【医師監修】妊婦の乳首は黒くて大きくなる!?おっぱいの変化とケアの必要性

【医師監修】妊婦の乳首は黒くて大きくなる!?おっぱいの変化とケアの必要性

妊娠すると、乳首が黒ずんでびっくりする人もいるのではないでしょうか。乳首の変化は人にはちょっと聞きにくいもの。妊娠中にどのような変化をするのか、ケアはどうすればよいのかを説明します。


この記事の監修ドクター
Fika Ladies‘ Clinic フィーカレディースクリニック(東京都中央区日本橋)副院長。順天堂大学医学部附属浦安病院非常勤助教。東京女子医科大学卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、順天堂大学医学部附属静岡病院などを経て、2009年に順天堂大学大学院医学研究科を卒業、博士号を取得。医学博士、日本産科婦人科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医、女性のヘルスケアアドバイザー。

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乳首の黒さ、大きさ、ブツブツ……この変化は妊娠のせい?

妊娠すると体には色々な変化が現れます。では、乳首の色や大きさはどうなのでしょうか?

ホルモンの影響で大きく黒くなる

妊娠すると乳房や乳首が張ったり痛んだりする人が多くいます。これは妊娠に伴って女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が増え、乳房が大きくなり、赤ちゃんが母乳を飲めるようにするために乳房や乳首が変化するサインです。

ホルモンがメラニン産生をup
色にも変化がみられることがあります。これも女性ホルモンの働きによりメラニンの産生を活性化したり、副腎皮質刺激ホルモンの分泌によってもメラニンの産生が活性化するために起こります。

乳首に現れたブツブツには大事な役割が
また、乳首は黒くなるだけでなく、大きくなって、乳輪にぶつぶつとした小さなふくらみも目立つようになります。このぶつぶつは、モントゴメリー腺と呼ばれる皮脂の分泌腺で、皮膚の乾燥を防いで授乳のときに乳首をひび割れから守る働きがあります。
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妊婦は体の色々な部分が黒くなりがち

妊娠によって、乳首や乳輪以外も黒くなる傾向があります。

腋やおへそ、傷跡が黒ずむほか、お腹には紫や茶色の「妊娠線」が見られることもあります。また、「正中線」と呼ばれる、おへそから陰部を結ぶように黒い線ができます。頬やおでこ、鼻柱や上唇などには「妊娠肝斑(にんしんかんぱん)」と呼ばれる左右対称のまだら状や小さい点のシミが現れます。これらの色素沈着は経産婦に多く、中期ごろにはっきりと出始め、出産が近づくにつれてどんどん濃くなっていきます。

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黒ずみは出産後、徐々に薄くなる

妊娠によって乳首が大きくなるのは、赤ちゃんが母乳を吸うために必要な変化です。ですから、出産しても大きくなったままです。その一方で色素沈着に関しては出産後に次第に消えていきます。ただし、消える時期には個人差があり、人によっては数年にわたって残ることもあります。

妊娠中の乳首ケアは必要?

そんな妊婦の乳首の変化について、妊娠中に何かしらのケアは必要なのでしょうか。

妊娠中の乳頭マッサージは基本的に不要

乳首の黒ずみはとても気になると思うのですが、妊娠中はなんとかしようとしないほうがよいでしょう。

黒ずみ解消という目的だけではなく、産後スムーズに母乳育児を始めるため、妊娠中に乳頭マッサージをすることがあるかもしれません。しかし、一般的には、乳首を含む乳房の直接的な準備は必要がないともいわれています[*1]。もし、産後に母乳があまり出なくても、それは乳頭マッサージをしっかり行っていなかったからではないことは覚えておきましょう。

それどころか、乳頭マッサージを行うと、子宮を収縮させるホルモンが分泌されやすくなります。妊婦健診などで安静を指示されている場合やおなかが張ってきたとき、おりものに血が混じるとき、気分が悪くなったり赤ちゃんの胎動が激しくなったりしたときは、むやみに触らずそっとしておくようにしてください。

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産後も気になるようであれば皮膚科で相談

出産を終え、授乳期間が終われば、乳首の黒ずみは自然と元に戻っていきます。ただ、下着などで蒸れたり、擦れたりすると、どうしても色素沈着しやすいので、完全に元通りになるとは限らないのも確かです。産後も黒ずみが気になるようであれば、まずは皮膚科に行って相談したほうがよいでしょう。

まとめ

妊娠すると、ホルモンの分泌によって乳首の色や大きさが変化します。身体がこれまでと変わるのは不安ですし、嫌だと思うかもしれません。でも、これらの変化はすべて生まれてくる赤ちゃんを迎え入れるための準備です。大切な赤ちゃんのためと思って、変化をなるべく受け入れるようにしてほしいものです。ただ、黒ずみに関しては、産後徐々に薄れてくるのでご安心を。とはいえ、黒ずみが解消されるまでの期間には個人差があるので、どうしても気になるようであれば、皮膚科に相談してみるのもひとつの方法です。

(文:今井明子/監修:窪麻由美先生)

※画像はイメージです

参考文献

[*1]日本ラクテーション・コンサルタント協会 「妊娠中の準備(母乳で育てるには?)」

石原理ほか「講義録 産科婦人科学」(メジカルビュー社)

馬場一憲「目でみる妊娠と出産」(文光堂)

「病気がみえるvol.10 産科」(メディックメディア)

荒木勤「最新産科学 正常編」(文光堂)

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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