「今後ともよろしくお願いいたします」の使い方は? 言い換え表現と共に解説
「今後ともよろしくお願いいたします」の言い換え表現
「今後ともよろしくお願いいたします」は便利な表現ですが、いつも同じ言葉ばかりを使っていると、定型文のような印象を与えてしまうかもしれません。
ここでは、「今後ともよろしくお願いいたします」の言い換え表現を紹介します。場面や状況に応じて使い分けましょう。
(1)取引先への言い換え表現
「今後ともお引き立てを賜りますようお願い申し上げます」
いつも取引を頂いている相手には、「今後ともお引き立てを賜(たまわ)りますようお願い申し上げます」と言い換えができます。
「今後ともお引き立てを賜りますよう」と伝えることで、これまでの感謝と共に、「今後も継続した関係性を維持したい」という気持ちが伝えられます。
毎回「今後ともよろしくお願いいたします」と使っている場合は、違う言葉で言い換えをすることで、より感謝の気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

語彙解説に詳しいライターの律さんに、「お願い申し上げます」の意味や使い方、注意点を解説してもらいます。
(2)お客様へ向けたオフィシャルな言い換え表現
「今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」
取引先や不特定多数の顧客にあてたオフィシャルの文書では、「今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」と言い換えができます。「厚誼」は「こうぎ」と読み、「親しい付き合い」という意味を持つ言葉です。
例えば、自社サービスの値上げをお知らせする文書などでは、「今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」という言葉で締める例が見られます。
「今後ともよろしくお願いいたします」よりもかしこまった表現であるため、このような場面での使用に適しています。
(3)社内の先輩や上司への言い換え表現
「今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます」
社内の先輩や上司に使う場合は、「今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます」と言い換えができます。「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」と同様に、仕事に対する前向きな気持ちをアピールできる言葉です。
ただし「ご指導」という言葉は、取引先など社外の人には使わないようにしましょう。あなたを指導するのは社内の上司の役目であるため、社外の人に指導をお願いするのは失礼に当たると考える人もいるためです。
「今後ともよろしくお願いいたします」を正しく使おう
「今後ともよろしくお願いいたします」は、ビジネスメールの締めなどに使う言葉です。「今後とも」という一言があることで、継続してお付き合いしていきたい気持ちが伝えられます。
ビジネスメールだけでなく、対面や文書の締めのあいさつとしても使えるため、便利な言い回しとして覚えておくと良いでしょう。
ただしいつも同じ言葉を使っていると、定型句のような印象を与えてしまうかもしれません。本記事で紹介した言い換えの言葉を参考に、いくつかの表現を使うように心掛けましょう。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2022年11月08日に公開されたものです