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「鋭意作成中」の意味とは? 正しい使い方や言い換え表現を解説【例文付き】

言葉解説

にほんご倶楽部

「鋭意作成中」は、ビジネスシーンでよく使われている表現であり、熱心に取り組む様を意味しています。

言葉自体は知っているものの、具体的な使用シーンまでは分からないという人もいるかもしれませんね。

そこで今回は、「鋭意作成中」の正しい意味と、類語、使う上での注意点を解説します。

「鋭意作成中」の意味

まずは、「鋭意」の意味を見ていきましょう。

鋭意
読み方:えいい

物事に対して、集中して真剣に取り組んでいることを意味する語。「鋭意製作中」や「鋭意検討中」などのように用いられることが多い。

(出典:『実用日本語表現辞典』)

この「鋭意」に「作成中」という語が加わることで、何かを一生懸命作っている最中であることを表現できます。まだ完成はしていないものの、真剣に集中している様子を伝えたい時に使うことが可能です。

「鋭意作成中」の使い方【例文付き】

「鋭意作成中」は、主にビジネスシーンで作業やプロジェクトが進行中である様子を伝えたい時に活躍する表現です。

使い方としては、進捗を問われた際に「まだ完成には至っていないものの真剣に取り組んでいる最中である」という意味で用いることが多いでしょう。

ただ「作成中」と述べるよりも、プロジェクトや仕事に対する熱い思いを含めることもできます。

ビジネスシーンでは非常に役立つ言葉ですが、プライベートではあまり一般的な表現ではなく、堅苦しい印象になってしまうため、使う場面には注意しましょう。

例文

・「新しいプロジェクトの計画書は鋭意作成中です」

・「新サービスに関する企画書は鋭意作成中ですので、完成次第ご報告いたします」

・「予算計画案は鋭意作成中のため、もうしばらくお待ちください」

「鋭意作成中」を使う時の注意点

ここからは、「鋭意作成中」を使う際の注意点を紹介します。

(1)停滞していることには使用しない

「鋭意作成中」は、企画書や報告書など、何かしら作成対応している時に使用する言葉です。そのため、停滞しているプロジェクトや、進捗状況が分からない計画に対して使うと不適切になってしまいます。

「鋭意作成中」を用いる際は、きちんと言葉の意味を理解した上で、プロジェクトの進行や完成の見通しが立っているものに使うように心掛けましょう。また、作業が止まってしまっているならば、その旨を正直に伝えることも大切です。

(2)具体的な進捗状況を添える

「鋭意作成中」を使用する際は、ただこのフレーズを述べるだけでなく、「計画書は鋭意作成中です。今月末までには完成予定ですのでもうしばらくお待ちください」といった、具体的な進捗状況と今後のスケジュールを伝えましょう

どれくらい作業が進んでいるのかを分かりやすく表現すれば、相手に安心してもらえる上、信用にもつながります。

「鋭意作成中」の言い換え表現

ここからは、「鋭意作成中」の代わりに使える言い換え表現を3パターン紹介していきます。

(1)「鋭意製作中」

「鋭意作成中」と同じ意味を持ったフレーズに「鋭意製作中」があります。どちらも何かを作ることを示す表現ですが、「製作」は実際の道具や作品作りを意味する言葉です。

「作成」は資料などのデータにも使える一方で、何か作品を生み出す時には「鋭意製作中」に言い換えると、より細かいニュアンスが伝わりやすくなるでしょう。

(2)「熱心に作成中」

「鋭意」は集中して真剣に取り組んでいるという意味で、言い換え表現に「熱心」があります。

「熱心」とは言葉の通り、心を熱くするほど特定の物事に集中している状態のこと。「鋭意作成中」だと堅苦しい印象になる時や、会話の中で使う時には「熱心に作成中」と言い換えるのがおすすめです。

(3)「一生懸命作成中」

「一生懸命」は、物事に真剣に取り組んでいることを意味する言葉

現在行っている最中であることをシンプルに伝えられる上、カジュアルなシーンにも使える便利な言い回しです。

鋭意作成中は何かに取り組んでいる途中であることを伝える表現

「鋭意作成中」は、現在プロジェクトや資料の作成などに取り組んでいること自体を意味する表現です。

顧客や取引先に状況を伝えたい時に便利な言い回しなので、覚えておくと役立つでしょう。また、ただこのフレーズだけを述べるのではなく、具体的な状況と今後の予定まで添えると丁寧です。

状況に応じて他の言い回しと使い分けながら、相手に分かりやすい表現を心掛けましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2024年07月16日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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