートの回数、 スキンシップの手間の掛け方、相手への時間の使い方、どちらか一方が犠牲になっていませんか?
お互いさまでない恋ならそれは“恋愛関係”ではなく“上下関係”“師弟関係”といえるでしょう。
恋愛は“献身と恩恵のバランス”で成り立つのです。
今、あなたに何より大事なのは、彼に「してもらうこと」なのです!
(神崎桃子)
※画像はイメージです
※マイナビウーマン調べ(2015年8月にWebアンケート。有効回答数112件。22歳~39歳の社会人男性)