ミラーリング効果とは? 職場や恋愛で使える簡単テクニック
ミラーリングの方法&テクニック
ここからは、具体的なミラーリングのやり方を紹介していきます。
ミラーリングを行う際は、以下の3つの観点を意識することが大切です。
・動作や表情を合わせる
・会話のテンポや声のトーンを合わせる
・相手の言葉を繰り返す
では、1つずつ見ていきましょう。
(1)行動・仕草・表情を真似する
動作を合わせるには、相手がうなずいたら自分もうなずく、相手が飲み物を飲んだら自分も飲む、相手が資料を読み出したら自分も資料を手に取るなど、相手のまねをします。
とはいえ、相手と100%同じ動作をする必要はありません。動作をまねるには少し時間差があるくらいが自然です。
それから、足を組む・髪を触るなどの態度は、相手との関係性で失礼に当たらない場合でのみミラーリングするようにしましょう。
表情を合わせるには、相手が笑ったら自分も笑う、相手が真剣な顔をしたら自分も真顔になるように反応します。これらはミラーリングと認識せずに普段からやっている人も多いでしょう。
また、視線を合わせるには、相手が落ち込んでうつむいていたら、自分も視線を下げ気味にします。相手が目を見て話す人なら、自分も目線を合わせて話すようにします。
(2)会話のテンポや声のトーンを合わせる
次々と話題が展開する人にはテンポよく相づちを入れ、会話の中で沈黙が多い人には間を長めに取るようにします。
声のトーンを合わせるには、相手がハイテンションで高めの声のトーンで話すなら、自分も普段より1トーン高めの声で会話をします。逆に、相手が低いトーンの時は、自分は落ち着いた声でゆっくりと話すようにします。
相手の状態や感情の起伏、呼吸などを観察すると、相手のペースに合わせやすいでしょう。
(3)相手の言葉を繰り返す
相手の言葉を繰り返すのは、「オウム返し」といわれる方法です。相手が使った言葉や、相手の言い回しの一部をそのまま取り入れて反応するようにします。
例えば、「今日は大変だったよ」に「大変だったんだね」、「昨日映画を観たよ」「何の映画を観たの?」のように応答していくものです。
相手の表現を尊重して用いると、相手は伝えたかったことが理解されたと感じやすい傾向があります。
ただし、状況によっては、単純に「オウム返し」をすると、相手が「バカにされている」と感じる場合もあります。相手の気持ちを想像しながら用いるようにしましょう。
「うざい」って思われてない? ミラーリングの失敗例
ミラーリングにはさまざまな効果がありますが、使い方を誤ると逆効果になってしまいかねません。失敗例として多いのは露骨にまねをして、相手が気分を害することです。
そこで、わざとらしくまねるのではなく、振る舞いや言葉の一部分だけを取り入れたり、タイミングをずらしたりして、さりげなくミラーリングを行うようにしましょう。
また、否定的な言葉やため息、相手に不快感を与える可能性のある腕組みなど、ネガティブな意味を持つもののミラーリングは避けた方が無難。
それから、ミラーリングをすることに気を取られて、本来するべきコミュニケーションがおろそかにならないように注意してくださいね。