san値の意味と使い方は? san値ピンチやsan値直葬などの派生語解説 【診断付】
SNSなどでよく見聞きする「san値」の意味とは? 今回は、語彙解説を得意とするライターのSaiさんに、「san値」の意味や派生語「san値直葬」「san値ピンチ」について解説してもらいます。 また、あなたの今のsan値を診断でチェックしてみましょう。
SNSなどでよく使われている「san値」という言葉。「san値直葬」とか「san値ピンチ」などの表現を見聞きしたことがある人は多いと思いますが、どういう意味かきちんと理解できていますか?
今回は、「san値」の意味や使い方を例文つきで詳しく解説。また、「san値」の派生語や使用上の注意点なども併せて紹介します。
「san値」とは?
まずは、「san値」とはどのような言葉なのかを詳しく確認してみましょう。
「san値」の読み方
「san値」と書いて、読み方は「さんち」です。
「san値」の意味
『実用日本語表現辞典』によれば、「san値」の意味は以下のように説明されています。
SAN値
読み方:サンちテーブルトークRPG『クトゥルフの呼び声』において、「正気度」を意味するパラメーターのこと。「SAN」は「正気」を意味する英単語「sanity」に由来する。ゲーム中でキャラクターが怪異に遭遇した際などに、SAN値が減少することがあり、減少の程度が大きい場合には狂気に支配されてしまうことがある。
(『実用日本語表現辞典』)
由来・元ネタはクトゥルフ神話のゲーム
「san値」とは、クトゥルフ神話を題材にしたテーブルトークRPG『クトゥルフの呼び声』で使われていた言葉で、プレーヤーの正気度を示すパラメーターのことを指しています。
凄惨な現場を目にしてしまったり恐ろしい真実に行きついてしまったりした時に減少する傾向があり、下がれば下がるほど正気を失い狂気に陥りやすくなるという特徴があります。
ネットスラングとしては「正気度」を意味する
元々はゲームで使われていた「san値」ですが、SNSを通じて大流行したことがきっかけで、現在は「正気度」や「精神力」を意味するネットスラングとして使われています。
具体的には、日常生活の中で精神的にショックを受けたり正気を失いそうな場面に遭遇したりした場合に使われており、由来となったゲームに関係なく幅広いシーンにおいて活用されている言葉です。
「狂気」とは?
「san値」と共によく使われる「狂気」という表現は、前述の通り元ネタの『クトゥルフの呼び声』に出てくる言葉です。
同ゲーム内では、「san値」の減り具合によって、「一時的狂気」「不定の狂気」「永久的狂気」の3種類の状態が存在します。
従って、「san値」が減ったりゼロになったりすると、狂気の状態になると覚えておけば、スラングとしての使い方のコツも押さえることができるでしょう。
「san値」の語源
前述の通り、「san値」の「san」は、「正気」という意味の英単語「sanity」が由来となっています。
「sanity」には「気の確かなこと」や「思想等の健全」という意味もあり、「san値」に近い意味が含まれている言葉であることが分かります。
▶次のページでは、san値というネットスラングの使い方を解説します。