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「同上」の使い方とは? 意味と記入例、履歴書で使う際の注意点も詳しく解説

にほんご倶楽部

「同上」の類語・言い換え表現

「同上」という言葉には、いくつかの類語が存在します。「同上」とほとんど同じ意味のものもあれば、ニュアンスが異なるものもあるので、状況やシーンに応じて適切に使い分けましょう。

(1)「〃」

「〃」は「ノノ字点(ののじてん)」「同じく記号(おなじくきごう)」「チョンチョン」などと呼ばれ、「上または左に記載しているものと同じ」という意味を表します。

ただし、「〃」にはよりカジュアルな印象があり、公的な文書や正式な場面では不適切だとされています。そのため、履歴書などで「〃」を使ってしまうと、非常識だと思われかねないので注意しましょう。

「〃」は、自分用のメモやカジュアルな文書などの使用にとどめておくのが無難です。

(2)「同左(どうさ)」

「同左」は、「左に述べたことと同じ」という意味の言葉で「どうさ」と読みます。直前の情報の繰り返しを避ける意味では「同上」と同じですが、「同左」は同じ情報がすぐ左にある時にしか使われません。

例えば、履歴書などで欄が横に分割されていて、同じ情報が並んでしまう場合には「同左」と記載するといいでしょう。「同上」ほど使用頻度は多くありませんが、覚えておくと役立つ表現だといえます。

(3)「同右(どうみぎ)」

「同右」は、「右に述べたことと同じ」という意味の言葉で「どうみぎ」と読みます。

「同右」は主に縦書きで使われる表現です。現代での公式文書は横書きのケースが多いので、「同上」や「同左」に比べると使用頻度は少ないといえるでしょう。

「同上」は同じ情報の繰り返しを避けるために使える便利な言葉

「同上」は、直前に述べたことを省略するために使われる言葉です。書き言葉なので会話では基本的に用いませんが、履歴書やビジネス文書ではよく使用されます。

同じ情報が何度も繰り返されるようであれば、適宜「同上」で省略する方が読みやすく、スマートです。しかし、多用しすぎると手抜きに見えかねないので、くれぐれも注意しましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2024年05月30日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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