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好きじゃない服にお金をかけたくない……。通勤服の費用を節約する方法

#令和のマネーハック

水谷明日香

働き方も、恋愛も、生活様式も、全てのあり方が少し前とは違う令和の今。数えきれない変化の裏にある「新マネーハック」を、さまざまな分野の専門家たちが回答します。今回の回答者は、FP(ファイナンシャルプランナー)の水谷明日香さん。

今回のお話「本当は好きじゃないオフィスカジュアル。どうにかして費用を抑えるには?」

会社の規定で、平日は「オフィスカジュアル」と呼ばれるような服装をしている人も多いのではないでしょうか。しかし、本来の服の好みとオフィスカジュアルがかけ離れている場合、カジュアルOKな職場に勤めている人に比べて洋服代が高くなってしまいますよね。そんなに好きではない服にそこまでお金を払いたくない……そんな風に思う人もいるはず。

ファストファッションや服のサブスクが充実している今の時代、平日用の被服費を抑える方法はないのでしょうか?

毎月固定費のかかるサブスクは避けて。被服費をしっかり試算しよう

被服費を節約したい時に、まず考えられるのがサブスクリプションのファッションレンタルサービス。今はいろいろなサービスを選ぶことができますよね。しかし、「お金をかけたくない!」と思っているものに、毎月固定費を支払うのはお金の考え方的におすすめできません。

月1万円のサブスクだとしても、年間で12万円。現状、会社用の被服費がサブスクを利用するよりも大きく上回っている場合や、なんだかんだで毎月違う服を会社に着ていきたいという人なら良いですが、そうでない場合はサブスクの利用が節約になるかと言われると微妙なところです。

お金を貯めるためには、やはり支出はなるべく少ないのがベスト。そのためには年間の被服費予算を決めて、どの方法が一番安値かをしっかり検討するのが大切です。

どこで服を買うかより、手持ちの服を管理できているかが重要

ファストファッションブランドの服をシーズンごとに買い替えるべきか、長く使える服を持つべきかというのも、女子にとってはある意味永遠の課題。でも、せっかく良い服を持っていても、それがクローゼットの肥やしになってしまっては意味がありませんし、安い服をたくさん買って、着ない服が出てきてしまうのも同じく無駄が出てしまいます。

そもそもクローゼットの中に入っている服が把握できていないと、買っても日の目を見ない服がどうしても出てきてしまいます。ファストファッションにしろ、いい服を買うにしろ、まずは自分が持っている服を把握して上手く着回し、無駄な買い物を抑える方が大切

クローゼットを整理整頓したり、買った服の写真を撮っておいたり、メモを取ったりするなどして、服を買いすぎないように注意しましょう。

リセールできる可能性を考えて選択するのはアリ!

ただ、今は洋服を個人で売買できるサービスもたくさんあるので、キレイに着て後々売れるかどうかという軸でハイブランドを選んでみるのもアリです。

リセール代まで試算するのはちょっと大変ですが、先にフリマアプリなどをチェックして、良い服を買って数年に一度リセールした場合と、安い服を着倒して捨てる場合とで、比較検討してみるのも一つの方法です。最後に売ろうと思うと管理も丁寧になりますし、被服費の無駄使いを減らしやすくなるはず。

自分の軸や思いを持って買う服は無駄にならない

通販サイトで服を買う時などもそうですが、思い入れ無く買った服はいざコーディネートを考える時にも、選択肢として上がってこなかったりしますよね。

そういう意味では、安い服でも高い服でも、きちんと試着して気に入って買った服なら、タンスの肥やしにはなりづらいはず。会社用の服だから……と言って適当に購入するのでなく、TPOに合わせたファッションとして楽しんでみる気持ちも大切。その方が、服の管理にも気持ちが向きやすくなりますよ。

ただ「会社用の服にお金をかけたくない!」とマイナスに考えてしまうと、被服費やクローゼットをポジティブな気持ちで管理することも難しくなってしまいます。なるべく自分の満足度が高くなるようにお金を使って、その分、管理に工数を割けるように工夫してみてはいかがでしょうか。

令和のマネーハック40

まずは手持ちの服を管理するところから。年間の被服費を試算して、前向きな気持ちでオフィスカジュアルも楽しめるように工夫しよう。

(監修・水谷明日香/FPwoman、取材・文:ミクニシオリ、イラスト:itabamoe)

※この記事は2022年01月17日に公開されたものです

水谷明日香

株式会社エフピーウーマン 取締役
ファイナンシャルプランナー
キャリア・デベロップメント・アドバイザー

「女性がライフステージで選択を迫られたときに、諦めではなく自ら選択できるための支援がしたい」という想いから、2013年にファイナンシャルプランナーに転身。幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。「エフピーウーマン」https://www.fpwoman.co.jp/school.html

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