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【Ep.4-6】マクファー再来!? ストールンローズで狂い出す運命の歯車

#バチェラー5考察

やまとなでし子

8月3日(木)夜10時より配信開始される大人気恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン5。『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2の参加を経て、今回バチェラーとして旅に出る長谷川惠一さんは誰を選ぶのか? 今までのバチェラー像を覆す、過去に例を見ないタイプのバチェラーの恋の行く末を、今回もシリーズの大ファンであるコラムニスト・やまとなでし子さんが考察します!

※このコラムは「バチェラー・ジャパン」シーズン5 エピソード1〜6のネタバレを含みます。

フルコースの輿水VSいつもの和食な西山

メキシコの国民的なお祭り、死者の日をみんなで楽しむグループデートは、フルメイクの仮装で誰が誰なのかわからなすぎて、とりあえず全員ゼッケンをつけてくれ! 長谷川さんがカフェ店長・鈴木光さんへ向ける真剣な眼差しが、骸骨メイクのせいで表情のニュアンスが一切見えず、狙った獲物に睨みを効かせている感じになっており、これ火曜サスペンス劇場? 鈴木さん殺されてしまうん? と心配になるほどでした。

そして、残酷にもみんなで楽しいパーティを過ごした後に告げられる2on1デート。

世界初、人を殺せる硬度の鈍器おにぎり職人・西山真央さんと、浴衣職人・輿水りささんの職人対決。

2人のアピールは対照的でした。高級肉フルコース! といった感じで、大量の好きを伝えまくった情熱の輿水さんと、いつもの食事にちょっといいデザートを添えるくらいの感じで、普段通りの姿で居心地の良さを感じさせた後、さらっとライトに気持ちを伝えた落ち着きの西山さん。

勝負前から勝敗は決まっていたも同然でしたが、やはり西山さんの勝利。一緒にいて居心地がいいって、もうとにかく強い。大内さんが言っていたように、努力が結果に結びつかないのが恋愛の難しさと残酷さですよね。

輿水劇場は、「もう(プレゼントした)浴衣捨ててほしい」とかなり過激派な感じで幕を終えました。恋人と別れたら思い出の品はすぐに捨てる派と、ものに罪はないと使い続ける派がいますけど、輿水さんは圧倒的前者ですね。

バチェラーがバチェラーしてた瞬間

肉食メイク講師・竹下理恵さんがカクテルパーティで過呼吸になってしまった場面。あそこのバチェラーの対応はとてつもなくスマートで、キュンとした方も多いのでは? 選ばれる自信がなくなり、不安と焦りから過呼吸になってしまった竹下さん。

そんな彼女に対し、経験者として過酷さと不安な気持ちを理解し、ローズセレモニーを待たずしてローズを渡すことで気持ちを落ち着けるという咄嗟の判断力。素晴らしいルールの覆し方でした。

そして、その時の涙腺パッキンぶっ壊れ女子・大内悠里さんの「いつもカクテルパーティは短めに切るようにしてるのに、いつもより長めに話してしまったから私のせいだ」という発言にも驚きを隠せませんでした。

「我が我が! 1秒でも長く!」のあの場で、他人に気を遣って時間を調整していた配慮と、たまたま大内さんが話していたタイミングでそうなってしまっただけで、誰のせいでもないのに責任を感じる優しさ。

大内さんって文句のつけどころがないくらい、人に優しくピュアで、見た目も中身も可愛らしい。回を進むごとに女子の信頼を得ている理由がわかり、どんどんとその魅力に引き込まれてしまいます。

バチェラーの慢心と竹下さんのマクファー化

ミステリアス女子・月田侑里さんは「この旅で幸せにしたいと思える人と巡り会いたかった。誰とは言わないけど会えたと思っている」と伝え、長谷川さんは「へぇ〜(俺やな)」って感じになってましたけど、バチェラーに登場する残り2人の男性、坂東さんとシャンパンおじさんの可能性を消せてませんよね? バチェラーの出演男性は毎回3人いるので、長谷川さんが自分だと判断するのはバチェラーとしての慢心だと思います(暴論)。

しかしその後のストールンローズでは、月田さんには涙を誘われました。

唯一ツーショットデートに行けていない月田さんのもの、と思われたこのローズでしたが、十分デートに行っている竹下さんが「先日の過呼吸時の対応の感謝を伝えたい」と立候補。

誰よりもデートに行けている中で、一切引かずに「私が行く!」というこのグイグイな感じ、竹下さんにバチェロレッテ2のマクファーがオーバーラップして仕方がありませんでした。

竹下・マクファー・理恵VSノーデート月田

この女子同士の話し合いがとても面白かった。竹下・マクファー・理恵VSノーデート月田をその他女子がジャッジするわけですが、この裁判員たち、とにかく公平だし、些細な矛盾もしっかり見逃さない。

