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「目をつぶる」と「つむる」で意味は違う? 類語も解説(例文つき)

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「目をつぶる」の対義語(例文つき)

「目をつぶる」の対義語・反対の意味を持つ表現を紹介します。

「大目玉を食らう」

「にらまれ、怒られる」という意味。威勢よい叱声を受けながらも、どこかに愛情を感じているかのようなニュアンスを持つ言葉です。

例文

・彼は試験で赤点を取って、父親から大目玉を食らった。

「とがめる」

「人の過ちや怠慢を責め立てる」という意味。目上の人からとがめられることを、名詞にして「おとがめ」とも言います。

例文

・お客さまのお皿を間違えてしまいましたが、心を込めて謝罪したところ、とがめられることはありませんでした。

「妥協しない」

「我慢したり、諦めたりしないで、自分の主張や意思を貫く。ゆずらない」という意味の言葉です。

例文

・席間隔を開けても、当初の定員数は確保したいので、会場の広さについては妥協いたしません。

ビジネスにおける漢字遣いやかな遣いで大切なこと

冒頭で、「つぶる」と「つむる」について書きました。

漢字やかなの使い方は「同じ文書の中で混在させることは避け、統一する」ということが最も大切です。理由はもちろん、読み手を迷わせないためです。

例えば、同じ文書の1枚目で「目をつぶる」とあるのに、2枚目では「目をつむる」、3枚目では「目を瞑る」になっていると、「違う理由があるのかな?」と悩んでしまうでしょう。

読み手が違いに気づくと、その文書で書き手が伝えたいことが伝わらなくなることさえあります。

もちろん、もしも使い分ける明快な理由とこだわりがあるなら、その理由が分かるような文脈にする必要があります。

「目をつぶる」「目をつむる」のように表記に明確な使い分けの決まりがないからといって適当に使うのではなく、読み手の視点に立った表記を意識しましょう。

(前田めぐる)

※画像はイメージです

※この記事は2021年10月18日に公開されたものです

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師) (ライティングコーチ・文章術講師)

コピーライターとして長年「ことば」に関わってきた経験値を元にまとめた「ほどよい敬語」(https://ameblo.jp/comkeigo/)が好評。過剰さや不適切さを排し、明快に説く内容は「違和感の理由がわかりスッキリした」と質問サイトなどでたびたび引用される。

自治体・団体・医療機関向けSNS活用、文章術研修の講師でもある。

著書に『この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術』(青春出版社)『前田さん、主婦の私もフリーランスになれますか?』(日本経済新聞出版社)『ソーシャルメディアで伝わる文章術』(秀和システム)など。公益社団法人日本広報協会アドバイザー。

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