朝起きた瞬間のイヤな気持ちや、オフィスで感じる冷え、夜眠る前に感じるのぼせ……身体からはサインが出ていても「不調というほどでもない」と、ついつい見逃してしまいがちですよね。
私たちには本来、身体の変化に対応するためのさまざまな選択肢が用意されています。とはいえ、忙しくて病院やカウンセリングに行くのはちょっと面倒、と考えてしまうことも。そんな時こそ頼りたいのが、ドラッグストアなどで販売されている「OTC医薬品」です。特に、風邪や痛みなどの明らかな不調まではいかない「なんとなくの不調」にも対応できるのが、漢方薬です。
しかし、自分に合う漢方薬を選ぶ自信がない……という人も多いはず。そこで、「自分の体質に合った“マイ漢方”の見つけ方とは?」と題して行われたクラシエ薬品のメディアラウンドテーブルで、自分で漢方薬を選ぶコツを聞いてきました。
■「からだかがみ」で体質確認、「あすみて」で症状に合う漢方薬を選ぶ
自分の症状に合う薬がどんなものか分からない……そんな人のために展開されているのが、クラシエ薬品の「漢方セラピーシリーズ」。薬の箱を読むだけで、自分に合う漢方薬が選びやすいようパッケージの工夫がされています。
また、公式サイトでは自分の体質が診断できるコンテンツ「からだかがみ」も展開されています。東洋医学に基づきながら、自分の体質を簡単に診断することができるコンテンツです。
クラシエ株式会社 薬品カンパニー ヘルスケア事業部 マーケティング部 課長・砂橋久瑠実さんによれば「昨今はMBTI診断、パーソナルカラー診断など、自分のあるべき姿を言語化したい欲求が高まっている」といいます。予防・医療分野でもパーソナライズ化が加速しており、自分に合ったセルフケアの方法を知りたい需要も増えているそう。
そこで、体質診断コンテンツ「からだかがみ」は今年、10年ぶりにリニューアルを実施しました。診断結果の精度を向上させるため、体質を絞り込む質問を回答者別に出し分け、より正確な結果を表示するよう調整。診断によってはいくつかの体質に当てはまることもあり、砂橋さんは「より改善したい症状からのケアを優先するのがいい」とも教えてくれました。
さらに、自分に合う漢方薬を探したい時には、漢方セラピーのセルフチェッカー「あすみて」も活用すれば、改善したい症状に合った漢方薬をマッチングしてくれます。
■診断コンテンツで「自分を見つめる」習慣を育てる
漢方薬に対して「選びづらい」「何を買えばいいか分からない」などの不安を感じている人も多いかもしれませんが、実は、漢方薬には症状だけでなく根本を整えることができるメリットもあります。
みなさんが身近に感じている風邪薬や鎮痛剤などは、症状そのものに直接働きかけて早く抑える「対症療法」というものにあたります。対して、漢方薬は体の冷え、疲れやすさ、ストレスの影響など、現代人が抱える未病や慢性症状にも対応でき、ひとつの漢方薬で複数の症状にアプローチできる場合もあります。
クラシエ薬品株式会社 ヘルスケア営業本部 ヘルスケア学術部 課長・山本政春さんによれば、現代を生きる私たちは「数週間ごとに体質が変化する可能性がある」のだそう。漢方では人の体を「気」「血」「水」の3つで捉え、十分に巡っている状態を健康と捉えます。しかし、3つの要素は生活の中でバランスが崩れてしまうことも多いといいます。
夏であれば、冷たい水の摂りすぎや、露出の多い服で生活するなどのちょっとした生活習慣が原因になることもあれば、地球の気候変動による天候変化も体調不良の理由となることがあるようです。環境など自分で改善できないことが不調の原因となることもあるため、自分の身体の声に耳を澄ませることが大切。なかなか自分で気づけない不調もあるため「1カ月に何回か、からだかがみを使って体調をチェックしてほしい」と話してくれました。
「からだかがみ」では、自分の体質タイプの特徴や現れやすい症状、体質改善のための食生活・ライフスタイルのアドバイスなども表示されます。セルフチェックをルーティンにすることで、生活習慣の改善目標を立てやすくなりそうです。
■普段から自分と向き合い、知っておくことの大切さを実感
今回の発表会を通して、クラシエ薬品の「からだかがみ」は、忙しい日々の中でも自分の体調や体質を手軽にチェックできる頼もしいツールであることが分かりました。
漢方の考え方に基づいたセルフケアは、見落としがちな“未病”から、心身を整えてくれる力を持っています。
不調を感じた時だけでなく「なんとなく気になる体のサイン」にも、きちんと目を向けること。それは、自分の身体やこころと丁寧に向き合うための、やさしい習慣です。
今日の自分を知り、明日の自分をいたわる。毎日の小さな選択こそが、健やかで心地よい人生への第一歩になるのではないでしょうか。
■サイト概要
からだかがみ
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あすみて
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(取材・文:ミクニシオリ)