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片寄涼太「僕も人間だから」。欠点すら魅力に見える素顔

#私たちの推しメン

マイナビウーマン編集部

毎日生きるのに一生懸命な私たちを癒やしてくれるのは、大好きなあの芸能人。マイナビウーマン編集部・ライターが今気になる「推しメン」にスポットライトを当ててインタビュー。彼らのかっこいい姿を写真と共にお届けします。

取材・文:鈴木美耶/マイナビウーマン編集部
撮影:須田卓馬

『兄こま(兄に愛されすぎて困ってます)』といい、『0キス(午前0時、キスしに来てよ)』といい、あのキラキラしたかっこよさは眼福であり、まさに私たちの癒しだった――。

10月29日に発売されたのは、GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカル・片寄涼太さん初となる著書『ラウンドトリップ 往復書簡』。彼をデビュー前から知る作詞家・小竹正人さんとの、コロナ禍に始まった手紙のやりとりや対面での対談内容が収録されている一冊だ。

「信頼する方にだけ見せることのできる素顔に近い部分を、そっと覗き見していただけたらと思います」と語るように、今までに見たことのない片寄さんが詰まっているのだが、書籍で明かされた“素”の部分をより深掘りしてみると、さらに魅力的な片寄さんが顔を覗かせた。

生きる上でのカギを見つけた

――まずは、『ラウンドトリップ 往復書簡』の発売おめでとうございます。書籍ができあがった時の率直な感想をお聞かせください。

コロナ禍に始まり、小竹さんと作り上げてきた作品が、このような形でちゃんと書籍となり手元に届いた時はやはり感慨深かったです。デビュー当時、GENERATIONSのCDがCDショップに並んでいるところを見た時のような気持ちを思い出しましたね。

――ご執筆される際に、大切にしていたことはありますか?

大切にしていたというか、気をつけていたのは「嘘をつかないこと」。僕自身あまり嘘をつきたくないタイプなので、とにかく思ったことを素直に書こうと心がけていました。

そうすることによって、メディアを通して見ていただいている今までの僕とは違った一面が見られると言っていただけたように思います。

――たしかに、王子様のような片寄さんとはまた違った、身近な片寄さんを見られたような気がして新鮮でした。小竹さんとのやりとりの中で、特に印象に残っているものはありますか?

小竹さんの「人生は問題集みたいなもの」というお話は、さまざまなやりとりの中でも特に印象に残っていますね。人は生まれた瞬間にその人の生きる年月と同じ分くらいのページ数の問題集を神様から渡されて、それを解き続けているのでは、といった内容でした。

これをどう捉えるかは人それぞれですが、僕は神様から与えられた人生の問題集があるなら、自分なりにどう楽しむかが生きる上でのカギなんだと感じましたし、楽しめる自分でありたいと思いました。

「人間だから」と言い訳をすることもある

――『往復書簡』を執筆されることによって、自分自身と向き合うタイミングも増えたのではないかと思います。片寄さんご自身が改めて見つけた「自分の好きなところ」と「直したいところ」を教えてください。

『往復書簡』をやっていたおかげで、些細なことに気を留めている自分に気づけたのはうれしかったです。書き留めていないと三日もすれば忘れてしまいそうなことを振り返れるので、「あ、僕ってこういうこと確かに思ってたな」って、大切な自分の一部に気づくことができました。

反対に、直したいというか自分のここは良くないなと思うところは、締め切りに弱いところ(笑)。正確には、弱くなってきている、かな。

学生の頃は宿題など締め切りがあるものも苦じゃなかったんですが、この世界はいつまでと決められた宿題があまりないというか、宿題は自分で生み出すものみたいな感覚で。

だから、いざ誰かに設定された1週間後とか直近の期限がある宿題に直面すると、どうしてもサボりたくなる自分がいて(笑)。そういう部分は自分でダメだなと感じました。

――そんな一面に出会ったら、改善しようと試みるものですか?

あまりしないです。こういう自分と直面したら、改めて「自分も人間だから」と言い訳をしてみたりします(笑)。人間なんてそう簡単に変わらないし、変われない。そういう自分も案外受け入れているというか、全てを認めてあげたいです。

片寄涼太の働くスタイル

――片寄さんの意外な一面を知って気になったのは、周りから求められる自分像と素の自分のギャップがあるんじゃないかということ。今までに、そのギャップに悩むことはありませんでしたか?

そういったギャップに悩んだことはないというか、そもそも「求められるだけ幸せ」というか。それと僕は、求められることに対して自分がどうコミットしていけるかにやりがいを感じるタイプで。

――具体的にどういうことでしょうか?

自分自身がいるからこそ達成させられたり、成長させられたりする仕事があると思うんですよ。それは芸能の仕事だけじゃなくて、どんな仕事でも。「私がこの仕事に入ればこんなふうにできちゃいますよ」っていうのか自分の価値だったりする。

まずは「求められることにちゃんと答えるのが仕事」っていう認識があるので、素の自分ではないことを割り切りつつも、自分の新たな価値を見出していくのが僕なりの働き方で、好きなスタイルですね。

自分も知らない自分に出会いたい

――現在27歳ですが、今後どんなことにチャレンジしていきたいですか? もしくはどんなふうになっていきたいですか?

やっぱり挑戦し続けたいって思うんですよね。今までの経験の中で、予定調和なこととか、ゴールが見えているものに対してよりも、どうなるか分からないことの方が好きで。

そういうワクワク感は挑戦からしか生まれないですし、だからこそいろんなことに挑戦して、自分も知らない自分に出会っていきたいです。

あとは、「いろんな人と同じ目線で話せる人」でいたい。

人前に立つ仕事をしているからとか、有名人だからとかそういうことは関係なく、人として僕と関わってくれる人とは同じ目線でいつでもお話しできるフラットな存在でいたいと思っています。

『ラウンドトリップ 往復書簡』片寄涼太・小竹正人著 (新潮社)

片寄涼太さんと作詞家・小竹正人さんが、二人の思い出や家族の話、恋愛観などを赤裸々につづった書簡集『ラウンドトリップ 往復書簡』。

書簡以外にも、二人の対談や片寄さんの撮り下ろしグラビア16ページも掲載されていて読み応えたっぷり! 今まで見たことのない「素の片寄涼太」に出会える一冊です。

※この記事は2021年11月05日に公開されたものです

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