ケサランパサランとは。正体や飼い方、本物の見分け方を解説
ケサランパサランとは江戸時代から続く伝説の存在で、見た人に幸運をもたらすとされています。その正体は謎に満ちており、さまざまな説があります。本記事ではケサランパサランとは何か、その言い伝えや見つけ方・飼い方などを紹介します。
「ケサランパサラン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。かつて未確認生物としてブームを起こした存在ですが、現代でも全国各地から目撃情報が寄せられています。
この記事では、スピリチュアルな世界の観点を交えながら、ケサランパサランの生態や見つけ方について解説します。
ケサランパサランとは何か?
まずはケサランパサランとはどんなものなのかについて、理解を深めましょう。ここでは見た目や正体、寿命などについて紹介します。
ケサランパサランは生き物? その正体とは
ケサランパサランとは、見た人や持ち主に幸運をもたらすとされる、江戸時代から伝わる民間伝承上の生き物です。1970年代前半に小学生を中心に話題となり、テレビやマンガにもよく登場しました。
白い綿毛状で空中をフワフワと飛んでいる、あるいは毛玉のような形だといわれています。大きさについては小豆ほど小さなものからニワトリの卵サイズのものまで、さまざまな説があります。
その正体についてはいまだ謎に包まれていますが、以下のような説があります。
・タンポポやアザミの綿毛などの植物説
・ウサギの尾の端っこ、渡り鳥の羽毛などの動物由来説
・雪虫など昆虫説
・オケナイト(オーケン石)などの鉱物説
また最近では、ワシなどの猛禽(もうきん)類が小動物を食べた際に、消化しきれずに吐き出した毛や羽根の塊という説もあります。
このように、ケサランパサランの正体には諸説あり、生き物なのかはもちろん、生き物だとして植物なのか動物なのかといったことも明確に分かっていません。
ケサランパサランの寿命
ケサランパサランは寿命についても諸説あり、ハッキリとした寿命は不明とされています。ただし中には「数年たつうちに、だんだんと色あせて崩れてしまった」という話もあるので、永遠の命を持つわけではないようです。
そもそもケサランパサランは正体が分かっていない上、綿毛のような見た目をしていることから、「生きているのか死んでいるのか判断しにくい」という点もあるかもしれません。
幸運を運ぶ? ケサランパサランの伝説
謎に包まれているケサランパサランには、たくさんの伝説があります。1つずつ紹介していきましょう。
(1)ケサランパサランを見つけると幸せになれる
ケサランパサランは、「見つけた人に幸せが訪れる」という言い伝えで知られています。ケサランパサランはめったに見られるものではなく、ただ目撃するだけでも十分幸運に恵まれているといえるでしょう。
また中には、ケサランパサランを捕まえて自宅に保管する人もいるようです。ケサランパサランは増えることもあるといわれるため、上手に飼育することでさらに運気が上昇するかもしれません。
(2)ケサランパサランは嵐の前に降ってくる
ケサランパサランは全国各地で目撃情報がありますが、東北地方では「嵐の前に雷と共に降ってくる」という言い伝えられているようです。
またケサランパサランに似たものは日本以外にもあり、モンゴル人は雨乞いに使っていたという話もあります。詳しい関係性は不明ではあるものの、ケサランパサランは雨と結びつきの強い存在なのかもしれません。
(3)ケサランパサランは江戸時代に大量発生した
ケサランパサランの目撃情報は江戸時代の記録にも残っています。
当時、火山の噴火が全国各地で起こっており、その度にケサランパサランのような綿毛が空から降り注いでいたのが目撃されています。
(4)ケサランパサランは1年に1度しか見ては駄目
ケサランパサランは「1年に2度以上見ると幸せが逃げてしまう」といわれています。
仮に自宅で飼育していた場合、何度ものぞきたくなってしまうかもしれませんが、効果がなくなってしまっては残念ですよね。もしケサランパサランを捕まえることに成功しても、なるべくそっとしておくことが大切なようです。
(5)口外してはいけない
ケサランパサランを所有していると、前述のように幸福になるといわれています。しかしそのことを他人に伝えてしまうと、ケサランパサランのパワーが失われ、幸福が逃げてしまうという言い伝えがあります。
もしケサランパサランを捕まえたら、自慢せずにひっそりと保管するのが良さそうです。
ケサランパサランの見つけ方
「ケサランパサランを見ると幸運が訪れる」と聞くと、「1度だけでも見てみたいな」という気持ちになりますよね。ケサランパサランはどんな場所で見ることができるのでしょうか。ここからは、ケサランパサランの見つけ方を紹介します。
(1)ケサランパサランはどこにいる?
ケサランパサランは全国各地で目撃情報があり、特定の地域に生息しているわけではないようです。ただし、ビワの木の近くで見つかることが多いといわれています。
なお、ケサランパサランを見つける時は「何としてでも捕まえたい!」と意気込むことはおすすめできません。ケサランパサランは私たちにそっと幸せを運んでくれる存在であるため、躍起になって探すものではないからです。
むしろ、「見つかったらいいな」といったリラックスした気持ちでいると、ふと目の前に現れてくれるかもしれませんよ。
(2)ケサランパサランが見つかりやすい時期は?
ケサランパサランは夏から秋にかけて見つかりやすいという説もあります。しかしSNSでケサランパサランの目撃情報を見ると、さまざまな時期に見つかっているようです。
時間帯については、ケサランパサランが白い綿毛のような形であることを踏まえると、明るい昼間の方が見つけやすいかもしれませんね。
(3)ケサランパサランと綿毛の見分け方
ケサランパサランは植物の綿毛とよく似ているため、白いフワフワのものを見た時に「どっちだろう?」と悩むことがあるかもしれません。
この2つの大きな違いは、「自らの意思で動くかどうか」といわれています。ケサランパサランは無風でも自らフワフワと動くため、よく観察してみると植物の綿毛の揺れ方とは違うことが分かるそうです。
もし意思を持っているような動き方をしていれば、ケサランパサランである可能性が高いでしょう。