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耳を触る心理とは? 触り方で分かる深層心理7選

桑野量(心理カウンセラー)

耳を触る仕草にどのような心理が隠されているかご存知ですか? 自分自身の癖だったり、会話中によく耳を触る人がいたりすると、何か意味があるのか気になってしまいますよね。そこで今回は、耳を触る心理について心理カウンセラーの桑野量さんに詳しく教えてもらいました。

何気ない仕草や癖には、その人の深層心理が表れていることがあります。

「気付いたら自分の耳を触っている」「相手が会話中に耳を触っていた」など、耳を触る仕草が気になったことはないでしょうか?

耳は顔の近くにあるので視界に入りやすく、頻繫に触っている人がいると意識が向いてしまうのかもしれません。

今回は耳を触る心理について解説していきます。

耳を触る仕草から相手の心理状態が分かる!?

「目は口ほどに物を言う」という言葉を聞いたことはないでしょうか?

非言語コミュニケーションといって、私たちは表情や体の向き、身ぶり、仕草など、言葉以外でも自分の気持ちを表現しています。

何気なく耳を触っているかもしれませんが、その仕草からは、寂しい、甘えたい、退屈しているなど、さまざまな心理を読み取ることができるのです。

状況や会話の内容と合わせて判断することで、相手を理解するヒントになるかもしれません。

男性と女性で耳を触る心理状態に違いはある?

基本的に男女で耳を触る心理に違いはありません

しかし、触り方によって心理が異なってきますので、詳しい内容について次の段落から見ていきましょう。

【状況別】自分の耳を触る心理7選

物を取る動作でも、大切な物に触れる時と、落ちているごみを拾う時では触り方が変わってきますよね。

これと同じようにどのように耳を触るかによっても、そこから読み取れる心理が異なります。

ここでは触り方に隠れている心理について解説していきます。

(1)耳をかくように触るのは「困っている」

会話中に返事に困って、顔をポリポリとかいている人を見たことはないでしょうか。

それと同様に困っている時、耳をかくようにして触ることがあります。意識を耳に向けて、一旦冷静になろうとしているのです。

(2)耳たぶを指で挟むように触るのは「安心したい」

ぬいぐるみなどの柔らかいものを触っていると安心するという人もいますよね。

耳たぶも柔らかくて気持ちいいので、同じ効果を得られることがあります。不安や寂しさを感じる時に耳たぶを触ることで、安心感を得ようとするのです。

(3)耳全体を触るのは「退屈している」

退屈さを紛らわすために耳を触ることもあります。

洋服のボタンを触ったり、キーホルダーをいじったりするのと同じように、手持ち無沙汰で耳を触っているのです。

興味のない話を聞かされている時などに多い仕草といえます。

(4)耳を押さえるように触るのは「ストレスがたまっている」

ストレスや疲労がたまっていると、両手で耳を押さえるように触ることがあります。

耳からはさまざまな情報が入ってきますよね。そんな耳をふさぐことで外部からの情報をシャットアウトし、自分の心を落ち着かせようとしているのです。

(5)耳を隠すように触るのは「恥ずかしい」

恥ずかしい時に耳が赤くなってしまい、それを隠すように触ることがあります。

先ほどの耳を押さえるように触るのと似た仕草となりますが、状況と合わせて心理を区別してみてくださいね。

(6)耳を引っ張るのは「疲れている」

疲れている時に、肩をもむのと同じような形で耳を引っ張り、凝りをほぐそうとすることがあります。

疲労で集中できない時や、話している内容が難しくて理解できない時などに多い仕草です。

(7)聞き耳を立てるように触るのは「話をちゃんと聞きたい」

相手の話をちゃんと聞こうとして、耳を後ろから覆うように触ることがあります。

声が小さい、早口で喋っているなど、会話の内容が聞き取りにくい場合もこのような仕草になるでしょう。

相手の耳を触る心理

パートナーや子どもから耳を触られることもあるかもしれませんね。

顔の近くに触れるには、親密な関係であったり、相手を信頼していたりする必要があるでしょう。

お互いが気を許しているから耳を触ることができるのですが、そこには言葉で伝えられない心理が隠れている場合があります。

(1)異性の耳を触る場合

相手に触れたくて耳を触ることもあれば、頭をなでるような愛情表現の1つとして触れる場合もあります。

また、素直に甘えられない時に耳を触ることで注意を引こうとすることもあるでしょう。

もし付き合っていない異性が触れてくるようであれば、あなたをドキッとさせることが目的かもしれません。

(2)子どもが親の耳を触る場合

子どもの場合は愛情表現というよりも、自分へ意識を向けてほしくて親の耳を触ることが多いです。甘えたい、構ってもらいたいという欲求があるのかもしれません。

また、自分の耳たぶを触るのと同じように、安心したくて親の耳たぶを触ることもあります。

柔らかくて気持ちいいので、触るのがただ癖になっているだけという可能性も考えられるでしょう。

会話中に相手が耳を触る仕草は恋愛にも関係あり?

会話中に相手が耳を触っていると気になりますよね。それがデート中なら、なおさらでしょう。

何気ない仕草のほとんどは無意識です。

その人の癖で特に意味はないという場合もありますが、伝えたいけど我慢している何かが仕草として表れている可能性も考えられます。

好きな人が会話中に耳を触っている時、自分が喋りすぎていたり、相手の興味のない話をしていたりしませんか? もしくは、お互いの関係性が深くなくて気を使っているのかもしれません。

言葉には出せない心理がメッセージとなっているので、そのサインを上手にコミュニケーションに活用していきましょう。

相手に話題を振ったり、話すペースを落としたり、お互いがリラックスできるように意識してみてくださいね。

耳を触るのは孤独や不安を感じているからかも

私たちはネガティブな気持ちや状況からリラックスを求めて耳を触ることが多いです。

「言ってはいけない」「分かってもらえない」「我慢しなければいけない」と無意識に隠している不安や寂しさに対して、安心を求めているのかもしれません。

何気ない仕草ですが、隠された心理をヒントに自分が普段抑圧している気持ちと向き合ってみてはいかがでしょうか。

(桑野量)

※画像はイメージです

※この記事は2023年05月25日に公開されたものです

桑野量(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

カウンセリングサービス所属、心理カウンセラー

電話、面談(東京・福岡)によるカウンセリング及び心理学ワークショップ講師をしている。「楽にシンプルに自分らしく生きる」をテーマに、現在抱えている問題や不安に対し、その人の魅力や才能が輝き出せるような提案やサポートを行う。恋愛やビジネスなどの問題に対して心理学的なアプローチだけではなく、リラックスした空間を作り出し、笑いあえる温かく優しいカウンセリングが好評である。

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