竹下・M・理恵さんが「周りの人たちにも感謝を伝えたい」と風呂敷を大きく広げて、月田さんをねじ伏せようとしたところ、「本当に周りに感謝してるなら引けや(意訳)」と冷静に突っ込まれていました。

しかし竹ファーさん、ここで「ぐぬぬ……」とはならず、「じゃあ言い方が変だったわ!」と即意見を変えられるのマジで強い。「今までの人生は譲ってきた」と言ってましたけど、こんなん一朝一夕でできる切り返しじゃないです。竹ファーさんは味方にしたら心強いけど、絶対に敵に回しちゃいけない。竹下先輩! ついていきます!(ゴマすり)

「デートしたい!」をいかにキレイなオブラートに包むかの戦い

そもそもこれって、本質的にはお礼がどうとかそんなん表向きの理由で、本心の「デートしたい」をいかにきれいなオブラートに包んでそれっぽく見せるか、の戦いじゃないですか。

竹ファーさんのお礼だって、別に最悪ローズセレモニーで言えますし、「お礼をダシに自分がデートしたい」が本当の理由。それをきれいに包んだだけです。

月田さんは「自分はデートに行けてない、私はそれだけ」と主張に自信が持てずにいましたが、それだって十分立派な主張ですし、さらに理由付けしてきれいに包装してあげればよかった。

月田さんは確かに初動が遅かったし、チャンスが少ない原因を自分で作ったことを責められたとしても、「自分の落ち度は理解している。だからこそ、それを挽回するために今こそ積極性を見せたいし、今しかない!」とか、「長谷川さんが全てを采配しているがゆえに、女子はデート権に手出しができず、チャンスが0だった。でも女子が唯一デートの権利をコントロールできるのがストールンローズなので、チャンスを私にください」とか、月田さんが権利を得る理由はたくさんあって、竹ファーさんの攻撃も全然蹴散らせたんですよね。

月田さんが強く主張できなかった理由

ただ、みんなも月田さんにあれだけチャンスを与えてくれていた中で、意見が通せなかったのは、まだ彼女に長谷川さんへの気持ちが大きく育っていなかったからではないでしょうか。

しっかりと愛を根拠に、自信満々に主張を通す竹下さんの気持ちの大きさに引け目を感じ、自分の気持ちの方が確実に弱いのをわかっていたからこそ、「好き」すらはっきり言えなかった。その結果、強く主張できず、我が通せなかった。だから押し負けてしまったし、押した時にはもう遅かった。

ここはいかに自分を正当化しつつ主張するかの場であって、ジャッジは周囲がするので、なりふりかまわず自分のことだけ考えるムーブメントが正解だし、竹下さんはそれをちゃんと理解していた。月田さんは自分で自分の気持ちを先にジャッジしてしまって、竹下さんに気持ちで負けてしまったし、気持ちの大きさを比べるのではなく、気持ちを育てにデートに行く必要があった。チャンスは掴んだもんがち。自分が負けてるって思ったらその時点で負けです。

竹下さんも「自分で決まりか?」という流れで「意見があるなら言ってほしい。その涙は理由があるはずだから」と月田さんが本心を言えていないことに配慮していたのが本当に素敵でしたね。今回の女子みんな大人だし賢い、全員素敵。

花火を境にとんでもないA面、B面が生まれる

その後の演出がもうドラマ。勝ち取ったデートで花火を見ながら満面の笑みを浮かべる竹下さん。一方で、涙で滲む花火を見つめる月田さん。

その横で秘書・尾﨑真衣さんも同様に目を潤ませていました。月田さんが「行きたい」とやっと気持ちを吐露した時に、「それはもう遅いよ」と公平な最終判決を下した裁判官・尾﨑。

この言葉も深いセリフでした。

あの場は、ほぼ全員が「月田さんが行くべき」だと、心の底では思っていたのでしょう。 でも「行って来なよ!」と周りから促すものでもないし、月田さんから強い気持ちを聞いた上で送り出したかった。

だからこそ、あれだけ意見を引き出すためにお膳立てをしたけれど、残念ながら出てきたのは「好きだと思う……」というみんなと同じ理由で、月田さんでなくてはならない理由が本人の口からは出てこなかった。

あの話し合いは映ってない時間も含めて、とても長かったのかもしれません。

みんなあれだけいろんな言葉で、長い時間をかけて月田さんの気持ちを確認したのに、竹下さんと決まってからいうのはさすがに「もう遅いよ」ということなのではないでしょうか。

公平ではあったのですが、結果として月田さんがストールンローズを使えない最後のジャッジを下すこととなった罪悪感と、月田さんの気持ちを思っての涙だったのでしょう。あそこで汚れ役を自らかって出た尾﨑さんはかっこよかったし、美しい涙でした。

