お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

女性がキャリア形成のために考えておきたい3つのこと

藤井佐和子(キャリアアドバイザー)

女性がキャリア形成のために考えたい3つのこと

ここからは、女性がキャリアを形成のために考えておきたいことを解説します。

(1)長期的なキャリアプランの再確認

結婚したり産休育休に入ったりする前に、改めて自身のキャリアプランを見直してみましょう。

結婚や出産の後は、やることがたくさんです。特に第一子出産時は、未経験のことだらけ。

どうしても目先のことでいっぱいいっぱいになりますから、その前に長期的な視点で自分のキャリアのことをちゃんと考えておくことが大事です。

自分自身はどのようなキャリアアップを望んでいるのか? 将来どうなりたいのか?

これらについて具体的に考えることで、今後のキャリア形成のために今やるべきことが見えてくるはずです。

(2)「マミートラック」を回避する

「マミートラック」とは、子育てが忙しくて仕事のスキルをつけられず、昇格が難しい状態に落ち着いてしまっているキャリアコースのことです。

「いずれ子どもが大きくなってから、本腰を入れて仕事を頑張ろう。今は、時間内にできる負担のないルーティンワークを中心に働こう」。こう思う人は、少なくないようです。

しかし、子どもが大きくなって「さて頑張ろう」と思った時には周囲の同僚たちと大きく差が開いてしまい、今からその差を取り戻すことができない……と相談に来る人もいます。

マミートラックを回避するために、少しずつでも良いので、できることを増やしていきましょう。

(3)管理職も視野に入れる

キャリアアップの選択肢の1つとして、管理職になることも視野に入れませんか?

「私なんて」「管理職になったら大変そうだし……」といった理由で「管理職はやめておこう」と思っている人も多いでしょう。

しかし、前述した「マミートラック」を回避するためにも、今より大きい裁量権を手に入れてやりたいことを実現するチャンスを増やすためにも、管理職になることを検討してみても良いかもしれません。

また、前ページでも触れたように、国は女性の活躍を後押ししており、企業に対して「女性の管理職を増やすこと」を求めています。

それを受けて、今後さまざまな企業で女性の管理職登用が増えることが予想されます。「今の会社では無理」と思っていても、実はチャンスがあるかもしれません。あるいは、転職して管理職になるという方法もあります。

自分のためのキャリアを考えよう

「生活のために働く」というのはもちろん大事ですが、「自分の成長のため」「やりがいのため」に働くことができると、さらに仕事や人生は充実したものになるでしょう。

あなたの理想の働き方や生き方を、この機会にもう一度考えてみませんか?

キャリアと家庭の両立は大変なこともありますが、両立しているからこその豊富な経験が、あなたの可能性を広げてくれるはずです。

(藤井佐和子)

※画像はイメージです

※この記事は2022年02月08日に公開されたものです

藤井佐和子(キャリアアドバイザー)

大学卒業後、カメラメーカーに入社。海外営業部にて3年半従事した後、人材派遣、人材バンクのキャリアアドバイザーとして活躍。
現在は「ウーマンズキャリアプロモーション事務局」主宰、
フリーのコンサルタントとして、執筆など多方面で活動中。

この著者の記事一覧 

SHARE