お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

起業家、会社経営、モデル、タレント。くりえみに学ぶ、人生に“革命”を起こす方法

#この会社の片隅に

瑞姫

ごく平凡な会社員として、会社の片隅で働く編集部・ライターが、今気になるビジネスパーソンにインタビューする連載【この会社の片隅に】。今回は、タレントとして人気を得ながらも、経営者としても活躍する、くりえみさんにインタビュー。「自分の人生に革命を起こす方法」について聞きました!

取材・文:瑞姫
撮影:大嶋千尋
編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部

SNSを眺めていると、仕事を楽しむいわゆる“バリキャリ女性”の姿が目に入り、少し憂鬱な気分になる時がある。「なぜ自分はこうじゃないんだろう?」と。

安定した仕事で、給料もそこそこ。でも、どこか退屈。転職したいけど、最初の一歩が踏み出せない。だって“めちゃくちゃ嫌なわけじゃない”し……。

だけど、本当は仕事を楽しんだり、やりがいを感じたり、自分で稼いだお金でもっと好きなことがしたい。どうすればそんな現状を変えられるんだろう……! そんな風に、もやもやを抱えた経験がある方も多いのでは?

そこで今回は、起業家、会社経営、モデル、タレントとさまざまな顔を持つ、“職業、革命家”くりえみさんに「自分の人生に革命を起こす方法」をお伺いしました。

0よりもマイナスの方が良い

瑞姫
私もそうなのですが、現状を変えたいけど、最初の一歩が踏み出せない方って正直すごく多いですよね。
くりえみさん

私の周りにも、現状に満足していなくて「仕事を辞めてこういうことがしたい」という方がいますよ。でも、実際に挑戦できた人は多分1割にも満たないんです。

そういう方って、別に仕事に限った話じゃなくてプライベートの不安でも同じ。例えば付き合ってる彼と別れたいと思ってるけど、「でも、好きだし」とか「良いところもあるし」とか、そうしない理由を作ってる。

挑戦しない方って“挑戦できない”んじゃなくて、“挑戦しない”という決断を自分自身で下してる方だと思います。

瑞姫
たしかに、いろいろと“挑戦しない”ための理由を作ってしまっている気がします。
くりえみさん
だから、思考の根本そのものを変えていかないと、何も成せない。結局は行動するか、しないかなので。
瑞姫
刺さるお言葉です。
くりえみさん

私は0よりもマイナスの方が良いと思ってるんですよ。0は無と同じだから、何もしてないのと一緒。何か挑戦した結果マイナスになったって、それは経験としてプラスに変えられるじゃないですか。

でも、そうする自信が無いからこそ、挑戦しないんだなって。まずはマイナスになってでも挑戦する覚悟を持たないと、最初の一歩を踏み出す行動すらできないんじゃないかなと思います。

瑞姫
ちなみに、くりえみさんはAI事業に参入されるなど、常に新しいことに挑戦している印象です。先駆者があまりいない状態で飛び込むことに不安は無いのでしょうか?
くりえみさん

新しいジャンルに挑戦する時って、圧倒的に批判の方が多いんですよ。でも、批判する人たちって“その分野を知らない方”なんですよね。知らないから、よく分からないから、とりあえず否定しておこうって感覚。

もちろん、その中には本当に分かった上で否定する部分を教えてくれてる方もいると思うんですけど、ほぼ9割は知らないで言ってるので、逆に言うと今は何か否定されればされるほど、「自分の方が知識があるんだな」とか「自分の方が未来の分析能力が高いんだな」と、逆に敵無しだなって思います。

起業は自分が自由になるため

瑞姫
起業しようと思った最初のきっかけはなんだったんですか?
くりえみさん
本当の意味で自分の自由ってどうやったら手に入るんだろうって考えたときに、それは誰かに雇われるんじゃなくて、自分が誰かを雇って、組織を作るっていう座組みにすることが一番の方法だと思ったからです。

瑞姫
最初は美容クリニックの事業で起業されたんですよね。
くりえみさん

起業しようと思ったものの、最初は何しようかな? という状態でした。昔から美容医療がとにかく好きだったので、美容クリニックを作りたいと思ったものの、自分で最初に資金を出すとなると1億くらいかかる。

だったら、クリニック事業をスタートしそうな企業を見つけて、そこの経営に入り込もうと思ったんです。

瑞姫
戦略家ですね。
くりえみさん
そこからは、いろんな人にこれから開院する予定のクリニックは無いかって聞きまくりました。そしたら、ちょうど来週開院するクリニックが見つかって。
瑞姫
えー! なんというベストタイミング!
くりえみさん
で、そのクリニックの一番の大株主に会いに行きたいっていって、実際にその人に「絶対売り上げを上げるから、経営のトップに入れてほしい」っていう話をしに行きました。そしたら、その日に「良いよ」って言ってもらえて、その会社のチームのメンバーに入ったんですよ。

