「枚挙にいとまがない」の意味や読み方、類語(例文つき)
「枚挙にいとまがない」の類語(例文つき)
ここからは、「枚挙にいとまがない」の類語や言い換え表現を紹介していきます。
「挙げればキリがない」
「数えあげればキリがない。数え切れないほど多い」という意味。良い意味にも悪い意味にも使います。
例文
・彼女に感謝している人を挙げればキリがないほどです。
「無尽蔵」
使っても尽きないほど多いこと、無限にあること。主に、良いものがたくさんあるというポジティブな意味で使われます。
例文
・国民が一概に優しく、互いに思いやりを持っていることは、この国の無尽蔵の宝であると考えられます。
「腐るほどある」
「数多くあること」を意味する言葉です。あまり良い意味では使われません。
例文
・「法を犯さない程度の儲け話は腐るほどありますよ」と彼は耳打ちした。
「掃いて捨てるほどある」
「数え切れないほど」という意味と同時に「必要以上にある」過剰さも意味する言葉です。
数が多く、あまり貴重ではないことも表しています。
例文
・この業界では、今回のようなトラブルは掃いて捨てるほどある。
「尽きせぬ」
「尽きることのない」という意味。「尽きせぬ感謝」「尽きせぬ涙」「尽きせぬ恨み」「尽きせぬ後悔」など、良い意味にも悪い意味にも使います。
例文
・母を看取った後、彼女は何日も尽きせぬ涙を流した。
覚えておくと便利な「枚挙にいとまがない」
「枚挙にいとまがない」という言葉は、ポジティブな意味とネガティブな意味、両方に使えることを解説しました。
ビジネス文書などでは、「数えあげればキリがない」「たくさんある」と書くよりは「枚挙にいとまがない」と書く方がかしこまった印象を与えるでしょう。
幅広く使える表現として、覚えておきたいですね。
(前田めぐる)
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※この記事は2021年11月26日に公開されたものです