「無邪気」の意味は? 使い方や類語を紹介(例文つき)
「無邪気」の類語(例文つき)
「無邪気」と同じような意味を持つ言葉として、類語や言い換え表現を紹介します。
「天真爛漫」
読みは「てんしんらんまん」。「性質があるがままで、飾り気がないこと」を意味します。
「無邪気」とほぼ同じ意味ですが、大人に対して使うと、場合によってはネガティブなニュアンスになることもあります。
「天真爛漫」で終わらせず、次のように「愛されている」など、ポジティブな言葉も添えると良いでしょう。
例文
・あの人は、子どものように天真爛漫で、誰からも愛されている。
「無心」
読みは「むしん」。「心に邪念や雑念がないこと。無邪気」を意味します。
「無心に」と副詞的に使う場合に、さほどネガティブなニュアンスは与えません。
ただし、動詞の「無心する」は、「金品をねだる」という意味になるので要注意です。
例文
・私たちは勝敗を考えず、ただ無心にゴールを目指した。
「天衣無縫」
読みは「てんいむほう」。
天の衣には、縫い目がなく、人工的でないことから、「技巧に走らずあるがまま。天真爛漫」という意味を示します。
「無邪気」が「悪気のない」ということを示すのに対し、「天衣無縫」は「技巧に走らない」ということも意味しています。
例文
彼の油絵は天衣無縫で、その雄大さは見る人の心を打つ。
「裏がない」
「裏」とは、表に現れない隠れたところ、という意味です。
見たまま、あるがままの様子を示すので、「邪心や悪気がない」という意味で使えます。
「無邪気」のように、「あどけない、子どものようだ」という意味は含まれていません。
例文
・あの人は、見たとおりの人で、本当に裏がない。
幅広い意味を持つ言葉には気を付けて
私たちが普段何気なく使う言葉の中には、使い方を間違うと思いがけずトラブルになるものがあります。
特に、幅広い意味を持つ言葉や、良い意味と悪い意味を持つ言葉には注意が必要です。
ほとんどの人が意味を知っている言葉でありながら、使う場面によってはネガティブな受け止められ方をすることがあるからです。
「無邪気」もそんな言葉の1つだと言えるでしょう。リスクを避けるためにも、まずは、正確な意味を知ることから始めましょう。
(前田めぐる)
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※この記事は2021年09月02日に公開されたものです