集中力は30分で切れる―仕事にも応用できる「25分読書法」
社会人なら誰でも、仕事でミスをして上司から「集中力が欠けている」と指摘を受けたことがあるのではないでしょうか? それでは、集中力を高める方法ってあるのでしょうか? また、どうして集中力って持続できないのでしょうか?
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そこで、集中力に関する基礎知識を学んでみましょう。
集中力の持続時間
「集中力」とは、一切の邪念を取り払ってひとつの物事に専念することです。集中力がフルに発揮されることによって、仕事や作業が短時間で効率よく完遂できることはいうまでもありません。ただ、問題は集中力の持続時間です。
個人差はあるものの、人間が本当に集中できる時間は30分程度といわれているのです。
25分読書法
アメリカの心理学者であるライリーは、長時間続けて本を読んでも、本の内容が効率よく記憶に残らないことを実験によって確認しました。そこで彼は集中力の持続時間が約25分前後であることから、能率的な本の読み方として「25分読書法」を提唱したのです。
読書本来の目的達成
ライリーの「25分読書法」は、25分読書して5分程度の休憩を挟むという方法で、この方法であれば、50分間一気に本を読むよりも、本の内容を脳に記憶する効率が向上することが実験によって立証されたのです。つまり、「書籍によって効率よく知識を得る」という読書本来の目的が「25分読書法」によって達成できるということになるのです。
仕事にも応用できる「25分読書法」
筋肉疲労とは異なり、脳の疲弊状況は痛みを伴わないために自覚しにくいものです。情報は確かに視覚でとらえられ、脳の記憶分野に送られてはいるのですが、一定の時間が過ぎると、脳の記憶処理能力が低下してしまい、これが「集中力の欠如」につながるというわけです。
「25分読書法」は、単に読書だけでなく、仕事や作業の集中力を要する分野なら何にでも応用できるでしょう。
作業別に、集中できる時間帯を見いだす
読書に関しては文字情報を記憶していくという、脳にとってはかなりハードな負荷がかかる作業なので、読書以外の分野では、必ずしも「25分」にこだわることはないでしょう。作業内容に準じて、自身で最も効率よく集中できると思われる時間を見いだすことが大切で、記憶が必要な事柄はこまめにチェックしていくとより能率的です。
※この記事は2014年01月19日に公開されたものです