タロットカード「隠者」の意味は? 正位置・逆位置別に解釈を紹介
タロット「隠者」は深い内観を表すカードです。このカードが表す恋愛運、金運、仕事運とは? 本記事では、タロットカード「隠者」の意味と正位置、逆位置別の解釈について紹介します。カードからのメッセージを読み解き、未来に役立ててくださいね。
タロットカードの絵柄にはさまざまな意味が隠されています。これを深く読み取れば、未来に役立つヒントが得られるかもしれません。
本記事では、タロットカード「隠者」の意味や正位置・逆位置別の解釈を紹介。また、「隠者」が表す恋愛運、金運、仕事運を読み解いていきます。
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【大アルカナ一覧】タロットカードの解釈を正位置・逆位置別に紹介
※本シリーズでは、マルセイユ版タロットに準じたカード番号を採用しております
タロットカード「隠者」の基本的な意味
タロット「隠者」は、深い内省や真理の探究を暗示します。
老人がたたずんでいるのは、氷が張った荒れ地。背景は青灰色一色で塗りつぶされ、静まり返った場所であることを想像させます。
また、老人はローブで全身を隠し、人目をはばかるようにうつむいています。俗世間から離れたところに身を置き、自分の内面と深く向き合おうとしているのかもしれません。
老人が右手に持つランタンの中では、六芒星が輝いています。この輝きを頼りに、老人は真理を追い求めていく……。そんなストーリーが読み取れます。
正位置の意味
正位置の「隠者」は、自分の内面と真摯に向き合い、思慮深く物事を見極めていくと解釈できます。
このカードが出たら、しっかり内面と向き合うことで本質に触れ、気づきを得られる暗示。
また、心の声に耳を傾けられるので、自分にとっての真実が分かりそうです。人生の岐路において、正しい道を選んで歩んでいけるでしょう。
【正位置のキーワード】
内観、高い精神性、洞察力、自己探求、客観的、俯瞰、叡智、悟り、本質を見抜く力、真実、慎重、集中力、思慮深さ、確信をついた助言、研究、導き
逆位置の意味
逆位置の「隠者」は、視野が狭く悲観的になっているという解釈になります。現実から目を背けており、自分の世界に引きこもりがちになっているようです。
今は物事を客観視できず、思い込みやこだわりが強くなっている傾向にあります。真実から目をそらしているせいで、なかなか心の声を聞くことができていません。
また、自分の都合の良いように考えて現実逃避していまいがち。状況を好転させるには、現実を受け入れることが必要かもしれません。
【逆位置のキーワード】
悲観的、視野が狭い、融通が利かない、頑固、気難しい、消極的、保守的、警戒、孤立、閉鎖的、秘密主義、隠し事、陰湿、内向的、俗っぽい、偏見、愚痴
絵柄・シンボルから読み解く「隠者」の意味
タロットの絵柄にはたくさんのシンボルが散りばめられています。ここでは「隠者」のカードに隠されたシンボルのメッセージを紹介します。
(1)老人
老人は、荒れ地に1人でたたずんでいます。顔を見ると長くて白いひげが生えており、歳と経験を重ねてきたことがうかがえます。
この老人の姿は、高い精神性や悟り、内面の旅への出発を表しているのです。
(2)右手のランタン
老人の右手にはランタンが輝いています。進むべき道を照らしてくれるランタンは、インスピレーションや物事の本質を象徴していると解釈できるでしょう。
(3)左手の杖
老人が左手に持つ杖は、権威の象徴。老人は指導者的地位にあり、私たちに哲学的思想を伝えてくれているのかもしれません。
(4)ローブ
老人がまとっている質素なローブは、老人を外の世界から隔離しているように見えます。老人の内なる探求が孤独なものであることを表しているようです。
他のタロットカードとの関係から読み解く「隠者」の意味
タロットカードは前後のカードと深い関わりがあり、お互いに影響を及ぼし合います。そのカード同士の関係性を読み解くことで、より深く意味を理解できるでしょう。
ここでは、9番「隠者」の意味を、8番「正義」・10番「運命の輪」との関係から考察します。
8番「正義(JUSTICE)」
「正義」のカードは、冷静・公平な判断を意味します。より良い選択をするために決定を下し、「真実とは何か?」を見出していくのです。
そして、より深く自分と向き合うため、次のカード「隠者」へと進んでいきます。
10番「運命の輪(WHEEL OF FORTUNE)」
「運命の輪」が表すのは、変化や進展。人生の良い流れがやってきて、物事が好転していくことを暗示します。
「隠者」でとことん自分の内面と向き合ったからこそ、より良い変化が起こるのでしょう。
▶次のページでは、タロットカード「隠者」が表す恋愛運と相手の気持ちについて解説します。