保険を通じてたくさんの人を助けたい。MICIN少額短期保険 取締役・伊藤由貴奈さんの素顔
経営者やいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でも、リーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて……そして仕事をしている普通の人。そんなリーダーの素顔を探るべく、「子どもの頃はどんな子だった?」「毎日どれくらい働いている?」「やっぱりタワマン住みですか?」など、素朴な疑問をぶつけます。
取材・文:山口真央
撮影:大嶋千尋
編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部
経営者やいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でもリーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて、そして仕事をしていて……私たちと同じように生活を送る、ビジネスウーマンの一人でもあります。
そんなリーダーたちの素顔や、これまでを探る本企画。今回の「リーダー」は、MICIN(マイシン)少額短期保険株式会社 取締役の伊藤由貴奈さん。
MICIN少額短期保険は、がんを経験したことのある方向けに保険商品を展開する企業。一般的に、がんには一度かかるとすぐに保険に加入することは難しく、保険に入りたくても入れないとあきらめる方も多くいます。そんな方々に対して「MICIN少額短期保険なら入れます!」ともっと多くの人に知ってもらうために、日々奮闘しているのが伊藤さんです。
プライベートでは2児の母でもある彼女。お話を伺うと、忙しさの中にある「保険を企画し、提供する側の覚悟」が見えてきました。
伊藤由貴奈さん
1982年生まれの41歳。大手保険会社にてIRや法務コンプライアンス、商品開発など専門性の高い業務を経験。その後、2022年3月にマイシン少額短期保険に入社。現在は取締役を務める傍ら、小学生2人の母として、育児と仕事を両立しながら活躍中。
引っ込み思案だった幼少期から、バスケに熱中した思春期まで
Q.1 幼少期はどんな性格でしたか?
幼稚園くらいまでは引っ込み思案な性格だったと思います。人前に出るのがあまり好きではありませんでした。
よく覚えているのは、幼稚園のクラスに性格が明るくて、クラスの中心にいるような女の子のこと。その子が好きな男の子に手紙を渡すとなって……そうしたら、周りにいる女の子も次々とマネをし始めたんです。私も「やらなきゃいけないのかな?」と、慌てて男の子に手紙を出したのを覚えています(笑)。
Q.2 思春期は学校でどんな存在でしたか?
小学生になり、引っ込み思案だった性格が、少しずつ前に出ることが好きになり、活発で負けず嫌いになっていきました。中高は私立の一貫校に通っていたのですが、個性的な子が多い学校だったなと今振り返ると思います。中高ではバスケットボール部に所属し、熱中していましたね。
中高一貫校でよかったなと思うのは、幅広い年齢層と関われたこと。中学のうちから大学生や若い社会人のOBたちとの交流もあって、大学や社会人の雰囲気を感じ取れたのはとても大きかったと思います。
Q.3 大学時代はどんなことを学んでいましたか?
私は高知県で生まれ育ったのですが、家を出てひとり暮らしをしてみたい! という理由で大阪の大学に進学しました。当時は検事へのあこがれもあり法学部を選択。
でもこの頃ももっぱら部活がメインでした(笑)。大学の女子バスケットボール部員が少なかったので、男子バスケットボール部のマネージャーに。そこで主人とも出会いました。
「必要な人に届ける保険」に感動し、現職のリーダーに
Q.4 なぜリーダー職を目指したのですか?
新卒で前職である大手保険会社に総合職で入社しました。金銭的に自立したいと思っていたので、金融業界を軸に就職活動をし、保険業界にたどりついた形です。前職が女性活躍に取り組んでいる会社で、熱心に仕事に取り組んでいたらいつのまにか管理職の道へ進んでいましたね。
Q.5 MICIN少額短期保険への転職動機はなんですか?
