「枚挙にいとまがない」の意味や読み方、類語(例文つき)
「枚挙にいとまがない」とは「数えきれないほど無数にある」という意味です。では実際どういう時に使えるのでしょうか? ライティングコーチの前田めぐるさんに、「枚挙にいとまがない」の使い方や類語、言い換え表現を、例文と共に紹介してもらいます。
「枚挙にいとまがない」とは、よく聞く言葉ですね。
しかし、「枚挙」とは? 「いとま」とは?
それぞれの言葉の意味を問われると、はっきり答えられる人は意外と少ないかもしれません。
「いとま」という言葉は「おいとま」とも関連がありそうですが、実際はどうなのでしょうか? 詳しい意味や由来を見ていきましょう。
目次
「枚挙にいとまがない」の意味と語源
「枚挙にいとまがない」の読み方は「まいきょにいとまがない」です。まずは意味と語源を解説します。
意味は「数え切れないくらい無数にある」
「枚挙にいとまがない」は辞書によれば、次のような意味です。
まいきょにいとまがない【枚挙に遑がない】
たくさんありすぎていちいち数え切れない。
(『広辞苑 第七版』岩波書店)
辞書からも分かるように、「枚挙にいとまがない」とは「数え切れないほど無数にある」という意味です。
「枚挙にいとまがない」の語源
「枚挙」とは「1つ1つ数えあげること」という意味です。
また「いとま(遑)」とは「暇」のことです。「おいとまをいただきます(休暇をいただきます)」という言い回しを聞いたことがあるのではないでしょうか?
この「いとま」には「暇」や「休暇」以外に、「それをするのに十分な時間のゆとり」という意味もあります。
したがって、「枚挙にいとまがない」とは、「その数を全て数え上げるだけの十分な時間のゆとりがない」という意味を表しています。
言い換えれば「暇をもってしても、その数を全て数え上げることができないほど多い」ということになりますね。