【第8回】QRコード・バーコード決済と相性の良いクレカはどれ?
コード決済、タッチ決済、アプリ決済……などなど、キャッシュレス決済が当たり前になった今、サービスがありすぎて何をどう使えばいいか分からない! そんな人に向けて、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんがキャッシュレス活用術を伝授する企画です。今回のテーマは「コード決済と相性のいいクレカの探し方」。
スマートフォンのアプリで決済できるコード決済は、使いこなすと便利かつポイントも貯まりやすくなります。ポイントをより多く貯めるためには、相性の良いクレジットカードを使うことがコツです。今回は、主なコード決済サービスと相性が良いクレジットカードの組み合わせを紹介します。
系列が同じコード決済とクレカを連携させよう
主なコード決済と相性の良いクレジットカードを表にしました。ほとんどのクレジットカードが、そのコード決済と同じ名前がついているという特徴があります。つまり、よりポイントを多く貯めたいのであれば、系列のクレジットカードと紐づける必要があります。
PayPay
PayPay決済の基本還元率は0.5%ですが、PayPayステップの条件を満たすことで、最高1.5%の還元率となります。PayPayにチャージができる唯一のカードがPayPayカードです。
しかし、残念ながらPayPayカードを紐づけても、カード分のポイント付与はありません。PayPayの基本還元率にもよりますが、PayPay払いよりも、PayPayカード払いの基本還元率1%で支払った方が有利な場合があるので、使い分けると良いでしょう。
楽天ペイ
楽天ペイと相性が良いクレジットカードは楽天カードです。年会費無料の楽天カードと年会費がかかる楽天プレミアムカードがありますが、どちらも還元率は変わらないので楽天ペイ以外のサービスや特典を利用したい場合は楽天プレミアムカードの選択もありますが、楽天ペイメインで使うなら、楽天カードで問題なさそうです。
注意点は、楽天カードから楽天キャッシュへチャージして、キャッシュ優先にしてコード決済をすること。それにより、合計1.5%の還元率が実現します。
d払い
d払いに登録できるクレジットカードは本人認証サービス(3Dセキュア)に対応した「VISA」「Mastercard」「American Express」「JCB」です。しかし、ポイント還元があるクレジットカードは、「VISA」または「Mastercard」のdカードのみ。
dカードには年会費無料のdカードと年会費がかかるdカードGOLDがありますが、ポイント還元率は変わりません。そのため、ドコモの携帯やドコモ光、ドコモでんきなどのサービスを利用していないのであれば、dカードで十分と言えるでしょう。
auPAY
auPAYに登録できるクレジットカードは「VISA」「Mastercard」「American Express」「JCB」ですが、一部登録できないクレジットカードがあるので注意が必要です。また、ポイント還元率もそれぞれのクレジットカードによって異なります。
リクルートカードがポイント還元の対象外になったため、auPAYにチャージをしてお得になるカードは、auPAYゴールドカードの2.5%還元が最高となります。年会費はかかりますが、auユーザーであり、auでんきや都市ガスfor auに契約をしている、auPAYマーケットでの買い物やローソンでのお買い物をよくするといった条件がそろうと、簡単に年会費以上のポイント還元を受けることができるでしょう。
もちろん、年会費無料のauPAYカードでも1.5%と高還元率ですので、auユーザーでない人でauPAYを使いたいといったライトユーザであればこちらがおすすめです。
LINE Pay
LINE Payに登録できるクレジットカードでおすすめなのが、「Visa LINE Payクレジットカード」です。これは年会費無料で通常の買い物でLINEポイント1%還元のカード。チャージ&ペイ利用分は0.5%還元です。
基本的に、LINE Payではその他のポイント還元は無いため、効率良くLINEポイントを貯めたいのであれば、Visa LINE Payクレジットカード一択となりそうです。
Fami Pay
Fami Payに登録できるクレジットカードは、事前に本人認証サービス(3Dセキュア)に登録したクレジットカードかつ、ファミマTカードを含むJCBブランドのカードが登録できます(※)。
相性の良いクレジットカードはファミマTカードで、合計1%還元です。また、Fami PayでFamiポートやファミマ収納代行の支払いをすると、1件につき10円分(一部対象外あり)のFami Payボーナスが付与されるので、ちょっとお得になりますね。
※ファミマTカード(Visaデビット付キャッシュカード)を除く。
AEON Pay
AEON Payに登録できるクレジットカードは、イオンマークがついたクレジットカード、デビットカードのみです。AEON Payで支払ってもポイント還元が無いため、AEONカードでの支払い分の0.5%が還元されます。
紐づけるだけで、チャージが不要なのでAEONカードを持たなくても決済できるといったメリットはありますが、イオングループでの買い物の際にクレジットカード払いをすると200円(税込)ごとに2WAON POINTが付与されるので、よりポイントが貯まる決済方法で使い分けをすると良いでしょう。
今回のポイント
私自身、最初はアプリを立ち上げるなど手間を感じてあまりコード決済を使っていませんでしたが、最近はスマホだけで会計が済む手軽さとポイント還元率を考えて、コード決済で支払える場合はコード決済を選択するようにしています。
コード決済を選ぶ際は、相性の良いクレジットカードはもちろんですが、どのお店をよく利用するのか、どのポイントを貯めているのかなど総合的に考えてポイントをまとめつつ、利用すると良いでしょう。
(文・丸山晴美、イラスト・タテノカズヒロ)
※この記事は2022年07月11日に公開されたものです