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「物価上昇」に備えるにはどうすればいい?

小松原 和仁

WealthNavi

最近、物価上昇のニュースが話題になっています。普段買っている食品の価格が上がるなど、物価上昇を肌で感じることが増えているかもしれません。

実は、物価上昇は今に始まったことではありません。これまで日本では、価格は据え置きでも買える量が減る、いわゆる実質値上げが多く行われてきました。しかし、原材料の価格や円安による輸入コストの高まりを受けて、買える量が減るだけにとどまらず、いよいよ価格の上昇が進んでいます。そして2023年も物価上昇の傾向は続く見通しです。

物価が上がると、お金の価値が下がります。たとえば、今まで100円で買っていたコーヒーの価格が110円に上がったしたとします。これは、100円というお金の価値が下がってしまったことを意味します。物価上昇が続けば、今持っているお金で買えたはずのものが将来買えなくなる、といったことが増えてくるはずです。

 

物価上昇に強い資産とは?

では物価上昇に備えるには、どうすればよいでしょうか。

備えと聞いて多くの方が最初にイメージするのは、預貯金かもしれません。日本は欧米に比べ、金融資産が預貯金に集中しています。

(出典)ウェルスナビ

しかし、預貯金は物価上昇に弱い資産です。利息がほとんどつかないため、持ち続けていても増えません。資産のすべてを預貯金に置いているとすれば、将来、その価値は目減りしてしまうかもしれません。

物価が上昇するときには、現金以外の資産を持つことがよいと言われています。株や不動産、金などは物価上昇に強い資産と言われています。これからの時代、預貯金だけでなく、物価上昇に強い資産もあわせて持つことをおすすめします。

(出典)ウェルスナビ

さまざまな資産にバランスよく投資することが大切

ただし、株や不動産、金であればどんな投資でもよいというわけではありません。特定の銘柄に集中して投資すると、うまくいかなかったときに大きな損失を抱えるリスクがあります。

最近は株式の投資信託が人気ですが、もし資産が株式に偏っているとすると、人によってはリスクを取り過ぎている可能性があります。株式は値動きが大きいため、相場が大きく下がったときに怖くなって資産運用を止めてしまうこともあるかもしれません。リスクを抑えながら長期的に資産を形成するには、債券など、株式とは違う値動きをする資産もあわせてもつことをおすすめします。

資産運用の王道は「長期・積立・分散」です。10年以上の長期間にわたって、コツコツ積み立てながら、幅広く分散して投資する方法です。将来の物価上昇に備えるためにも、余裕資金で少しずつ、「長期・積立・分散」の資産運用を始めてみるのはいかがでしょうか。

※この記事は2023年01月18日に公開されたものです

小松原 和仁

2008年に証券会社に入社し、社会人をスタート。リテール営業に従事する中で、リーマン・ショックも経験。その後、保険会社にて、代理店向けの教育・研修に携わったのちに、信託銀行にて、富裕層向けの財務相談業務に従事した。2018年にウェルスナビの働く世代が豊かさを実感できる社会をつくりたいという理念に共感し、セミナー講師として入社。これまでに、500回以上の資産運用セミナーに登壇し、参加者からの多くの質問にも答えている。

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ウェルスナビは、「長期・積立・分散」と呼ばれる王道の資産運用を全自動化したサービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」を提供。5つの質問に答えるだけで一人ひとりに合った資産運用プランを提案し、投資の知識や経験、資産の額に関係なく、誰でも世界約50カ国1万2000銘柄への分散投資を自動で行うことができる。

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