東京で住みたいエリア1位は? 都内に住む20~30代に人気のエリアや賃貸に求める条件を調査
不動産投資で生活を豊かにするWebサイト「不動産投資スクエア」(運営会社:クレアスライフ)は、クレアスライフの運営する都内マンションに居住する20~30代に対して、アンケート調査を実施しました。
東京都に住む20代・30代が求める賃貸物件の条件とは?
賃貸物件を探す時、何を重視するかは人によって異なります。多様な価値観を持つ20代、30代の若い世代の住まい探しにはどのような傾向があるのでしょうか?
そこで今回は、都内で暮らす20~30代546人に対して、「立地」「外観」「内装・間取り」「エントランス・共用部」の4つのポイントで、何を重視して住まい探しをするのかを詳しく聞いています。
立地について
最寄り駅までの許容範囲「徒歩10分以内」が8割以上に
「徒歩10分以内」がいちばん多く39.0%、次いで「徒歩8分以内」23.1%、「徒歩5分以内」16.1%でした。徒歩10分以内と答えた人をすべて合わせると、84.1%にものぼります。
徒歩10分以内の物件であれば、駅までの移動が便利で通勤・通学もしやすいのが最大のメリット。駅周辺は街灯が多い場所がほとんどなので、女性も安心できます。
一方、駅から徒歩15分、20分の物件と比べると、どうしても家賃相場は高くなります。また駅周辺エリアは、交通量や人通りが多く、静かに過ごせない可能性も考えられるため、事前に周辺環境を調べておくといいでしょう。
職場までの通勤時間は、4割弱が「30分以内」を希望
「30分以内」が38.3%と最も多く、次いで僅差で「1時間以内」が21.1%、「45分以内」が20.9%という結果になりました。
都内在住の20~30代の84.1%が駅から徒歩「10分以下」が許容範囲と回答したのに対し、通勤時間については80.3%が「30分~1時間以内」と比較的長い時間を想定している人が多いようです。
通勤時間中は、スマートフォンを見たり、読書をしたりと自分のために時間を使うことができます。「通勤時間が長くても、有効活用すれば問題ない」と考える層が一定数いるのかもしれません。
また、コロナ禍を経て在宅ワークが普及したことで、通勤の負担が減ったことも背景にあると考えられます。
東京で住みたいエリア1位は「渋谷・恵比寿・代官山」
1位は「渋谷・恵比寿・代官山エリア」(17.6%)。都心のおしゃれなエリアで飲食店も多いため、2位に2倍以上の差をつけて支持を集めました。
2位は「銀座・新橋・有楽町エリア」(8.4%)。オフィスや有名ブランドショップが立ち並ぶ、日本屈指の繁華街です。3位は、趣ある街並みが魅力の「四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋エリア」(8.4%)でした。
男女別に住みたいエリアを聞いてみると、1位は「渋谷・恵比寿・代官山エリア」で共通するものの、2位以下は大きく異なる結果となりました。
男性は、2位「銀座・新橋・有楽町エリア」(9.9%)、3位「浜松町・田町・品川エリア」とオフィスが立ち並ぶエリアが人気を集めています。また、4位、5位はともに新宿区のエリアとなりました。
女性は、2位が同数で「四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋エリア」「目黒・白金・五反田エリア」(8.8%)と、おしゃれで趣ある街並みが特徴的なエリアが上位に入っています。
約3割が「コンビニ・スーパーの近さ」を最優先
「コンビニ・スーパーの近さ」が28.6%と最も多く、次いで「治安の良さ」が23.2%、「周辺の静けさ」9.5%でした。主に「買い物の利便性」と「治安」の2つが重視されていることが分かります。
反対に、「余暇施設の充実度合い」「繁華街の近さ」「病院の近さ」など、日々の生活であまり利用しない施設の優先度は下がるようです。
外観について
外観で見るポイント1位は「清潔に保たれているかどうか」
外観で見るポイント1位は「清潔に保たれているかどうか」(42.7%)でした。
20~30代の若い世代ほどトレンドに敏感でデザインにこだわるイメージがありますが、マンションの外観を見る時は、「新しさ」や「デザインの洗練度合い」よりも清潔感が重視されるようです。
6割以上が「シンプルで高級感のある外観」を好んでいる
「シンプルで高級感のある外観」を好む人が61.9%と最も多く、「モダンな打ち放しの外観」が28.8%と続き、「海外をイメージしたクラシックな外観」が9.3%という結果になりました。
デザイン性の高い外観よりも、シンプルな外観のマンションの方が清潔感を感じられることが人気を集めた理由かもしれません。
内装・間取りについて
次に、内装・間取りでこだわるポイントについて聞いてみました。
内装・間取りでは、3人に一人が「バス・トイレ別」を優先
内装・間取りでは「バス・トイレ別」が33.4%といちばん多く、2番目に19.4%で「部屋の広さ」、3番目に13.1%で「好みの間取り」となりました。
都内に住む20~30代は、バス・トイレ別を必須条件と考える人が多いようです。バス・トイレ別の物件では、ゆったりとお風呂でくつろげます。水回りのスペースも広く確保でき、収納に困ることも少なくなるでしょう。
また、間取りよりも部屋の広さを重視する人の方が多いことが分かりました。都内では広い部屋を確保することが難しく、好きな間取りで理想の暮らしを実現するよりも、まずは広さを優先したいと思うのかもしれません。
エントランス・共用部について
最後に、エントランス・共用部で重視するポイントについて聞きました。
必ずほしい設備1位は「宅配ボックス」
1位は「宅配ボックス」(23.9%)、2位は「24時間利用可能ゴミ置き場」(23.4%)、3位は「オートロック」(22.0%)と僅差の結果になりました。
一人暮らしや共働き世帯が多い20~30代は家を不在にすることが多く、自分の生活リズムを変えずに暮らせる設備が人気のようです。
また、4位に「防犯カメラ」(15.0%)が入っていることからも分かるように、防犯面を意識する人も多くみられます。しかし、「管理員室」を選んだ人は2.8%しかいなかったため、管理人常駐の物件についてはセキュリティ面のメリットを感じる人は少ないようです。
その他、「駐輪場」(6.2%)や「駐車場」(1.5%)を選んだ人も少数派でした。最近は若い世代を中心にシェアサイクルやカーシェアが普及しているため、都内に住む20~30代で自転車や自動車を持っている人はそれほど多くないのかもしれません。
まとめ
今回は、都内で暮らす20~30代546人に対して、「立地」「外観」「内装・間取り」「エントランス・共用部」の4つのポイントで、何を重視して住まい探しをするのかを詳しく聞きました。
回答を見てみると、駅徒歩や立地、エリアでは利便性を求めつつ、通勤時間は1時間以内を想定している人が多くみられました。
外観はデザイン性より、清潔さを感じられるシンプルなデザインが好まれるようです。内装・間取りは、バス・トイレ別を必須とした上で部屋の広さもかなえたい様子がうかがえます。
エントランス・共用部では、宅配ボックスなど生活リズムを崩さず暮らすための設備や、セキュリティ面を意識した設備がほしいと考えている人が多くみられました。
あなたなら、どのポイントを重視して住まい探しをしますか?
調査概要
アンケート回答者:クレアスライフのマンションに住んでいる20~30代の男女546人
アンケート回答期間:2023/4/20~5/7
アンケート機関:クレアスライフ
アンケート方法:インターネット調査
(エボル)
※この記事は2023年09月20日に公開されたものです