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「誠に勝手ながら」の意味とは? 使い方や類語を解説(例文つき)

上色ゆるり

【シーン別】「誠に勝手ながら」の正しい使い方(例文つき)

「誠に勝手ながら」はどのよう時に、どう使えば良いのでしょうか。

ここからは、「誠に勝手ながら」の正しい使い方を例文つきで解説していきます。

お願いする場合

「誠に勝手ながら」は、相手に何かをお願いする言葉に添えて多く使われています。

具体的な例としては、自分の勝手な判断による行動を許してほしいとお願いする時、自分の都合で変更した事柄に対応してもらうようお願いする時などの状況が挙げられます。

それでは例文をいくつか紹介します。

例文

誠に勝手ながら、当店の営業時間を来月より○時〜○時へと変更させていただきます。

・ご本人様に直接確認する必要があったため、誠に勝手ながらご連絡させていただきました。

誠に勝手ながら、現在新サービスの開発中であるため、少々お待ちいただきますようお願い申し上げます。

お断りする場合

相手に頼まれ事をしたが、どうしても断らなくてはならない場合、申し訳ない気持ちになりますよね。「断ったら相手が気を悪くしてしまうかもしれない」と心配になるでしょう。

そのような時、相手に対する配慮を表すため「誠に勝手ながら」が使われます。断りの言葉の前に添えることで、申し訳ない気持ちが相手に伝わりやすくなります。

それでは例文を紹介します。

例文

・再開を希望するお声を多数いただきましたが、誠に勝手ながら当サービスを再開する予定はございません。

誠に勝手ながら、本件に関するお問い合わせへの返答は控えさせていただきます。

・あいにく先約がございますので、誠に勝手ながら今回はお断りさせていただきたく存じます。

休み・欠席の連絡をする場合

「誠に勝手ながら」は、自己都合による休み、欠席を連絡する場合にも使わています。

例えば、体調不良で仕事を休む時や、どうしても都合がつかずイベントに参加できない時は、責任者に連絡する必要があります。

そのような場合に「誠に勝手ながら」を添えると、「本当は出勤、出席したいのにできない」という、参加することに前向きな姿勢を示すことができます。

「お休みさせていただきます」と一言伝えるよりも好印象なので、ぜひ言い回しを覚えておきましょう。

例文

誠に勝手ながら、本日体調不良のため欠席させていただきます。

誠に勝手ながら、来週の展示会は不参加とさせていただきたく存じます。

誠に勝手ではございますが、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

休業・閉店のお知らせをする場合

「誠に勝手ながら」というフレーズは、施設や店が休業する場合、閉店する場合によく使われています。

店や施設は、全ての顧客に承諾を得てから休業、閉店することはほぼ不可能です。よって休業、閉店は、どうしても店や施設の勝手な都合で決まることとなります。

そこで、顧客を尊重しつつ自分たちの都合を丁寧に伝えるために、「誠に勝手ながら」という言葉を添えて休業、閉店のお知らせをすることがあります。

例文

誠に勝手ながら、当店は今月末をもって閉店とさせていただきます。

・○月○日は当サービスメンテナンスのため、誠に勝手ながら休業いたします。

誠に勝手ながら、下記の店舗を臨時休業とさせていただきます。

退職時のあいさつとして

「誠に勝手ながら」という言葉は、退職時のあいさつとしても取り入れられています。

「自分の勝手で迷惑を掛けてしまって申し訳ない」という謙虚な姿勢が伝わる言い回しで、職場の人に向けたメールや手紙の言葉として添えられることが多いようです。

例文

・一身上の都合により、誠に勝手ながら○月○日をもって退職させていただきます。

誠に勝手ながら、○月○日付で退職いたしたく存じます。

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