無理しないでねと言われるのはうざい? 言う側の心理と対処法を紹介
「無理しないでね」と言われて「うざい」と感じた経験はありませんか? 心配や労いの言葉と分かっていながら不快感を抱いてしまうのはなぜなのでしょう。
今回は、「無理しないでね」と言われた時にうざいと思ってしまう心理や、対処法を併せて紹介していきます。
「無理しないでね」と言われるのはうざい? その心理とは
「無理しないでね」は文字だけ見れば、ありふれたフレーズの1つ。しかしながら、実際に人から言われると、「うざい」と思ってしまうことも少なくないようです。
なぜ不快に感じるのでしょうか? 考えられる3つの心理を紹介します。
(1)自尊心を傷つけられた
本人にしてみれば余裕でできることに対して「無理しないでね」と言われると、自分の能力をみくびられたように感じてイラッとしてしまうことがあります。
これは、「周囲から過小評価されている」と自尊心を傷つけられてしまうのが原因といえるでしょう。
自分にとって何でもないことに対して「重荷なのでは」と心配されることで、かえってばかにされた気分になってしまうのかもしれません。
(2)全く無理をしていない
特に無理をしているつもりはなく、ただいつも通り勉強や仕事をしている時に突然「無理しないでね」と言われたら困惑してしまいますよね。
特に、それが集中しているタイミングであれば、「うざい」と思ってしまうこともあるでしょう。
(3)努力しようと思っている矢先だった
努力をしようと思った矢先に「無理しないでね」と言われると、出鼻をくじかれた感じがして不快感を抱く人も少なくないようです。
人生において「今が頑張り時!」と思う時は多少の無理が必要だと判断することもあるでしょう。そんな時にこのフレーズを言われると、自身の決意を否定された感じがして、モチベーションが下がってしまうのかもしれません。
「無理しないでね」と言う側の心理
言葉の受け取り方は人それぞれ。不快になるか、うれしくなるかは相手の感じ方によっても大きく変わります。
では、言う側の心理としてはどうなのでしょうか。それぞれの気持ちを知ることでお互いが歩み寄るきっかけになるかもしれません。
ここからは、「無理しないでね」と言う側の心理を紹介していきます。
(1)相手を心配している
相手の体調が悪そうに見えたり、忙しそうだと思ったりした場合に、相手を心配する気持ちからこの言葉を掛ける人が一番多いでしょう。
そこには「頑張りすぎないで」という思いが込められており、ストレスの多い環境下ではよく聞くフレーズでもあります。
人は目標に向けて努力をしている時、自分が無理をしていることに意外と気づかないもの。相手は純粋にあなたを心配する気持ちから、「無理しないでね」と声を掛けてくれたのでしょう。
自分のことを思っての言葉だと理解し、素直に受け入れる姿勢も大切にしてくださいね。
(2)「頑張れ」という言葉を使いたくない
「頑張れ」という言葉を使いたくなくて「無理しないでね」と言う人もいます。
「頑張れ」は基本的に応援する気持ちを表すフレーズ。しかし、既に頑張っている人に対して使うと、時に「これ以上どう頑張ればいいの」と相手を追い詰めてしまうことがあるのです。
そこで、負担をかけない言葉として「無理しないでね」を選ぶことがあります。「頑張れ」とは言いたくない、でも心配していることは伝えたい、そのような心理が彼らの中には隠れているでしょう。
(3)口癖
中には、「無理しないでね」が口癖になっている人もいます。
この言葉は、職場・学校・家庭などさまざまなシーンで、相手をいたわる気持ちや気遣いなどの意味を込めて使用されていますよね。
自分が言うだけでなく、言われることも多い場合は、「無理しないでね」という声掛けが習慣化して、口癖のようにさらりと出てしまうパターンも少なくないでしょう。
(4)相手に好意を抱いている
相手に好意を抱いている場合に、「無理しないでね」と声を掛けることもあります。
基本的には心配する気持ちからの言葉といえますが、時に気に掛けていることを知ってほしいという一種のアピールである可能性も。
この場合は、「いつでも頼ってほしい」「フォローしてあげたい」などの思いが込められている可能性が高いでしょう。
「無理しないでね」と言われてうざいと感じた時の対処法
「無理しないでね」の言葉をどう解釈するかは人ぞれぞれです。自分が感じた気持ちを否定する必要はありません。
しかし、「うざい」などネガティブな感情を抱いた場合であっても、まずは感謝の言葉を伝えるようにしましょう。不快感を顔や態度には出さず「ありがとう」の一言で対処するのがおすすめです。
自分の感情だけではなく、「無理しないでね」と声を掛けてくれた、相手の立場や状況を考えた上で、背景にある心理を理解するように心掛けてみてくださいね。
言葉の受け取り方は人それぞれ
「無理しないでね」という言葉は、相手の自尊心を傷つけるなどの理由で「うざい」と思われることもあれば、努力や頑張りを否定してしまうこともあります。
言葉の受け取り方は人それぞれなので、そこに正解はありません。しかし、「無理しないでね」という声掛けの背景にある相手の心理に目を向けることも大切です。
良好な人間関係のためにも、お互いが歩み寄ったコミュニケーションを心掛けていきましょう。
(#Lily_magazin)
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※この記事は2024年07月12日に公開されたものです