夢日記が危険といわれるのはなぜ? 理由と向き不向きについて解説
夢日記には、夢占いや自己分析に生かせるメリットがある一方で、「夢日記をつけるのは危険」という声もあるようです。その真相はどうなのでしょうか? 今回は夢日記が危険だといわれる理由や、向き不向きについて占い師のみくまゆたんさんに解説してもらいます。
夢で起きた出来事や体験を記録する「夢日記(ゆめにっき)」は、その人の潜在意識や心理を表すとされており、古くから心理学の研究などに活用されてきたようです。
夢占いや自己分析に生かせるメリットがある一方で、「夢日記をつけるのは危険」という声もあるのだとか。その真相は一体どうなのでしょうか?
今回は夢日記が危険だといわれる理由や、向いている人向いていない人の特徴について詳しく解説します。
夢日記とは?
夢日記とは、夢で起きた体験や感じた気持ちを記録する日記のこと。
書く内容は、「良い夢だと感じた」「気持ち悪い」「怖かった」などといった感想と共に、「仕事で失敗したから、気を付けようと思った」といった内省も含まれます。
夢日記をつけるメリット
夢日記をつけることで、夢の内容をいつまでも記憶することができるようになり、夢占いなどに生かすことができるでしょう。
夢占いでは何度も同じ夢を見る場合、その夢が持つスピリチュアル的な意味が強くなるとされています。そのため、夢日記を読み返すことで、よく見る夢や、自分が見る傾向が多い夢の内容を知るきっかけとなり、新たな気づきや自己分析にもつながるかもしれません。
なお、人によっては、夢日記をつづっていくうちに「明晰夢(めいせきむ)を見る=夢の内容を自由にコントロールできる」「夢を見る瞬間がなんとなく分かるようになる」という人もいるようです。
夢日記が危険といわれるのはなぜ? その理由とは
夢日記にはメリットもありますが、夢の内容やその人の性格によっては、続けると危険な可能性も……。具体的にはどのような危険性が潜んでいるのでしょうか?
ここでは、夢日記が危険といわれる理由を6つ紹介します。
(1)悪夢を忘れられなくなってしまう
夢の内容を記録することで、その記憶はあなたにとってより確かなものとなるでしょう。そのため、悪夢だった場合に、その夢を忘れられなくなってしまう恐れがあるので注意が必要です。
悪い夢を見ると気にしてしまうような人の場合は、良い夢のみを記入するのがおすすめですよ。
(2)ネガティブな気持ちが強くなる
ネガティブな内容の夢を夢日記に記録すると、その時に感じた気持ちや考えがより強くなる恐れがあります。
例えば「上司が憎い」と感じる夢を見た場合、それを実際に自分の手で記載することでその感情がより一層強くなる可能性が高いです。
ネガティブな気持ちを抑えたい時は、明るい夢のみ記す形にした方が良いでしょう。
(3)睡眠が浅くなり疲れが取れない
夢日記をつづるようになると、夢を自由にコントロールできる「明晰夢」を見やすくなるといわれています。
その一方で、明晰夢を見ると睡眠が浅くなり、疲れが取れにくいと感じる人もいるのだとか。疲労がたまっている時は、夢日記を書くのはやめてゆっくり休みましょう。
(4)現実と夢の区別がつかなくなる
夢日記を続けることで、夢の内容が明確な記憶として残るようになり、人によっては「現実と夢の区別がつかなくなった」というケースもあるようです。
特にトラウマになるような夢を頻繁に見る場合は、記録することでよりあなた自身がつらくなってしまう可能性も。
このような現象を感じた時は、自分の心を守るために夢日記を少し休んだ方が良いでしょう。
(5)自分自身に嫌悪感を抱いてしまう可能性がある
夢は、「潜在意識を反映する」といわれることがあります。そのため、夢日記を夢占いで活用することで、自身の知りたくない負の感情を知るきっかけにつながってしまうかもしれません。
中にはそれが原因で自分自身に嫌悪感を抱いたり、責めてしまったりする場合も。たとえ自分のことであっても知らない方が良いこともあるのかもしれません。
あまりに自分自身を追い詰めてしまうようなことがあれば、夢日記を書くのはやめるようにしましょう。
(6)寝るのが怖くなる
夢日記をつづっていると、夢の内容がより鮮明となるので、悪夢が続くと寝るのが怖くなる可能性があります。
記録していくのがつらくなったら、一旦書くのを中止するのも1つの手ですよ。
夢日記が向いていない人の特徴
ここからは、夢日記をつけない方が良い人の特徴を3つ紹介します。
(1)眠りが浅い人
夢日記をつけると、明晰夢を見やすくなり、睡眠が浅くなる可能性があるので注意が必要です。
特に普段から眠りが浅い人は、疲れが思うように取れず気が休まらなくなることもあるかもしれません。自分の睡眠傾向を理解した上で、夢日記をつけるかどうか考えるのがおすすめです。
(2)悪い夢を気にする人
夢を日記に書くと、その内容がより鮮明になるでしょう。そのため、悪い夢を気にしてしまう人は、夢日記をつけることで怖かったことや嫌だったことをより忘れられなくなってしまう可能性があります。
ネガティブな内容の夢を見た日は気分が落ち込みがちという人は、夢日記をつけない方が良いでしょう。
(3)トラウマを抱えている人
夢日記は、自分の潜在意識や内面を知るきっかけとなります。ただ、つらいトラウマを抱えている人の場合、フラッシュバックとして悪夢を見ることもあるかもしれません。
それをわざわざ記録するのはあなた自身にとって良いこととはいえないので、このような人は夢日記をつけない方が良いでしょう。
夢日記が向いている人の特徴
では反対に、夢日記に向いている人とはどのような人でしょうか? その特徴について3つ紹介します。
(1)自己分析がしたい人
「自己分析したい」「もっと自分のことが知りたい」という人は夢日記が向いているでしょう。
夢には、その人の潜在意識が表れるとされています。夢日記をつづり、夢占いなどに生かすことで自身の自己分析にもつながるはずです。
(2)好きな内容の夢を見たい人
好きな夢を見たいという人にも夢日記が向いています。
夢日記を続けると、夢の内容をコントロールできる「明晰夢」を見やすくなるといわれているため、「好きな内容の夢を見たい」「夢の中で自由に動き回る体験がしたい」という方は試してみると良いでしょう。
(3)記憶力を良くしたい人
夢の内容を思い出して夢日記を書く習慣をつけることで、記憶力が向上する人もいるのだとか。
少しでも記憶力をアップさせたい場合は、夢日記を試してみるのも良いかもしれません。
夢日記には向き不向きがある
夢をつづる「夢日記」を書くことで、自分の潜在意識を知る・自己分析ができるなどのメリットがあります。
ただ物事に影響されやすい人の場合は、夢日記を続けるうちに「現実と夢の境目が分からなくなる」「悪い夢に影響されやすい」などのデメリットが起きることも。
その一方で、夢の内容を自己分析としてポジティブに生かせる人は、夢日記に向いているといえます。自分が「夢を生かせる」と感じたのであれば、ぜひ試してみると良いでしょう。
(みくまゆたん)
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※この記事は2023年10月07日に公開されたものです