一日の始まりにお気に入りの香りをまとうことでその日のモチベーションが高まるという考えから、持続時間が長い香水を選びがちだった筆者。
つけ直しは面倒だと思っていたけれど、一日の中でもシーンによってさまざまな香りを楽しみたくなるフレグランス「イプサ スキンフレグランスジェル」がイプサから6月10日より発売されます。
無着色、無香料のスキンケアを展開するイプサから登場するフレグランスはどんなアイテムなのか、発売に先駆けて行われた新製品発表会で話を聞いてきました。
■香りによる心への影響に着目した新フレグランス
多忙な日々からのストレスや疲労、睡眠不足、食生活の乱れ、デジタルデバイスを多用する現代のライフスタイルは、心身にさまざまな影響を与えています。
心と肌の関係性に関する研究を進めているイプサが今回着目したのは、香りによる心への影響。肌も心も満たされたライフスタイルを目指し、肌だけにとどまらず、香りによる心へのアプローチを探索しました。
研究の結果、見出したのは、自律神経に対する香りの効果と時計遺伝子に対する植物オイルの効果。ライフスタイルが乱れると自律神経も乱れ、全身の状態や心の状態に影響を及ぼします。さらに、自律神経に関与する時計遺伝子発現も乱れてしまうことで、肌への悪影響にも繋がると考えられているのだそう。
イプサは長年に渡り、多くの素材や成分を探索・研究してきた結果、グレープフルーツやペッパーの香りが交感神経の働きを亢進させて心身を活性化する効果を、月桂樹やホワイトセージなどに含まれる成分が交感神経の働きを抑制させて心身をリラックスさせる効果があることが判明。
また、24時間の生体リズムを刻む重要な遺伝子群である時計遺伝子においては、フロウソウ科植物油には昼時計遺伝子の発現を高める効果が、シソ科植物油には夜時計遺伝子の発現を高める効果が確認され、それぞれをバランス良く理想的な状態に導くことで、心身のバランスを整え、肌機能に好影響を与えることが期待できるといいます。
これらの香気成分と植物オイルの力を取り入れて開発されたのが、6月10日から発売される「イプサ スキンフレグランスジェル」です。
■リフレッシュ、リラックスと気分で選べる2シリーズ
「イプサ スキンフレグランスジェル」は、肌に溶け込むように心地良くなじむウォータリージェルテクスチャーのフレグランスです。
いつでもどこでも自由に香りを楽しみながら気分を切り替えることができるよう、使いやすいジェルタイプを採用。みずみずしいジェルが肌になめらかに広がり、柔らかに香り立つのが特徴です。
香りは、リフレッシュしたい時におすすめの「AWAKEシリーズ」と、リラックスしたい時におすすめの「RESTシリーズ」の2シリーズをそれぞれ3種類ずつ展開。
「AWAKEシリーズ」には、目覚めをイメージしたリフレッシュ感のある香りと、心が華やぐような印象のゼラニウム油を配合。「RESTシリーズ」には、休息をイメージしたリラックス感のある香りと、心を解きほぐすような印象のラベンダー油を合わせています。
「AWAKEシリーズ」のラインアップは、「01 朝露の庭」、「02 澄んだ陽の光」、「03 芽生えのとき」。「RESTシリーズ」は、「04 青い月の眠り」、「05 花風にまどろむ」、「06 森の隠れ家」と、その情景が浮かぶ名前にも注目です。
◇「01 朝露の庭」
「01 朝露の庭」は、生命力あふれる庭、さわやかな目覚めを思わせる香り。透明感のあるユーカリ、スパイシーなバジル、涼やかなペパーミントなど、さまざまなハーブが放つ清々しさをマグノリアの芳香がふんわりまろやかに包み込みます。
◇「02 澄んだ陽の光」
「02 澄んだ陽の光」は、きらめく陽射し、弾ける瑞々しさを想起させる香り。弾けるような酸味を放つレモン、甘く爽やかなベルガモットなど、みずみずしいシトラスの爽快感に、すみれやジャスミンの透明感あふれる清楚な香りが華を添えます。
◇「03 芽生えのとき」
「03 芽生えのとき」は、豊穣の大地、緑鮮やかな芽吹きを感じる香り。アーシィな土の香りを感じさせるパチュリ、穏やかなアンバーをベースに、みずみずしく弾けるようなオレンジが爽やかさを加えます。
◇「04 青い月の眠り」
「04 青い月の眠り」は、月光の下、穏やかさに透き通るハーモニーを感じる香り。みずみずしくフレッシュな青リンゴ、上品な甘酸っぱさを漂わせるユズの花、若草のようにクリアなローズマリーが清々しく香りたち、甘く濃厚なイランイランがゆったりと優雅な雰囲気を醸し出します。
◇「05 花風にまどろむ」
「05 花風にまどろむ」は、甘やかに香る宵風、優雅なひと時を思わせる香り。独特の甘さを感じさせるライチやカシスのみずみずしい果実感に、ローズとジャスミンの優雅な香りが立ち上り、心も体ものびやかにくつろぐような開放感を感じさせます。
◇「06 森の隠れ家」
「06 森の隠れ家」は、深碧の森、街々の息吹に満たされていくような香り。スモーキーな和の情緒を漂わせるヒノキ、清々しくスパイシーなサイプレスを軸に、木の葉に滴る夜露のようにみずみずしいベルガモット、オレンジをまとわせた落ち着きのある香りに仕上がっています。
実際に手首に取ってみると、みずみずしさはありながらも、肌から垂れ落ちない適度なとろみのあるテクスチャー。両手首を合わせるようにゆっくりとやさしくなじませていくと、ジェルはなめらかに伸び広がり、やわらかな香りがふんわりと漂ってきます。
塗布後はジェルが心地よく肌を包み込み、香りを抱え込むことで、時間とともに香りが変化。肌と呼応することによって自分だけの香りを楽しめます。
筆者は手首に塗布しましたが、顔以外であれば首元や耳の裏など好きな部位に塗布することができます。オーデコロンのように香りの持続時間が短いので、1日の中でも気分に合わせて香りを変えることもできますよ。
全6種類の中から自分好みの香りを選ぶのも良いですが、いくつもの香りがあるとどれにしようか迷ってしまうこともあるはず。そんな時は、イプサの店頭にある肌測定器に搭載したバランスケア測定で、自分に合った香りを選ぶことも可能です。
5月13日から全国の店頭で採用されるバランスケア測定では、独自の測定方法によって自身では気づけない潜在的なストレスや感情などの気持ちを分析。その時の自分に合った「AWAKEシリーズ」と「RESTシリーズ」の各シリーズでおすすめの香りを提案してくれます。
筆者におすすめの香りは「03 芽生えのとき」と「05 花風にまどろむ」という結果に。今の自分に合ったものをまとうことができますよ。
■一日の中でも気分に合わせた香りを楽しんで
「AWAKEシリーズ」は、シャキッとしたい一日の始まりや大事な予定の前に集中したい時に、「RESTシリーズ」はゆったりと過ごす一日の終わりや忙しい合間に一息つきたい時などに使用するのがおすすめなのだそう。
その日の気分で香りを選ぶだけでなく、24時間の中で異なるシーンに合わせて香りを選ぶという新感覚を、この機会に体験してみてはいかがでしょうか?
(取材・文:吉川夏澄)