【医師監修】妊娠中期の肌荒れ、対策は?かゆみがある場合はどうする?

【医師監修】妊娠中期の肌荒れ、対策は?かゆみがある場合はどうする?

つわりの症状もひと段落してくる妊娠中期(妊娠14週~27週)ですが、この時期になって感じ始めるマイナートラブルも。そのひとつに肌トラブルがあります。今回は「妊娠中期の肌荒れ」について解説していきます。


妊娠中はみんな肌が荒れやすい?

Getty logo

妊娠によって分泌量が増えるホルモンとして、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、これらは妊婦さんの心身に様々な変化をもたらします。

ホルモン分泌量が増えることでの変化は、肌にも見られます。しかし、その現れ方は一様ではなく、皮脂分泌を促すプロゲステロンなどの影響で「肌トラブルが増えた」と感じる人がいる一方で、美肌作用のあるエストロゲンなどの影響で「肌の調子がいい」と感じる人もいるのです。

妊婦に現れる肌の変化はどんなもの?

妊娠中に現れやすい肌の変化としては、乳首などへの色素沈着、頬などのシミ(妊娠肝斑)、ニキビ、へそから恥骨上までの正中線が濃くなる、妊娠線(ストレッチマーク)などがあります。

これら以外にも妊娠中の肌の変化はありますが、中でも「妊娠中のかゆみを伴う肌トラブル」に悩まされる人は少なくありません。

妊娠中期のかゆみを感じる2大疾患

Getty logo

妊娠中はホルモンの影響で皮膚が敏感な状態。また、汗をかきやすいこともあって、普段よりかゆみを感じやすくなっています。

とくに、妊娠中期に肌のかゆみを感じる主な疾患としては「妊娠性皮膚掻痒症(にんしんせいひふそうようしょう)」と「妊娠性痒疹症(にんしんせいようしんしょう)」があります。

湿疹がないのに全身がかゆい「妊娠性皮膚掻痒症」

体中がかゆい疾患として「妊娠性皮膚掻痒症」があり、時期としては妊娠中期から後期にかけてみられます。湿疹は出ませんが、あまりのかゆさに掻きむしってしまって、ひっかき傷を作ったり色素沈着をしてしまうこともあります。

妊娠中でも使用できる塗り薬を処方してもらうことも可能なので、肌のかゆみが強い場合はかかりつけ医に相談しましょう。

湿疹ができてかゆみが出る「妊娠性痒疹症」

かゆみを伴うポツポツとした赤いもりあがりが、腕の外側、手の甲、お腹や背中などにパラパラとちらばってできる「妊娠性痒疹症」は、妊娠3~4ヶ月ごろから起こりやすい症状です。出産まで続くことが多いですが、出産後には改善します。

こちらの場合でも症状がひどいときは受診し、塗り薬や飲み薬を処方してもらいましょう。

妊娠中の肌荒れ、対策は?

Getty logo

肌トラブルの多い妊娠中。症状が強い場合は、医療機関で相談し薬を処方してもらって対処しますが、同時に正しいホームケアで対策していくことも大切です。

ポイントは「紫外線対策」「摩擦を避けて洗う」「十分な保湿」「バランスのとれた食事」「十分な睡眠」 。これらのことは、産後のスキンケアでも同じことが言えるので、今からしっかり習慣にしましょう。

【医師監修】産後のスキンケアで肌は変わる? この時期の特徴と肌ケアのコツ

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/7663

妊娠中~産後は女性の人生でホルモン分泌量の変化が最も大きくなるタイミング。その影響は肌にも現われます。出産したら肌質が変わったり、トラブルが増えたりした気がする……そんな女性たちに向け、産後の肌について解説します。

まとめ

何かとマイナートラブルに見舞われやすい妊娠中。比較的体調が落ち着いてくる妊娠中期でも、肌トラブルを起こすことは少なくありません。とくに激しいかゆみを伴う症状は、不快なだけでなく、掻きむしってしまうことで傷や色素沈着につながることもありますので、症状が強い場合は受診するようにしましょう。

この記事の監修ドクター
産婦人科医・医学博士 宋美玄先生
大阪大学医学部医学科卒業。丸の内の森レディースクリニックの院長として周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行う。主な著書に、ベストセラーとなった「女医が教える本当に気持ちいいセックス」がある。一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事

(文:マイナビウーマン子育て編集部/監修:宋美玄先生)

※画像はイメージです

参考文献
清水宏「あたらしい皮膚科学」(中山書店)

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

関連する投稿


【妊娠3ヶ月】人事への報告はそろそろ?保険の確認もしよう #ワーママへの道

【妊娠3ヶ月】人事への報告はそろそろ?保険の確認もしよう #ワーママへの道

妊娠発覚後、特に働いている方は、どのような手続をしたらいいのかわからず不安を感じるのではないでしょうか?上司の報告はいつすればいいのか、体調不良時どうしたら?など……ワーママ予備軍ならではの疑問にお答えします。今回は妊娠3ヶ月編です!


