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【時候の挨拶】12月に使える挨拶言葉は? 書き方や文例を紹介

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

12月の「時候の挨拶」

公文書やビジネスレターなどでは「〜の候」で始めることが多いですね。「候」の代わりに使える言葉として、「頃・節・折・季節・みぎり」などがあります。

なお、「みぎり」とは、「時、折、時節」という意味です。漢字では「砌」ですが、あまりなじみがないため、ひらがなで表記する方が良いでしょう。

・「霜寒(そうかん)の候」立冬(りっとう。2021年の立冬は11月7日)から12月初旬

・「向寒(こうかん)の候」立冬から小寒(2022年の小寒は1月5日)まで

・「小春日和(こはるびより)の候」小春(陰暦10月1日のこと。2021年の小春は11月5日)から12月上旬にかけてのよく晴れた日が続く頃

・「小春(しょうしゅん)の候」小春から12月上旬まで

・「初冬(しょとう)の候」小春から12月上旬まで

・「孟冬(もうとう)の候」小春から12月上旬まで

・「大雪(たいせつ)の候」大雪(2021年の大雪は12月7日)から冬至(2021年の冬至は12月22日)まで

・「仲冬(ちゅうとう)の候」仲冬(陰暦11月)

・「師走(しわす)の候」12月初旬・中旬

・「初氷(はつごおり)の候」(相手の地域に)初氷が張った頃

・「新雪(しんせつ)の候」(相手の地域に)新雪が積もった頃

・「短日(たんじつ)の候」冬至(とうじ。2021年の冬至は12月22日)の頃

・「歳晩(さいばん)の候」12月下旬

・「歳末(さいまつ)の候」12月下旬

・「厳寒(げんかん)の候」12月全般

・「寒冷(かんれい)の候」12月全般

・「寒気(かんき)の候」12月全般

上記の時期は、あくまで目安です。

「冬至」の頃には、日が短くなることから、よく「短日の候」という表現を使います。

「初氷」は秋から冬にかけて最初に張る氷、「新雪」は秋から冬にかけて最初に降る雪のこと。地方によっても、年によってもかなり差があります。もちろん、降らない地域もあります。

気象予報で初雪や初氷の情報を知ることができるので、チェックしましょう。

例文

今年も余日少なくなってまいりました。○○さまには大活躍の1年だったこととお喜び申し上げます。

行く年を惜しみつつ、新年への希望を抱くこの頃、今年も〇〇さまにお世話になってばかりだったと振り返っております。

街を彩るクリスマスの飾りに心が浮き立つ頃、お子さまたちへのプレゼントを楽しそうに選んでおられるのではないでしょうか。

寒さの中にも陽だまりの温もりを感じ、幸せな気持ちで過ごしております。

年の瀬で、駅前の○○商店街もにぎわっております。お変わりございませんか。

年の暮れ、ご多忙な中にも、お変わりなくご健勝のことと存じます。

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