瑞姫
行動力がすごすぎる。
くりえみさん

そこからはマーケティングや経営コンサル的なことをやり始めたんですが、働いているうちに投資家の人たちとの関係値もできてきて。

今は大きい会社の中の経営の一人だけど、本当の決定権を持つには自分の会社で何かプロダクトを作らなきゃなと思って、最初に出会った投資家に投資してもらって、D2C商材のサブスクをスタートしました。

両立するからこそできた精神的安定

瑞姫
芸能活動もされて、会社のこともされて、大変じゃないですか? どうやって両立させてるんでしょうか。
くりえみさん
気合い……(笑)。
瑞姫
気合い……!
くりえみさん

でも、やっぱりどんどん分業化して、人に頼んでいくことかもしれないですね。でも正直今も手が回ってないなって感じてるんですけど。やっぱりでもそれでもギリギリ回し切れてるのは、それだけ分業化してるからだと思います。

毎年毎年プロダクトが増えているので、やることは増えてるんですけど、自分のタスクは減らしていってるんで、できるみたいなところはあります。

瑞姫
人に任せることも大事ですよね。
くりえみさん

今年自分が作ってきたサービスを一つ売却したんですけど、それをきっかけに自分のダメなところや苦手なところを再認識したんです。

苦手なところを伸ばすよりも、苦手なところは人に任せて、得意なことだけをやろうという考えにシフトチェンジしてからは、だいぶ楽になりました。

瑞姫
ちなみに、起業して良かったことはなんですか?
くりえみさん

圧倒的に自由が手に入ったことです。あとは、雇われてるものに依存しなくなったっていうのも大きい。

今も芸能事務所には所属してるんですが、自分の会社もあるので、良い意味で依存せずにいられるんです。私にとっての会社や事業のように、他に安定があれば、メディアに固執する必要も無いので、精神的にも安定します。

瑞姫
芸能活動とご自身の会社、忙しい中でその二つを両立することは、逆に精神的安定になっていたりするんですね。
くりえみさん

“自分にはこの世界しかない”と思うことって、ものすごく窮屈になるし、自分の心がすさんでいく。なので、「そうじゃない自分」でいられる環境を作っていくのが大事なんだなと思います。

会社のことだけをやっていると、メイクもネイルもしなくなって、見た目的な意味ですさんでしまうこともあるんですけど、今日みたいに現場に来て「かわいい!」って言ってもらえるとうれしいし、「芸能のお仕事も辞めてなくて良かった」って思うので、良いメリハリになってるんだなと思います。

自分の人生に革命を起こすためのマインド

瑞姫
くりえみさんのように、自分の人生に革命を起こすためには、根本の考えを変えてとにかく行動することが大切だなって強く感じました。
くりえみさん

最初の方にもお話ししたんですが、0って無なので、本当にプラスにもならない。でも、マイナスはプラスになる可能性がある。

私の中で0にいる人ってずっと0で居続けるんですよね。「どうしようかな」「ちょっと勇気はないな」とか。「挑戦できない」って言ってる方って、ずっと同じ環境で同じことを言ってる。

瑞姫
ダメ男に引っかかってる女性の言い訳と同じですね(笑)。
くりえみさん

そうですね(笑)。0の状態から何かしらのアクションを起こして、どん底に落ちたら、そこから這い上がるしか選択肢は無くなる。だったら一度マイナスに行って、0よりもプラスに行くためにどうするか考えるのが、結果的にポジティブな作用をもたらすと思うんです。

中にはマイナスからそのままダメになってしまう人も居るかもしれないけど、這い上がれる可能性があるのはマイナスに行く人。だから、0よりマイナスの方が良いって、私は言いたいです。

瑞姫
すごく心に響く言葉です。
くりえみさん
みんなが憧れるすごい人たちは、絶対にどん底を味わってるんですよ。そんな人たちでもどん底を味わってるのに、何も行動せずに悩んでいるあなたはどん底味わったことがあるんですか? と尋ねたい。ずっとぬるま湯に浸かるくらいなら、冷水に浸かって目を覚ましたほうが良いんです。
瑞姫
今日のインタビュー、本当に名言が多すぎます。
くりえみさん

過去につらい経験だったりとか、苦しいことがあったりしたからこそ今がある人がやっぱり強いし、その気持ちが長続きする。

挑戦することはものすごく自分自身を成長させるし、可能性を広げてくれます。そして、その先には自由が広がっていることを私は確信しているから、逆に挑戦しない理由は無いと、私は伝えたいです。

瑞姫
自身で道を切り開いてきた“革命家”であるくりえみさんだからこその言葉の数々、これからの人生で、自分を鼓舞してくれるお守りになりそうです。ありがとうございました。

※この記事は2023年09月22日に公開されたものです

瑞姫

フリーランスの取材・インタビューライター、コラムニスト。主にエンタメ、トレンド、グルメ、ビジネスカテゴリで活動中。

Twitter @mizuki32k
Instagram @mizuki32k

この著者の記事一覧 

SHARE