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【時候の挨拶】12月に使える挨拶言葉は? 書き方や文例を紹介

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

12月の時候の挨拶「シーン別の例文」

時候の挨拶を組み入れた例文を、ポイントともに以下に紹介します。

今回は「お歳暮送り状」「お客さまへのクリスマスカード」「得意先への年賀状」です。

お歳暮送り状

お歳暮送状は、品物とは別便で送るのがマナーとされています。宅配便では信書にあたる手紙などは送れないため、同梱しないようにしましょう。

お歳暮を送る時期に厳密なルールはありませんが、12月中が目安です。企業やお店の場合は、早めに休業するところもあるので、あまりギリギリに送るのは避けましょう。

例文

拝啓 霜寒の候、貴社におかれましては益々ご隆昌の段お慶び申し上げます。

本年は、新型コロナに振り回された日本でしたが、貴社の皆さまが想像力と団結力で商品開発されましたこと、弊社にとりましても大変励みになりました。

さて、本日は感謝の気持ちを込めて、ささやかなお品をご送付申し上げます。お茶の時間にでもご賞味いただけましたら幸いです。

行く年を惜しみつつ、新年もどうぞよろしくお付き合いくださいますよう、歳末のご挨拶まで申し上げます。

敬 具

お客さまへのクリスマスカード

クリスマスカードは、デザイン重視のものが多いので、シンプルなメッセージでOKです。

お店からお客さまに出す場合、クリスマスのキャンペーンなどがあれば案内します。今年のお礼とともに、年末年始の休業案内も兼ねると良いでしょう。

例文

Merry Christmas! (大きな文字)

赤いポインセチアが華やかな季節ですね。
この1年、ご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
新年からも変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます。
○○さまのご健康とご多幸をお祈りしております。

・クリスマスキャンペーン実施中:赤か緑どちらかの色を身につけていらしたお客さまには500円OFF(〜12月25日)

・年末年始休暇のご案内:2021年12月○日から2022年1月○日まで

得意先への年賀状

年賀状を元日に届けたい場合には、引受開始日である12月15日から25日の間に出す必要があります。

早すぎると一般の郵便物と同様に扱われてしまい、早ければ投函した翌日には相手に届いてしまうことも。また、12月26日以降に投函した年賀状は元日に間に合わない可能性があります。

ビジネスでの年賀状では「賀詞」がポイント

書き出しのフレーズを「賀詞」と呼びます。ビジネスにおける年賀状では、この「賀詞」選びがポイントです。

次のうち、ビジネスシーンにふさわしくないものはどれでしょうか?

(1)謹賀新年

(2)賀正

(3)新春を寿ぎ謹んでご挨拶を申し上げます

(4)新年明けましておめでとうございます

答えは、(2)と(4)です。

(2)の「賀正」はおめでたい漢字を組み合わせただけで、相手への敬意は含まれていないので、目下の相手に使うもの。上司や取引先への賀状ではふさわしくありません。

また、(4)の「新年明けましておめでとうございます」は「明けまして」に「新年が明けて」という意味が含まれており、意味が重複しています。ビジネスシーンに限らず、間違いです。

取引先や目上の相手への年賀状では(1)の「謹賀新年」や(3)のように敬意を込めた言葉を使うのが良いでしょう。

例文

業界によっては、英文やひねりのあるキャッチコピーを使った年賀状や、デザイン重視のものも見受けられますが、最も一般的な年賀状は次のようなスタイルです。

謹んで新春のお慶びを申し上げます(大きな字で)

旧年中はひとかたならぬご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます
本年も変わらぬお付き合いを賜りますよう心よりお願い申し上げます

2022年 元旦

次ページ:時候の挨拶をビジネスレターで使う場合の書き方と注意点

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