結婚しない女はずるい？　ずるいと言われる理由や、独身を選ぶ女性の心理を解説

結婚をする・しないは個人の自由のはずですが、「結婚しない人はずるい」という意見を述べる人もいます。

本記事ではなぜそう言われてしまうのか、また独身を選ぶ女性にフォーカスして、その心理についてまとめました。

一生独身を希望する男女は増えているものの少数派

実は昨今、結婚願望がない人が性別問わず増えています。

国立社会保障・人口問題研究所が約5年ごとに行う「出生動向基本調査（※）」によると、未婚者へ生涯の結婚意思を問う設問で、「一生結婚するつもりはない」と答える男女は 2000 年代から増加傾向が続いており、2021年の調査では男性で 17.3％、女性で14.6％でした。

そうは言っても、「いずれ結婚するつもり」と答えた人は同年の調査で男性が 81.4％、女性が84.3％のため、少数派ではあるようです。マイノリティーゆえに、多数派と違う部分が目立ち、「ずるい」と批判を受けている可能性が考えられます。

「結婚しない女はずるい」といわれる理由

では、具体的にはなぜ、結婚しない人が「ずるい」と言われてしまうのでしょうか。今回は特に結婚しない女性にフォーカスして、考えられる理由を見ていきましょう。

（1）出産・育児の苦労をしなくていいから

海外に比べて日本では婚外子の割合が低く、出産や育児をする場合は、結婚を経てからという人が多い傾向にあります。そのため「結婚しない＝出産・育児をしない」との図式が成り立ちやすいのですが、ここに「ずるい」という感情を持つ人もいると考えられるでしょう。

出産や育児は、さまざまな面で大きな負担が掛かります。その苦労がない点について、「ずるい」「うらやましい」と思われてしまうのでしょう。

（2）キャリアがストップしないから

特に女性の場合は、子どもを産み育てる時に産休や育休を取得することで、キャリアが一定期間ストップしてしまうケースがあります。

そのため、そういった経験をした女性から、「子どもはかわいいけれど、本当だったら私の方が早く出世していたはずなのに……」「あの人より、私の方が本当は仕事ができるはずなのに……」という感情を向けられてしまう場合も考えられます。

（3）自由な時間やお金が多いから

結婚をすると、自分だけの生活から、家族のことを優先する日々にシフトしていくでしょう。そうすると、独身時代に比べて自由な時間が減りがちです。また支出が増えたり、家族と家計を共にしたりするので、自身に使えるお金が少なくなる場合も多いでしょう。

そのため、自分が稼いだ分を、全て好きに使っている女性を見ると、うらやましさから「ずるい」と思ってしまう人がいると考えられます。

（4）結婚したい彼氏からするともてあそばれている感じがするから

交際はしているものの、結婚願望がないといった女性もいます。

もし付き合っている相手が結婚を望んでいる場合、ゴールが異なるままに付き合いを継続する女性に対して、「ずるい」「時間を奪われてしまった」などと感じる可能性もあるでしょう。

確かに、恋人から明確に結婚の意思表示をされているのに、はぐらかし続けている場合は良くないかもしれません。ただ、結婚観は人それぞれなのが当然。自分が結婚しない派であることを卑下したり、逆に相手が結婚を望まないのを責めたりするのは避けたいものです。