カラダの中から紫外線対策! 美白のカギは“みそ”にあった!?
いよいよ紫外線シーズンも本格化。こまめに日焼け止めを塗る、外出時は日傘をさすなど、さまざまな紫外線対策を実践している人も多いのでは? シミのない透明感のある肌づくりには、外側のケアだけでなく内側からのケアも大事。毎日の食事で無理なく美肌づくりができたらうれしいですよね。実は、日本人にとって欠かせない調味料「みそ」が、美白ケアにはオススメなんだとか。そこで、「みそ」が持つ美肌・美白効果について、管理栄養士の伊達友美先生に伺いました。
■みそは美容にうれしい調味料だった!
まず気になるのがみその成分。一体、どのあたりが美容にいいのでしょうか?
「なんといっても『みそ』には、たっぷりのミネラルが含まれています。お椀1杯のみそ汁には、500mlのミネラルウォーターよりもたくさんのミネラルが含まれているのです。ミネラルは、肌の新陳代謝を高めるための大事な成分であり、美肌を目指すならば欠かせないものです。また、みそに含まれているコウジ酸は、シミの原因とされる酵素、チロシナーゼの働きを抑制すると言われています」(伊達先生)
みそや醤油、日本酒など、麹を使う食品を作る職人さんの手は白く美しいことが多いそうですが、それも、コウジ酸の働きと考えられているそうです。また、「みそには、シミ、ソバカスにいいとされるビタミンEも多く含まれています。まさに、『飲むハイパー美容液』なんですよ」と伊達先生。
注目の成分がたっぷりのみそは、色白肌をキープしたい女性にとって、強い味方になってくれそう。では実際に、1日にどのくらい摂取すればいいのでしょうか。巷では塩分が多いという声もあり、摂りすぎも気になりますが……。
「みそを使った料理として親しみがあるのはやはりみそ汁ですが、最近、若い女性の食生活ではみそ汁離れの傾向が見られます。塩分が高く、むくみの原因とされることもその要因のひとつのようです。しかし実は、みそ汁1杯に対し塩分は約1~1.5g程度しか含まれておらず、ほかの料理とのバランスを考えれば、毎日飲んでも塩分の摂りすぎにはなりません。むしろみその原料となる豆は、余分な塩分や水分を排泄をさせ、むくみを改善するカリウムが多く含まれているんです」(伊達先生)。
そのため、朝、昼、晩でみそ汁を飲むのがオススメなのだそう。ただし、1日3回の食事が難しい場合もあると思うので、1日1~2杯程度は飲むように心がけるといいみたい。
■インスタントでも効果アリ?
とはいえ、毎日みそ汁を作るのも手間がかかるもの。さらに、自炊ができず外食が続くと、なかなかみそ汁を飲みたくても飲めない……ということもあります。
「もしみそ汁を作る時間がない、ひとり暮らしなので作っても余るだけだとしたら、お湯を加えるだけのインスタントみそ汁でもOKです。例えばオフィスの引き出しに常備しておいて、いつものお弁当にプラスして飲むのならば、難しくないのでは?」(伊達先生)
たしかに、今はインスタントみそ汁でも本格的なものが豊富で、仕事の合間の食事にもピッタリ。冷房の効いたオフィスでも、温かいみそ汁を飲めばほっと一息つくことができて、午後からも笑顔で仕事ができそうです。
ところでみそといえば、赤みそ、白みそなど種類が豊富。さらに日本全国には仙台みそや八丁みそなどのご当地みそがあり、どれを選ぶか迷ってしまいがち。みそによって、成分などに差はあるものなのでしょうか?
「多少成分量がちがっても、基本的には成分に大きな差はありません。それよりも長く飲み続けることを考えたら、自分の生まれ育った土地のみそ、自分が本当においしいと思えるみそを使うのが一番です。その日の気分や体調に合わせて、いろいろなみそをブレンドして楽しめるようになれば、かなりの上級者ですね」と伊達先生が言うように、わざわざ高級なものを用意したりしなくても、気軽に近所で買えるみそでOK。これなら無理せずに、毎日の習慣として味わうことができそうです。
「化粧品は塗った部分をキレイにしていくものですよね。でも、食事なら美容にいい栄養分が全身に行き渡って、普段はフォローしにくい場所にも届いてくれます。内面からのケアで美白を目指すのは、とても効率がいいと思いますよ」(伊達先生)
美は一日にしてならず。ぜひ毎日みそを楽しむ「みそ活」で、誰もがうらやむ色白肌をめざしてみてはいかが?
(平野智美/OFFICE-SANGA)
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