【時候の挨拶】11月に使える挨拶言葉は? 書き方や文例を紹介
11月の「時候の挨拶」
11月の手紙に使える時候の挨拶を紹介します。
公文書やビジネスレターなどでは「〜の候」で始めることが多いですね。「候」の代わりに使える言葉として、「頃・節・折・季節・みぎり」などがあります。
なお、「みぎり」とは、「時、折、時節」という意味です。漢字では「砌」ですが、あまりなじみがないため、ひらがなで表記する方が良いでしょう。
・「霜降(そうこう)の候」霜降(2021年の霜降は10月23日)から立冬(2021年の立冬は11月7日)までの期間
・「秋色(しゅうしょく)の候」9月頃から立冬まで。特に、紅葉鮮やかな頃
・「立冬(りっとう)の候」立冬から小雪(しょうせつ。2021年の小雪は11月22日)まで
・「深秋(しんしゅう)の候」11月初旬から立冬まで
・「暮秋(ぼしゅう)の候」11月初旬から立冬まで
・「霜秋(そうしゅう)の頃」秋が深まり霜の降りる頃。11月中旬頃まで
・「初霜(はつしも)の頃」霜降から立冬まで。または、霜が降りる時期
・「時雨(じう/しぐれ)の候」晩秋から初冬に冷雨が降ったり止んだりする時期
・「落葉(らくよう)の候」紅葉が終わる頃から落葉するまで
・「夜寒(よさむ)の頃」11月全般
・「小春日和(こはるびより)の候」小春(陰暦10月のこと。11月初旬からから12月上旬)の頃によく晴れた日が続くこと
・「向寒(こうかん)のみぎり」立冬から小寒(2022年の小寒は1月5日)まで
上記の時期は、あくまで目安です。
「暮秋」「秋」が付く言葉を使うのは、立冬までが良いでしょう。
11月ともなれば、いよいよ空気も冷え込んできますね。コートや手袋などの冬支度を始める頃です。
今年の立冬は、11月7日。時節としての立冬は、雪がちらつく小雪の頃まで使えます。小雪の時期には、山間部や北部では雪がちらつくことがありますが、平野部はまだ穏やかで、小春日和と呼ぶにふさわしい晴天も多くみられます。
また、暦に厳密にこだわらない場合、一般的な感覚として紅葉が楽しめる頃までを秋と考えると良いでしょう。
例文
上記で紹介した時候の挨拶の他にも、その時季を思わせる文章を交えると、季節感あふれるメッセージになるでしょう。
・夜寒が身にしみる季節、先日は思わず暖房を入れました。
・学校帰り、よく一緒に通った○○通りは秋の気配。銀杏並木の下は金色のカーペットが敷かれたようです。
・朝夕はめっきり冷え込む季節となりました。皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
・落ち葉舞い散る季節、日足もすっかり短くなりました。