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「ニーズに応える」とは? 正しい意味・使い方・言い換え表現を解説【例文付き】

にほんご倶楽部

ビジネスシーンでよく耳にする「ニーズに応える」という言葉。あなたは正確に意味を理解できていますか?

今回は「ニーズに応える」を使うにあたって、知っておきたい正しい意味と使い方を解説。また、使用する際のポイントや言い換え表現も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

「ニーズに応える」の意味

「ニーズに応える」の「ニーズ」とは、英単語の「needs」であり、相手の需要や要求を意味します。

ニーズ【needs】

必要。要求。需要。「市民の—にこたえる」「消費者の—が多様化する」

(出典:『デジタル大辞泉』小学館)

また、「応える」には、相手の期待や要望に添うための行動を示す意味があります。

こたえる【応える】

(1)働きかけに対して、それに添うような反応を示す。応じる。報いる。

(出典:『デジタル大辞泉』小学館)

つまり「ニーズに応える」とは、顧客などの他者の要求や期待に対して適切な対応をとることを意味しています。

「ニーズに応える」の使い方【例文付き】

「ニーズに応える」は、主にビジネスシーンで使われることが多いでしょう。

例えば、新商品開発や顧客対応をする時など、顧客にまつわるいろいろな場面で用いられています。また、「ニーズに応えること」を自社目標として掲げるケースも多くあるでしょう。

以下で例文を紹介します。

例文

・「顧客のニーズに応えるために日夜努力しています」

・「製品の品質を改善して、消費者のニーズに応えていきたい

・「顧客のニーズに応え続けるだけでなく、期待を超える製品を生み出したい」

「ニーズに応える」を使う時のポイント

ここからは、「ニーズに応える」を使う際のポイントを紹介します。

(1)相手が求めているものを理解した上で使う

「ニーズに応える」という言葉は、相手が何を求めているのかをきちんと理解した上で使うことが大切です。

要望がない中で「ニーズに応える」と言っても、何を行えばいいのか分かりません。あくまでも誰かの要求や期待がはっきりしている状態で解決策を考えていく時に使うようにしましょう。

(2)具体的な対処法・改善案まで述べる

「ニーズに応える」を用いる際は、どのような対策・改善をして相手の希望に応えるのかといった具体的な部分まで説明することもポイントです。

例えば、「開発コストを抑えて低価格を維持し、顧客のニーズに応えます」と述べれば、きちんと顧客の要望を理解している姿勢が伝わるでしょう。

「ニーズに応える」の言い換え表現

「ニーズに応える」という表現は、他のフレーズでより詳細なニュアンスを伝えることが可能です。

以下で、3つの言い換え表現を紹介します。

(1)「ソリューションを提案する」

「ソリューション」とは、ビジネスシーンで解答や解決策を意味します。

「ソリューションを提案する」といった表現にすれば、企業が今抱えている課題や問題をさまざまな方法で解決する姿勢を示すことができるでしょう。

(2)「要望に応える」「要求に応える」

ニーズを日本語に言い換えて、「要望に応える」「要求に応える」と述べるのもシンプルでおすすめです。

「ニーズに応える」と同様、相手の「こうしてほしい」「ここを改善してほしい」といった願いに対して、企業側がその意見を受け入れて解決する際に使うことができます。

(3)「需要を満たす」

ニーズは「需要」の意味も持っているため、「需要を満たす」と言い換えることも可能です。

多くの顧客が願うことや改善した方がいいと思っている部分を直し、周りに満足してもらう時に使います。

例えば、「需要を満たすために製造数を増やします」「需要を満たすには市場の意見を聞くことが大切」といった形で用いると良いでしょう。

「ニーズに応える」は需要や要望に応えること

「ニーズに応える」とは、相手の要望に応えようとする行動を示す言葉です。ビジネスシーンでも多く使われるフレーズのため、正しい使い方を覚えておくと役に立つでしょう。

また、この言葉を用いる際は、どうニーズに応えるのかといった具体案も併せて説明することが大切です。

顧客や世の中が求めているものをきちんと理解した上で、顧客満足度アップを狙っていきましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2024年04月10日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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