ワインの世界と繋がる体験を。ECサイト「WINE & DOORS」が10月にオープン!
「おしゃれだから」「映えるから」という理由でなんとなくワインを口にしてきた20代前半の頃の私。当時は味の違いもなにも分からなかったけれど、サステナブルを意識する時代になったことがきっかけで、ワインにはさまざまな世界との繋がりがあることを知りました。
ワインの世界には、さまざまな人やモノ、コト、環境が大きく関わっています。一杯のワインには、ワイナリーや造り手、カルチャーなど数々の繋がりが詰まっていて、その繋がりは今後も“幸せ”であり続けなければいけません。
今回は、そんな日本のワイン市場を創ってきたメルシャングループ直営のワインショップ「WINE & DOORS(ワイン・アンド・ドアーズ)」のオープン記念イベントに参加。ワインを通して繋がる世界への扉を開けて、豊かな時間を堪能してきました。
「ちょっと誰かに伝えたくなる」ようなワインショップ
メルシャン株式会社は、メルシャングループ直営のオンラインワインショップ「WINE & DOORS(ワイン・アンド・ドアーズ)」が2023年10月11日(水)にオープンしたことを記念して、スペシャルイベントを2023年11月29日(水)に開催しました。
コンセプトは「ちょっと誰かに伝えたくなる」ような、ワインの世界に出会えるショップ。多様性と奥深さを持つワインそのもののおいしさはもちろん、世界中のワイナリーやレストランでの心に残る体験や、ブランドが持つ物語や造り手の想い、ワインを通して出会う新発見や喜びを届けています。
「文喫」とシャトー・メルシャンコラボ企画を開催
今回参加したオープン記念イベントは一つの会場ではなく、5つの部屋が用意されているユニークな作りが特徴的でした。中でも私が興味を惹かれたのは、入場料を払って利用する本屋「文喫(ぶんきつ)」とシャトー・メルシャンとのコラボブース。
内容はワインとそれに合わせて選んだ本を楽しむもので、部屋の中には3本のワインそれぞれを中心に5冊の本が散りばめられていました。
ブースでは「文喫」六本木店の副店長・濱中諒太朗さんと、メルシャン株式会社の企画部・伊藤佳奈子さんが登壇。
コラボレーションの経緯としては「ワインを通してもう少し違った角度で楽しいことを体験してほしい」という想いや「ワインを本から見たらどうなんだろう」という興味がきっかけだったと伊藤さんは話しました。
また「文喫」としても、飲料と本で何かできないかと常々考えていて、「お客さまが求めるシーンや悩みを聞いて商品を提案する」という共通点がある本とワインなら、何かできることがあるのではないかと感じ、コラボレーションを引き受けることにしたんだそうです。
今回選書した本はすべて、ワインと直接の関係が無いもの。どういうシーンで飲むのか、ではなく「ワインの要素」そのものから選書したため、ワインの味、色合い、香りなどのイメージに本のバックグラウンドがマッチするようになっているんだそうです。
例えば「シャトー・メルシャン 北信シャルドネ」と「銀河鉄道の夜」。一年に一度、川を隔てて育てられたぶどうをブレンドし、造られたといわれる「シャトー・メルシャン 北信シャルドネ」は、天の川を旅する「銀河鉄道の夜」と通じて感じられます。
またこのワインは風味の余韻が長く、表情もさまざま。「銀河鉄道の夜」のさまざまな景色を通じて旅をする場面ともリンクするのではないかと濱中さんは考えています。
武蔵野美術大学生が表現するライブアートも
本イベントには、ワインとアートを掛け合わせたブースも実施。アート展示の他、武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン学科の関百葉さんによるライブアートも行われ、この一画は神秘的な雰囲気に包まれていました。
黙々と描くその姿に周囲は圧倒され、アートの完成を待ちわびながらも、関さんの頭の中は今どうなっているんだろう、イメージしているものはあったんだろうか、など聞きたいことが次々と浮かびました。
ワインは自分自身や時間、世界を豊かにする価値がある
今回のイベントは、ワイン一つでこんなにも世界が広がるなんて……! と感激しまくりの一日でした。ワイナリーや造り手の想いはもちろんのこと、本やアート、音楽などの娯楽との繋がりもあるんだなぁと、ワインってすごいなぁと、奥深さを改めて感じました。
今後もワインとワインを囲む物事すべてが持続可能で、幸せであるように願いながら、今日もお気に入りのワインを嗜もうと思います。
(取材・文:michika)
※この記事は2023年12月06日に公開されたものです