前職には18年在籍していたのですが、MICIN少額短期保険の存在を知るまで、転職したい気持ちはまったくなく。キャリアをこのまま積んでいけばいいと思っていたのですが、MICIN少額短期保険の「がん経験者向けの保険」を発売したことにとても驚きました。
どの保険会社も「これから取り組んでいかなければならない商品」と考えている中、ベンチャー企業がそこに取り組んだ。カジュアル面談を組んでいただき、会社のビジョンにも共感できたため、すぐに転職を決意しました。
Q.6 取締役就任当初、大変だったエピソードがあれば教えてください。
前職は大きな会社でしたが、MICIN少額短期保険はベンチャー企業。保険事業全体をマネジメントしていくのは、緊張感がありましたね。また、伝統的な訪問・対面販売の保険と違い、MICIN少額短期保険はオンライン販売です。デジタルマーケティングの知識をつけるのも大変でした。
今振り返ると大変だった……と思いますが、当時は無我夢中でやっていたこともあり、あまり大変だったという自覚はなかったですね。
Q.7 子育てとの両立の大変さはありますか?
私はいい意味で、「何が何でも子どもが第一」の母ではないのかもしれません。世間が考える「いい母親像」を目指しているわけではないです。必ず子どもの味方でいようとか、そういった根っこの部分以外は、「適度になんでもやる」「なるようにしかならない」という気持ちでやっています。
Q.8 仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?
2つあります。ひとつは新商品を世に送り出すとき。つい先日、私が開発に携わった新商品を世に出すことができました。保障内容や保険料の決定、財務局への商品審査……と、手塩にかけた商品を世の中に出せるのはとてもうれしいですし、やってよかったと感じます。
もうひとつは、お客さまから感謝の声をいただけたとき。MICIN少額短期保険ではお客さまに対してよくインタビューやアンケートを行っています。そんな中で「がん経験者だからとあきらめていたけど、MICIN少額短期保険があって本当によかった」という感謝の言葉をたくさんいただくんです。そんなときは、やっぱりこの仕事をやっていてよかったなと思いますね。
メリハリのある日々。休日は家族の時間に
Q.9 毎日のタイムスケジュールを教えてください。
7時に起きて、子どもたちとごはんを食べて……8時過ぎに子どもたちが学校へ行くので、8時半過ぎからリビングで仕事を始めることが多いです。MICIN少額短期保険はフルリモートワークができる環境が整えられているので、9割型は在宅で仕事をしています。家事などと仕事を並行してやったりと、時間を有効活用できるのでこの制度は本当に助かっていますね。
16時くらいまでは仕事をバリバリこなし、夕方に子どもたちが帰宅したら迎え、習い事に送り出す。19時くらいに子どもたちが帰ってくるので、一緒にごはんを食べて……。21時くらいからは自由時間ですね。仕事をする日もありますし、映画を見たりとゆっくり過ごすこともあります。
Q.10 お休みの日はなにをされていますか?
お休みの日はとにかく、寝る(笑)。平日の就寝時間が深夜2時くらいなこともあって、反動があるのか休日は遅くまで寝ていることがありますね。
最近、娘が少年野球のチームに入ったんです。その練習を見に行ったり、息子と出かけたり……。ほぼ土日は仕事をせず、家族の時間と、休息の時間に充てるようにしています。
保険を通じてたくさんの人を助けたい
Q.11 何歳まで仕事をしたいですか?
私は暇だと落ち着かないタイプ。よく忙しくしているね、と周りに言われるのですが、暇があると不安になってしまうだけなんです。今の仕事にずっと関われたらいいなと思いますし、定年後もボランティアや地域のお仕事など、なにかしらのお仕事がずっとできたらいいなと思います。
Q.12 今後の目標を教えてください。
MICIN少額短期保険のビジョンである「医療×テクノロジーで保険をアップデートし、自分らしい生き方を選択できる世界を。」を実現するため、必要としてくださっている方に必要なときに入ってもらえるさまざまな保険を提供していきたいです。
今はがん経験者向けの商品のみを展開していますが、病気の予防や早期発見の商品とか……保険を通じてたくさんの人に笑顔と安心を届けていきたいと思っています。
※この記事は2023年09月22日に公開されたものです