恋愛だけじゃない! 涙なしには見られない友情ドラマ

尾﨑さんはいても立っていられずプールに飛び込み、次々と女子たちも続きます。最後に月田さんを連れて飛び込み、涙と水の境界線を曖昧にするかのように、びしょ濡れで抱き合う姿はもはや青春。視聴者もつられて号泣。Amazonも「※視聴者も事前にお風呂を沸かしてからご視聴ください」のアナウンスをしてくれれば、我らも一緒に風呂に飛び込んでこの涙をかき消せたのに。

そんな中でも、デートを奪われ辛い立場だった大内さんは気丈に振る舞っていました。デートを竹下さんに譲る時も、長谷川さんが罪悪感を持たないようにするためか、さらっと去っていったのも大内さんの優しさですよね。

でも、本当は悲しくて仕方のない気持ちを、ローズセレモニーで伝えていたのが良かったですね。やっぱり気持ちは言わないと伝わらない! みんなに気を使って本音を抑えている印象の彼女なので、あの一言はバチェラーもはっとさせられたのではないでしょうか。

バチェラーの表情が変わる2人の女性

その次に企画された大内さんとのツーショットリベンジデート。これまた良すぎた……というかもうラストシーンですか?

長谷川さん、大内さん大好きじゃん。「俺はもう好きだよ」からの、花火をブッ刺したデザートプレートで、「あの日見れなかった花火オンザテーブル」でリベンジか〜と思いきや、夜空にでかい花火がバーン。(惠一のドヤ)やっとバチェラーっぽい姿が出ました!

約束ダブルブッキングして「やっべ」ってなってた惠一。西山さんへのサプライズローズの時に、ローズの距離感ミスって「ベッドから出ずに遠くのリモコン取る億劫スタイル」で体を伸ばして取っていた惠一。同じ人かな? ってくらい、大内さんの時はちゃんとバチェラー。

今までは長谷川さんが近くに座ることすら拒否していた大内さんも、今回はボディタッチもキスも受け入れ、一気に2人の心の距離が縮まっていました。まるで付き合いたてのカップルのよう。可愛すぎる。それを見てニヤつく自分の顔が、花火の瞬間の暗転で突如画面に映り込み、一瞬現実に引き戻されるアマプラによるテロ以外、マジで永遠に見ていられるイチャイチャ。

しかも惠一「好きを超えて大好き」ゆーとったぞ。もうこれ大内さん決定では? お幸せに。

〜完〜

西山さんとのウェディングフォトの時もかなり長谷川さんは素が出ていて、軽口叩いて甘えたり、昔からのカップルのようにみえるんですが、一方で大内さんといるときはリードしたり、フォローしたりと男らしく見えますよね。この2人といる時の長谷川さんは表情も喋り方も全然違います。感情が抑えきれず溢れ出ちゃってる感じ。その他の人といるときは、例え愛を伝えられてもハッセに理性があるんですよ。お宅訪問で番狂せがなければ、ラスト2人は西山さん、大内さんでしょうか。

バチェラーの計画が狂ったストールンローズ

竹下さんのストールンローズで色々順番がズレましたよね。

実際のところ、月田さんが行っていたとしても、大内さんとのデートを選んでその場で散っていた可能性もあります。そうすると、あの日の花火のデートは大内さん、次回デートはカフェ店長・鈴木光さんだったはず。でも、鈴木さんのデートは押し出されて消えてしまった。その結果、鈴木さんはファーストローズで一番の好印象だったにも関わらず、気持ちを育む場がなさすぎて、鈴木さんも長谷川さんもお互い恋心が育たぬまま終わってしまった。タイミングが合えば、鈴木さんはラスト3まで残っててもおかしくなかったはず。

自由に会えない環境だからこそ、タイミングとチャンスがモノを言うバチェラーの難しさ。

そして、愛にコンプレックスがある尾﨑さんへ、お別れの瞬間に長谷川さんが伝えた「真衣は愛を知ってる素敵な女性だと思います」もまたいいセリフでした。

今回は心にグッとくる見所や名シーンが多い! ドラマが多く、とても見応えがありますね。

次回お宅訪問はどんなドラマが巻き起こるのか? 楽しみに待ちましょう。

(やまとなでし子)

ストールンローズの話し合い、あなたはどう思った?

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『バチェラー・ジャパン』シーズン5概要

タイトル:『バチェラー・ジャパン』シーズン5
配信開始日:2023年8月3日(木) 22時より独占配信開始
番組URL:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BZZC8CKV
予告編URL:https://youtu.be/rj6LikEIFlY
※配信内容・スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。
話数:本編10話

(C)2023 Warner Bros. International Television Production Limited

※この記事は2023年08月15日に公開されたものです

やまとなでし子 (コラムニスト)

大和撫子とは対極にいるアラサーJK(女子会社員)。バチェラーを始めとした恋愛リアリティ番組、ドラマ、合コン、婚活、過去出会った世にも不思議な男性たちや日常についての備忘録をTwitterとブログで綴っている。インスタでは綺麗めファッションコーデを日々更新。

Twitter:@yamatonadeshi5
Instagram:yamatonadeshi5
ブログ:男性見聞録

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