離乳食で味付けはどうする?調味料の種類や量、時期を解説【管理栄養士監修】

離乳食で味付けはどうする?調味料の種類や量、時期を解説【管理栄養士監修】

今回は「離乳食での味付け」がテーマ。薄味が基本ということは知りつつも、どの調味料をいつの時期からどのくらい使っていいのか、迷うものですよね。赤ちゃんにはなぜ濃い味がだめなのか、1日の塩分量の目安はどのぐらいなのか、使ってはいけない調味料は何かなど、離乳期の味付けについて解説します。


離乳食でなぜ「濃い味付け」はだめなの? 2つの理由

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赤ちゃんの健康のためには「塩分控えめ」が離乳食の基本です。まずはその理由について解説します。

赤ちゃんの腎臓の機能は未熟

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腎臓は、余分な物質や老廃物を体外に捨てる働きを担っていますが、過剰なナトリウム(塩分)を排泄するのもその働きのひとつです。
腎臓の機能(GFR:糸球体濾過量)について、新生児期は成人の1/5程度で、成人とほぼ同等となるのは2歳前ごろ[*1]。腎機能がまだまだ低い赤ちゃんにとって、多すぎる塩分は腎臓に重い負担をかけることになるのです。

赤ちゃんの将来の健康にも影響

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赤ちゃんのときの塩分摂取量が、成長してからの血圧コントロールに関係している可能性を示す研究結果があります[*2]。

両親が濃い味が好みだと、子供の塩分摂取量が多くなる傾向があります。赤ちゃんの将来の健康のためにも、家族全員で適切な塩分摂取量を心がけましょう。

離乳食、味付けはいつごろから?

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離乳食を塩分控えめにする理由はわかっていただけたかと思いますが、離乳期は塩分厳禁!というわけではありません。ここからは、いつごろから・どのぐらいの味付けが可能になるのかについて解説します。

離乳食が始まってしばらくは、調味料は使わない

赤ちゃんは味に敏感!?

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赤ちゃんは大人よりも味を感じる「味蕾(みらい)」の数が多く、味覚が敏感です。薄味でも味を感じとることができるという研究結果もあり[*3]、大人の感覚に合わせた濃い味付けにする必要はありません(というよりも、それは避けましょう)。

スタートしたては調味料の必要なし

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厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」では「調味について、離乳の開始時期は、調味料は必要ない」と記載されています[*4]。
離乳食を始めてしばらくは、塩やしょうゆなどの調味料を使わず、素材そのままの味を体験させたり、野菜をからとっただし(野菜スープ)や、昆布やかつおぶしのだしを活用するといいでしょう。ただし、通常のインスタントだしは塩分が多いものが少なくありません。手作りするか、赤ちゃん用のだしを利用すると安心ですね。

いつから、どんな調味料が使える?

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塩、しょうゆ、みそ、砂糖などは離乳中期(7〜8ヶ月)ごろから、バターやマヨネーズなどの油脂類やトマトケチャップなどは離乳後期(9〜11ヶ月)ごろから使ってもいいですが、少量にとどめましょう。

塩分はどのぐらいにする?

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では、離乳期の塩分量はどのぐらいにすればいいのでしょうか。

まず、1〜2歳の1日の目標量は食塩で3g未満、6〜11ヶ月に関しては食塩で1.5gが目安量※とされています[*5]。
大人は男性7.5g未満、女性6.5g未満が目標量[*5]なので、離乳後期(9〜11ヶ月ごろ)まではごく薄味に、離乳完了期以降は大人の味つけの半分〜さらに少し薄いくらいと考えるといいでしょう。

※目安量とは、母乳に含まれる塩分量と哺乳量、そして離乳食からとる塩分量から算出されおり、目標値とは異なる

調味料ごとの食塩相当量の目安

以下は、主な調味料の食塩相当量です[*6]。

・しょうゆ:小さじ1=0.9g
・味噌:小さじ1=0.9g
・トマトケチャップ:小さじ1=0.2g
・マヨネーズ:小さじ1=0.1g
・有塩バター:小さじ1=0.1g
・固形コンソメ:1個=2.3g
・顆粒ガラスープ:小さじ1=1.3g
・和風だしの素:小さじ1=1.3g
・カレールー:20g=2g

薄味でもおいしくするコツ

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薄味が理想ではあるものの、味付けが足りないと赤ちゃんの食が進まないことがあります。
味付けに利用できるのは調味料だけはありません。パルメザンチーズ、しらす、鰹節、のり、すりごま、きな粉など、ちょっと塩気があったり、風味が豊かなものを上手に使うと、調味料は少量でも食欲を刺激することができます。
もちろん、調味料でなくても塩気があるものを食べすぎればその分塩分を摂取することになるので、必要に応じて塩抜きし、量には注意しましょう。

離乳食、この調味料には注意を!

はちみつは1歳以降に

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離乳食で調味料を使う際、気をつけなければいけないのは塩分だけではありません。

まず、乳児ボツリヌス症という食中毒のリスクがあるため、はちみつは1歳未満の赤ちゃんには食べさせてはいけません。原因となるボツリヌス菌は通常の加熱などでは死なないので、はちみつ入りの商品などにも注意が必要です[*7]。

また、ポピュラーな調味料であるマヨネーズも、生卵が使われている商品が多いため、鶏卵アレルギーなどの面で注意が必要です。使うにしても離乳後期の終盤あたりから、少量使う程度にとどめるといいでしょう。

加工食品には隠れた塩分が

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調味料ではありませんが、ハムやソーセージなどの肉の加工品や、ちくわやかまぼこなどの魚の練り製品には塩分が多く含まれてるので、これらは控えた方が無難です。また、麺類やパンにも塩分が含まれているので、これらを主食にする際は、おかずの塩分を控える工夫が必要です。その点、ご飯は塩分を含まないので安心でしょう。

まとめ

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赤ちゃんは排泄機能が未熟なので、塩分には注意が必要です。また、離乳期だけでなく将来の健康のためにも、素材そのものの味やだしの旨味を生かしながら、家族みんなで薄味を心がけましょう!

(文:村山真由美/監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

この記事の監修者
川口由美子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
一般社団法人母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
◆一般社団法人母子栄養協会HP:https://boshieiyou.org/

参考文献
[*1]日本小児泌尿器学会「小児の腎機能評価」
https://jspu.jp/ippan_032.html
[*2]Geleijnse JM et al. Long-term effects of neonatal sodium restriction on blood pressure, Hypertension 29:913-7, 1997.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9095076/
[*3]田口田鶴子ほか「幼児の食味嗜好性および味覚閾値」日本家政学会誌 44(2)p.115-21, 1993
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej1987/44/2/44_2_115/_pdf
[*4] 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」p.33
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf
[*5]厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」p.306
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586565.pdf
[*6]厚生労働省「e-ヘルスネット 調味料の上手な使い方」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-016.html
[*7]厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

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