【医師監修】ベビーローションの選び方・塗り方と人気のベビーローション5選

【医師監修】ベビーローションの選び方・塗り方と人気のベビーローション5選

赤ちゃんの保湿に使うベビーローション。初めて使うときはどんなものを選べばいいのか、どうやって使えばいいのか気になりますね。選び方や使い方の基本を知って、毎日のスキンケアに役立てましょう。人気のベビーローションも紹介します。


【医師監修】おしゃぶりはいつまで使っていい? 歯並びへの影響、上手にやめるコツは?

【医師監修】おしゃぶりはいつまで使っていい? 歯並びへの影響、上手にやめるコツは?

赤ちゃんのぐずりや寝かしつけ時の強い味方になってくれることもある「おしゃぶり」。しかし、いつまで使っていいのか、やめさせどきに悩む人もいるのでは。おしゃぶりはいつまで使っていいのか、やめる時期やその方法などについてまとめました。


【医師監修】おしゃぶりに消毒はいつまで必要? 煮沸・電子レンジ・消毒液の違いと人気アイテム紹介

【医師監修】おしゃぶりに消毒はいつまで必要? 煮沸・電子レンジ・消毒液の違いと人気アイテム紹介

「赤ちゃんがぐずった時、おしゃぶりが活躍した」という経験のある人もいるのでは。日々赤ちゃんが口に入れるものですから、おしゃぶりは清潔にしておきたいですよね。そんなママやパパに向け、おしゃぶりの消毒について、必要なのかどうかやおすすめの期間の目安、方法などを紹介します。


【医師監修】おしゃぶりにはどんな効果があるの? 歯並びへの影響は?人気のおしゃぶり4選

【医師監修】おしゃぶりにはどんな効果があるの? 歯並びへの影響は?人気のおしゃぶり4選

育児のお助けグッズ「おしゃぶり」。しかし、実際にどんな効果があり、どんな時に使えばいいのか、また注意が必要な点について、詳しく知らない人も多いのでは。おしゃぶりの持つ効果や上手な付き合い方などを確認してみましょう。


最新の投稿


離乳食のツナ缶はいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

離乳食のツナ缶はいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

ストックがしやすいツナ缶を常備しているご家庭は多いでしょう。もしツナ缶も離乳食に使えたら便利ですよね。今回は赤ちゃんにツナ缶をいつからあげられるか、汁は捨てた方がいいのか、離乳食ではどんな種類を選べばいいのかなどを解説します。中期・後期・完了期の赤ちゃん喜ぶツナ缶レシピも一緒にチェックしてくださいね。


離乳食のいんげん(さやいんげん)はいつから?離乳食レシピ3つ【管理栄養士監修】

離乳食のいんげん(さやいんげん)はいつから?離乳食レシピ3つ【管理栄養士監修】

鮮やかな緑色のいんげんは、離乳食に彩りを添えてくれます。今回は赤ちゃん喜ぶ3つのいんげん離乳食レシピのほか、「冷凍いんげんはそのまま使っていい?」「うんちにそのまま出てきたけど大丈夫?」などの疑問について解説します。


離乳食のなすはいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

離乳食のなすはいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

離乳中期以降にオススメの食材「なす」について、赤ちゃんが喜ぶレシピを3つご紹介します。その他、リニュ食を作る際に知っておきたい下処理のコツ、加熱のコツ、焼くレシピでもアク抜きは必要かなどを解説します。


離乳食の3回食はいつから?始め方や進め方など【管理栄養士監修】

離乳食の3回食はいつから?始め方や進め方など【管理栄養士監修】

2回食が順調に進み、落ち着いたら次は3回食に増やしてみましょう。「いつから3回食を始める?」「1回の量も増やしていくの?」などのママの疑問を解説します。


離乳食で2回食の進め方は?献立表や量、よくある悩み【管理栄養士監修】

離乳食で2回食の進め方は?献立表や量、よくある悩み【管理栄養士監修】

1日1回の離乳食をスムーズに食べてくれるようになったら、次のステップは1日2回食。「どんなタイミングで2回に増やす?」「量はどれくらいになる?」というママの疑問を1日の生活スケジュールを提案しながら解決していきます。