「目をつぶる」と「つむる」で意味は違う? 類語も解説(例文つき)
「目をつぶる」の対義語(例文つき)
「目をつぶる」の対義語・反対の意味を持つ表現を紹介します。
「大目玉を食らう」
「にらまれ、怒られる」という意味。威勢よい叱声を受けながらも、どこかに愛情を感じているかのようなニュアンスを持つ言葉です。
例文
・彼は試験で赤点を取って、父親から大目玉を食らった。
「とがめる」
「人の過ちや怠慢を責め立てる」という意味。目上の人からとがめられることを、名詞にして「おとがめ」とも言います。
例文
・お客さまのお皿を間違えてしまいましたが、心を込めて謝罪したところ、とがめられることはありませんでした。
「妥協しない」
「我慢したり、諦めたりしないで、自分の主張や意思を貫く。ゆずらない」という意味の言葉です。
例文
・席間隔を開けても、当初の定員数は確保したいので、会場の広さについては妥協いたしません。
ビジネスにおける漢字遣いやかな遣いで大切なこと
冒頭で、「つぶる」と「つむる」について書きました。
漢字やかなの使い方は「同じ文書の中で混在させることは避け、統一する」ということが最も大切です。理由はもちろん、読み手を迷わせないためです。
例えば、同じ文書の1枚目で「目をつぶる」とあるのに、2枚目では「目をつむる」、3枚目では「目を瞑る」になっていると、「違う理由があるのかな?」と悩んでしまうでしょう。
読み手が違いに気づくと、その文書で書き手が伝えたいことが伝わらなくなることさえあります。
もちろん、もしも使い分ける明快な理由とこだわりがあるなら、その理由が分かるような文脈にする必要があります。
「目をつぶる」「目をつむる」のように表記に明確な使い分けの決まりがないからといって適当に使うのではなく、読み手の視点に立った表記を意識しましょう。
(前田めぐる)
※画像はイメージです
※この記事は2021年10月18日に公開されたものです