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映画『レジェンド&バタフライ』公開記念! 濃姫の生き方から紐解く“メス力”

誰もが知る戦国武将、織田信長。そしてその妻である濃姫。2人は長年敵対関係だった国同士が和平を結ぶための政略結婚という最悪の形で出会い、本物の夫婦になっていく――。
1月27(金)公開の映画『レジェンド&バタフライ』は、激動の33年間を大スケールで描いたストーリーです。
今回は人気恋愛コラムニスト・神崎メリさんに本作品を“メス力”で紐解いていただきます。

神崎メリ
発売約1ヶ月で5万部を突破した著書『魔法のメス力』や、発売前に重版が決定した『大好きな人の「ど本命」になるLOVEルール』など、今話題沸騰中の恋愛コラムニスト。SNSの総フォロワー数は30万人を超え、コメント欄には女性たちからの共感の声が殺到。恋愛や結婚に悩める10代~50代の幅広い年齢層の女性たちから熱い信頼と支持を集めている。

“メス力”とは……
男心に寄り添い、しかし媚びずに凛として生きる女性の力。

自由恋愛などなかった時代、“うつけ”と呼ばれた武将と“マムシの娘”と言われた破天荒な姫。言いなりになるのではなく、対等に渡り合いつつも信長の心を掴んだ濃姫の“メス力”に注目していきます!

結婚生活は航海、そして夫婦は一つの船。この意識は普遍的なもの

パートナーに寄り添う。
この言葉だけを聞くと、自分の意見は封印しパートナーの意見に全て「はい」と答える従順な女性を思い浮かべる方も多いと思います(出ました! 女は3歩下がってなんちゃら!)。

そういった女性像にうんざりしてきた私たちは男性に対してバンバン意見を伝え、対等な関係を目指す。するとなぜか相手との関係がうまくいかない……。
その結果「男女間の対等って幻想なの?」と苦しんでしまう方も多いのではないのでしょうか?

結婚生活とは航海であり、夫婦というのは一つの船です。

パートナーとの関係をうまくいかせるためには協力しあい人生の荒波を乗り越えていくという意識が大切になってきます。これは濃姫が生きた時代も、私たちがいま生きている時代でも変わらない普遍的なものです。

夫婦単位の意識を持ちながら、パートナーに自分の意見を伝え、絆を育むにはちょっとしたコツが必要となってきます(間違えると船の中でバトル開始やw)。

濃姫は信長に対してバンバンどころかガツンと自分の意見を伝える女性です。時に挑発的な言葉を使う彼女が、“うつけ”の心を掴んだのには“メス力”にヒントがありました。

パートナーに寄り添うには、芯のある女性であることが不可欠!

夫婦単位の意識を持って人生という航海を進んでいく。その目的のために、なんにでも「はい」と言いなりになってくれる女性は男性からすると、扱いやすく楽な一面もあるかもしれませんが、本当の意味で求めている女性像とは違ってきます。

男性は自分が抱えているプレッシャーを理解してくれ、時にハッパをかけてくれたり、自分では思いつかないようなアイディアをくれたりする女性にリスペクトの感情を抱きます(パートナーのピンチに右往左往せずドン! としてる女性や)。

桶狭間の戦いの前夜、濃姫と信長は策を練ります。 その姿はまさに同志といった雰囲気です。ここまでは現代でもパートナーとの間でよくある作戦タイムだと思います。しかしここからが濃姫の“メス力”です。彼女は手柄を自分のものとしません!

パートナーが困ったときに共に策を練り、結果が出たら手柄を譲る……。これができる女性は本当の意味で芯の強い女性です(職場でも余裕ない人に限って手柄泥棒するやつや)。

一つの船に乗っているのだから、檄を飛ばし、ともに作戦を練る。でもそこで船長が2人になってしまったら衝突するばかり。「この航海がうまくいくために意見は遠慮なく出させていただくわ、でも貴方が船長よ」そう言わんばかりの濃姫の姿に、信長は惹かれていったのでしょう。

パートナーの世界を楽しめる女性は強い!

また濃姫は信長のプレッシャーに寄り添うだけでなく、自ら狩りに出て“男の趣味”を楽しむことのできる女性です。貴女の周りにもいませんか? パートナーと同じ趣味を楽しむことができる女性。ゲームだったり、アニメだったり、釣りやツーリングだったり……。男性好みの趣味であればあるほど、他の女性とは変え難い特別な存在になっていきます。

私たち女性はたくさんおしゃべりを重ね、自己開示し合うことで絆が深まっていると感じる傾向があります(同性の親友とはたくさんおしゃべりするやろ?)。一方男性は一つの目的に向かって協力して進んでいくことや、同じ趣味の中でライバル関係になって競うことで、絆を育む傾向があるのです(男同士はおしゃべりして友情を深めるより、オンラインゲームの方が友情が育まれるかもなぁw)。

信長と濃姫はラブラブな言葉を語り合う関係ではありません。それでも信長の心を掴んで離さなかったのは、信長のプレッシャーを理解し、“男の趣味”を楽しみ、男性の心に寄り添うことができる女性だから。寄り添うとは相手に寄りかかることではありません。精神的に自立した強い女性であるからこそ。寄りかかる女性は男性に息苦しさを与えますが、寄り添う女性は男性に力を与えることができるのです(めっちゃ船漕ぐやん、自分)。

紡がれてきたこの命に濃姫を感じる

恋愛結婚という概念がなく親の決めた相手と結婚をする。
ほんの少し前まで日本はそういう文化でした。私たちのご先祖さま含めて。

濃姫の生き方にご先祖さまの姿を重ねずにはいられません(姫ではなかったとは思うけどな)。恋愛結婚でなくてもそこから恋が生まれたご先祖さまがいたかもしれない。女性の自由や発言権が限られていた時代で、濃姫のように主張し生き抜いてきたご先祖さまもいたかもしれない。

たくさんの辛抱、涙、笑い、願い、愛が紡いできた私たちの命。

歴史上の偉人のお話としてではなく、私たちに流れる血に思いを馳せながら本作品を観てください。自由に恋愛できる時代だからこそ、濃姫の惚れた男性を信じる強さに勇気をもらえるはずです。

INFORMATION

映画『レジェンド&バタフライ』

新ロゴ

激動の戦国時代、格好ばかりの織田信長(木村拓哉)と男勝りの美濃の濃姫(綾瀬はるか)は政略結婚という最悪の出会いから始まる。いがみ合っていた2人だが、信長は濃姫に居場所を与え、そして濃姫は絶望する信長を奮い立たせる。そして強敵・今川義元の大軍に対し、ともに力をあわせて奇跡的な勝利を納める。次第に絆を深めていく2人は、誰も成し遂げたことのない天下統一へ突き進んでゆく――。

2023年1月27日(金)全国公開中

映画『レジェンド&バタフライ』公式サイト

提供:2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

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