※このコラムにはドラマ『ANIMALS‐アニマルズ‐』第1話のネタバレが含まれます。
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2022年6月23日より放映が開始されたABEMAオリジナルドラマ『ANIMALS‐アニマルズ‐』。鈴木愛理さん演じる主人公の鹿森海がテレビ番組制作会社でブラックに働き、恋も夢も忘れた状態から物語が始まります。
「仕事に生きるって幸せ?」「好きな事ならプライベートも犠牲にできる?」アラサー女性が直面しがちな様々な悩みが描かれるドラマ『ANIMALS‐アニマルズ‐』第1話をマイナビウーマン編集部4名で視聴! アラサーならではの共感ポイントを語り合いました。
参加メンバー
編集A
新卒で入社し、いくつかの支社を経て広告制作から編集部に。編集部で一番のお姉さん。とても優しい。本当にものすごく優しい。みんなの母。
編集B
イベントを運営するベンチャー企業からの2社目。言うべきことはしっかり言える、頼れるお姉さん。プライベートと仕事ははっきり分けるタイプ。
編集C
ベンチャーのWebメディア2社を経験し、現在3社目。編集部内では若手に入るが、ため込む性格がたたり、胃潰瘍と10円ハゲの経験あり。
編集D
編集部の最年少メンバー。営業を経て、編集部にジョイン! ノリが良く、めちゃくちゃ空気が読めるタイプ。プライベートではかなりアクティブ。
アラサーあるある「忙しいとセルフケアしたくてもできない」
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周りに頼られると断れないところに共感しました! 頼られてるって思うと、つい期待に応えたいって気持ちになっちゃいますよね……。で、無理してがんばっちゃう、みたいな。でも、ふとコスメを見て「かわいいな」って思う瞬間もあって……どこかで「自分もおしゃれしたい」とか、余暇を楽しみたいって気持ちもあるところにも「本当にそれ!」って共感しました。
わかる。特に忙しく働いてる時って美意識のかけらも無くなっちゃうよね。毎朝化粧がんばれない。すっぴんでいいや、みたいな。
そういう時こそ、セルフケアしたい気持ちもあるじゃないですか。でもできない。そういう状況から抜け出すってものすごくエネルギーが必要ですよね……。
小さい単位の中堅ってつらいよね
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ドラマの中では後輩がいきなり会社を飛ぶけど、そこにも共感した(笑)。今の会社ではさすがにありえないけど。
私も前の会社であった……。主人公は3日間徹夜してたけど、私も一日2時間しか寝れない日が数日続くみたいな日が昔はあったから、「寝たいしやりたくないけどやらざるを得ない」「寝てる場合じゃない」みたいな状況に共感した。後輩の仕事を任されて、やりたいわけじゃないけど、でも期日もあるし、誰かがやらなかったら……と思うと断れない。描写がかなりリアルで懐かしい気持ちになった。
私も前の会社では主人公と同じように小さいチームで働いていたから、Bさんと同じところに共感した。小さいチームの中堅ってすごくつらいですよね……。
それわかる。ドラマでは主人公がお休みをもらっている時に上司から「やっぱりお前がいなくちゃだめだ」って電話がかかってくるけど、そんな状況なら私だったら戻っちゃうかも。断れない主人公がそこで思い切ったのがすごい。
休みって大事なんだなあ。
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主人公は「好きじゃなかったのかもしれないです」って会社を辞めていくけど、本当は好きじゃなくても、やらざるを得ないから好きだと思い込んでる……みたいなところがあったのかも。そこから休む時間ができて、これまでのことを振り返ってみたら本当の「つらかった気持ち」を実感できてしまったんじゃないかな。忙しすぎると考える暇が無くなっちゃうから、つらいこともつらいと思えないし。
それ、すごくわかる! マイナビウーマンの連載「お仕事ハック」でも、この前、似たようなお悩みの回があった。しんどい時って「自分のやりたいこと」も分からなくなっちゃう。
毎日に疲れた。「働く意味」が分からなくなった時にすべきこと
そうそう。それでたまーに有休を取ってみて、「私って本当は何がしたかったんだっけ……」「本当は好きじゃなかったのかも」みたいな。
主人公もどこかでキラキラした世界や新しい世界に憧れがあったのかも。その気持ちを押し殺しながら、でも自覚無く生活していたのかな。
「辞めたくても辞められない」描写がリアルすぎた
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「ANIMAL BEAUTY」から面接結果の電話が来る前に妹と楽しそうにハンバーグを作っていたけど本当はあっちが素なんだろうなって思った。ずっとノーメイクでぼーっとして……って描写が続いてたから、あの場面を見て安心した!
