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ファスティングのやり方とは? おすすめスケジュールや食べていい物を解説

那須由紀子(管理栄養士)

ファスティングのやり方

ファスティングのメリットを知って、期待が高まった人が多いのではないでしょうか。とはいえファスティングは、正しい知識を持って行うことが大切。

そこでここからは、那須さんに正しいファスティングのやり方を教えてもらいましょう。

ファスティングのスケジュール

ファスティングと一口に言っても、「週末断食」とか「1日プチ断食」とか、たくさんの方法がありますよね。実際のところ、ファスティングはどのくらいの日数行うのが良いのでしょうか?
私がファスティング指導を行う中で、体験者さんにおすすめしていたのは5日間のファスティング。前後5日間ずつ準備食・回復食の期間を設けて行う、計15日間のプログラムです。
じゅ、じゅうごにち!?

長いですよね(笑)。しっかり効果を出すためには、これくらいの時間を掛けてじっくり行う方が良いと個人的には思っています。

ファスティングスケジュールの組み方は、ファスティング本番(固形物を取らない期間)と同じ日数の準備食と回復食の期間を設けることです。

5日間ファスティングのスケジュール例

ファスティング スケジュール※編集部注:5日間ファスティングなど、長めの期間で実施する場合は専門家の指導の下で行いましょう。

準備食・回復食とは? 食べ物の選び方

そもそも、準備食と回復食って何なのでしょうか?

準備食とは、ファスティング期に向けて徐々に体を慣らす食事のこと。回復食は、ファスティング期から元の体に戻すための食事です。

徐々に食事量を減らしていき、少しずつ元に戻す……。ここをしっかり行うのがファスティングを成功させるコツです。

準備食・回復食で食べていい物

では、準備食と回復食ではどんな物を食べたら良いか教えてください!
準備食と回復食のどちらも、「まごわやさしい」を意識した和食がおすすめです。

「ま」:納豆や豆腐などの豆類
「ご」:ごま、ナッツ類
「わ」:わかめや昆布などの海藻類
「や」:野菜類
「さ」:魚類
「し」:しいたけなどのキノコ類
「い」:芋やかぼちゃなどの根菜類

何だか響きだけで体への優しさが伝わってきますね(笑)。

そうですよね。これらの食材を多く取り入れることを意識してみてください。準備食と回復食では脂っこいものを避けた方が良いので、油をあまり使わない調理法がおすすめです。例えば、焼き魚や煮物とか。

また、準備食では少しずつ固形物を減らしていくのがポイント。ファスティング期の前日には具なしのお味噌汁と玄米がゆ……のように調整していくと良いですよ。逆に、回復食では少しずつ固形物を増やしていくと良いでしょう。

準備食・回復食で避けた方が良い食べ物

逆に、こんな食べ物は避けた方が良いという物はありますか?

まず、肉類は避けた方が良いと思います。

人間の体には、古くなった細胞をたんぱく質に作り替える仕組みがあります。この仕組みはファスティングなどで飢餓状態になると活発化しやすくなり、体の不調改善に効果が期待できると言われています。

ファスティング中にたんぱく質が多い肉類などを取ると、せっかくのこの作用を妨げやすくなってしまうんです。

そうなんですね! じゃあ、プロテインとかもNGですか?

そうですね。プロテインの他、アルコールやカフェインを含む飲み物も避けてください。

無難なのはミネラルウォーターです。ファスティング中は食べ物から得られる水分量が減るので、お水をこまめに飲むのを忘れずに。

体格にもよりますが、酵素ドリンクも含めて2リットル程度は水分を取るように意識してください。

お水はたくさん飲む方が良いんですね! 避けた方がいい食べ物は他にありますか?
添加物や砂糖も避けたいので、加工食品やおかしなども控えましょう。

ファスティングのやり方

・ファスティング期と同じ日数を準備食・回復食期としてスケジューリングする

ファスティング中に食べていい物、ダメな物

・「まごわやさしい」を意識した和食は食べてOK
・肉類やアルコール、プロテイン、カフェイン、加工食品は避ける

次ページ:ファスティング期本番の過ごし方

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