様々な事柄が自然に頭に入る方法とは?―意味を理解するべし

仕事で、あるいは自己啓発のための勉強で覚えることはたくさんあります。その都度、パソコンやノート、書籍を開けばよいのですが、できるなら、自分の脳に色々な情報をインプットしておいて、必要な時にサクサク取り出せるようにしたいものです。
【ルームフレグランスで記憶に残るクリスマスに!】
そこで、ここでは、色々なことがらがすーっと頭に入るコツをご紹介します。
意味のない羅列に意味を持たせるべし!
「水兵 リーべは僕の船」これはなんでしょう。どこかで聞いたことがある人はいませんか? 実はこれ、元素の周期表の覚え方なのです。
元素記号を順番に並べるとH(水素)、He(ヘリウム)、Li(リチウム)、Be(ベリリウム)、B(ホウ素)、C(炭素)、N(窒素)、O(酸素)、F(フッ素)、Ne(ネオン)…となります。これをそのまんま全て覚えなさいと言われたら途方にくれてしまいます。
そこで、これを意味のあるモノに持たせたのが「水兵 リーベは僕の船」なのです。
元素をまず、言葉に置き換え、それを意味がある文章にまとめあげると、「水(H)兵(He)リー(Li)ベ(Be)僕(B、C)の(N、O)船(F、Ne)」になるというわけなのです。ここでは割愛していますが、Ca(カルシウム)までこの文は続きます。
最後の元素記号まで覚えるための文も存在します。最初からそのまんま覚えるより、こちらの方がとっつきやすいのはいうまでもありません。ちなみにリーベとは、ドイツ語で「愛している」という意味です。
意味を理解するべし!
物事の字面だけを追うより、その意味を理解するほうがはるか記憶しやすいといえます。例えば、中学の理科で「空気を組成するのは窒素、酸素、二酸化炭素などのその他の気体である」「その中でもっとも多いものは窒素である」ことを学習するとします。
多くの生徒は「空気中でもっとも多い気体は、酸素あるいは二酸化炭素」と勘違いしています。それは「ヒトは酸素は吸って二酸化炭素をだす」「ものが燃えるのに必要なものば酸素」という事実を既に知っているからです。
つまり、酸素や二酸化炭素には意味づけがされているから、頭にすぐ浮かぶのです。窒素は一体何のことやら分からないので、頭に浮かんでこないのです。そこで窒素について意味を持たせてあげます。昔ある研修者が窒素だけを入れた袋の中に小さな生物を入れたら窒息して死んでしまったので、noxious air(有毒空気)と名付けたそうです。
窒息の原因になったから窒素なのです。このように意味を与えると、数倍、窒素というモノについて覚えやすくなります。実際の授業で、窒素の意味と性質について話をする、しないでは、窒素に対する理解度と記憶が違うそうです。
学生時代が終わって社会人になっても覚えなければならないことはたくさんあります。「もう歳だから覚えられない」なんて匙をなげないで、覚えるコツをつかんで、できるオンナを目指してみませんか?