かわいかった! 年の離れた妹とマンションに住んでいるから、余計に「仕事を辞めるわけにはいかない」って思ってしまっていた部分があったのかも。生活と夢を天秤にかけると、仕事を辞めたくても辞められないって、すごくリアル。
一人暮らしをしていると特にそれは思うかも。「来月からの家賃ちゃんと払えるかな」とか、「実家に帰らなきゃいけないかな」とか……自分の人生どうなるんだろう? って思っちゃうから転職に踏み切れない人って多いと思う。
しかも今回の場合は未経験業界・異職種の転職だもんね。いきなりはなかなか難しいよ。
でも、その一方でアラサーは最後のチャンスなのかも。今挑戦しておかないと、年を重ねていったらもっと挑戦しにくくなっちゃう。私が異動の希望を出した時もそういう気持ちがあった!
転職・異動も勇気が必要
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私とBさんは転職組だけど、主人公に対して「早く転職しちゃえばいいじゃん」って思いませんでした?
思った(笑)。でも、私なんかは最初に入った会社がベンチャーで、転職ありきでキャリアを想定していたからそう思うのかも。どっちかといえば自分の興味関心に沿っていろいろチャレンジしたい気持ちがあるから、そこはキャリアの考え方の違いなのかな。ただ、今回のドラマの主人公に関しては自分のキャリアについて考える暇も、転職活動をする時間も無さそうだけど……。結局は辞めるか我慢するかの二択じゃないですか。
私の場合はプロパーだけど異動しまくってるから、主人公に「異動しちゃえば?」とは思った。ある程度の規模の会社だったら異動の方が楽に環境を変えられるんじゃないかな。人間関係や仕事内容は一新されてもベースの部分は同じだし。ただ、今回のドラマの場合だとどこの部署もきつそうではある(笑)。
「きついなら辞めちゃえばいい」ってそれはそうなんですけど、きつい時って転職や異動しようにも次にやりたいことも分からなくないですか? 本当なら仕事辞めたくても、じゃあ「自分には何ができるんだろう……」って踏みとどまっちゃう。でも、案外周りには次が決まってなくてもパッと会社を辞めちゃって、ニート期間を楽しんでる人もいるから、そういう選択もありなのかなあ。
たしかにそういう子もいる(笑)。ただ、それにはある程度貯金とか必要だよね~。
辞めるって言わないと次のプロジェクトが始まっちゃうから、言わなきゃ辞めれないと思って。
踏み出す勇気が無いと人って変われないんですね……。
「仕事に全振り期」は人生のどこかであっていいのかもしれないけど
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話は変わるんですけど、仕事に全振りする人生が幸せって人もいるじゃないですか。みなさんの場合はどうですか?
私は前職の時は結構そういうタイプだったかも。9割仕事! って感じで仕事が趣味だった。だから2時間しか寝れない時があってもがんばれたし、仕事が好きだったんだよね。社会人なりたての時は「私はこのままバリバリ働いて、仕事に生きるんだ!」って思ってた。でも、26歳くらいになって、「なんかそんなに働く意味ってあるのかな?」って思い出して(笑)、今はプライベートも充実させたい気持ちがちゃんとある。
プライベート重視でしかないですよ! 入社してすぐは大学生活と社会人生活のギャップがすごくて本当につらかった。朝に新聞読むとか、土日にマーケティングの本を読むとか、周りからアドバイスをもらっても「なんでプライベートの時間にそんなことしなくちゃいけないの?」ってすっごく嫌でしんどかったんです。だから私は今後もプライベートの時間を大切にしていきたい!
最初は私もそういう先輩からのアドバイスとかを暑苦しいなって思ってたんですけど、一年くらい働いてたら染まっちゃった(笑)。
「染まる」って表現がガチじゃん。でもわかる。ベンチャーとかだと、がんばればがんばった分だけインセンティブがもらえたり、昇進できたりする会社もあるから、多少無理な働き方とかも体力さえ追いつけば案外がんばれちゃう。構造的な話かもね。ちなみにAさんはどうですか?
私も新卒時代は地方に配属されたのもあって仕事をがむしゃらにやってたなあ……。でも、何回か異動をして、「私ががんばらなきゃだめだ」から「会社って意外とうまく回るものなんだな」って思って。そこで考えが変わったかな。今はプライベートって大事だなって思ってる。ある程度余裕が無いと恋愛とかもできないし。
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人生のどこかで「仕事がんばる期」があってもいいのかもしれないですよね。それが続いて自分が壊れるようだったら良くないけれど、若いうちに経験できたのは良かったかも。学ぶことは少なからずありますし。
たしかに。アラサーの今、新卒時代と同じように働けって言われたら、それは無理(笑)。
つらいことを経験していると多少つらいことがあっても「あの時よりはマシかな~」って思えますしね。なんにせよプライベートと仕事のバランスは大事……ってことで今回はまとめてもいいですか?
(マイナビウーマン編集部)
※この記事は2022年06月28日に公開されたものです